手塩にかけて

2009年02月13日 | Weblog
~手塩にかけて~
この言葉皆さんご存知だと思います
手塩にかけてとはお漬物を作る際
手で塩を混ぜ込むことに由来する言葉
だそうです
まだお菓子屋に勤めはじめたばかりの私は
その頃は良いルセット(配合)があれば
ケーキは美味しく作れるようになると思って
毎日新しい配合で作ることに一生懸命でした
そんな時シェフとデニーズで御飯を食べました
そこでの出来事です
シェフはテーブルにあるお塩を私と自分の手のひらに
のせ、「指でどういう風でもいいから揉んでみて」
と言われました
二人で揉むこと5分ぐらいだったでしょうか
塩を舐めてみました
二人の手にある塩の味はそれぞれに違っていました
どちらがおいしいとかではなく
「こんなに違うんだ!」
とびっくりしたのとここでやっと物づくりは配合じゃない
ことに気づかせて頂きました
毎年バレンタインの時期になると忙しく
くたくたになってお菓子をつくってたあの頃と
こんな出来事があったことを思い出します
人それぞれの味があることがものづくりの楽しさ
だと実感したことが今もこの仕事を続けている
理由かもしれません
お菓子やパンを作っていて
自分にしか見えないものがあるなら
そんな微妙なことへの気づきを大切に
頑張ろうって思うんです
今日は思い出話をさせていただきました
それでは










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