BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アクセル・ワールド 第24巻 『青華の剣仙』 感想  更につながるAWとSAO

2019-08-13 10:19:45 | SAO/AW
23巻が去年の9月発売なので、またもやほぼ1年ぶりのアクセル・ワールド。
前の内容、すっかり忘れてちゃってるんですけどー!
・・・と書き始めるのも、何回目のことやらw
もはや風物詩w
ということで、まずはスペース空けときます。
















































で、表紙のフー姉と一緒にブタハルを挟み込んでる人、誰?
ってのが第一声で。
もしかしてコスモス?
とか思ったのだけど、まさか「師範」様とは思わなかったよw

てかさ、今回の物語は、もうすべて「オメガ合切流」がもっていった!って感じw
正直、前巻や前々巻の詳細とかすっかり忘れていても全然問題ないw
いや、それはそれでひどい話なのだけど。
だって、AWって、もう話の本筋とかはどうでもよくて、事実上、ただのキャラクター小説に堕したってことだから。
だって、物語として、おおーー!!って思うところって、もはやシステムの謎の解明と、それがあからさまにSAOの未来の「種明かし」になっているところだけだからね。

というわけで、この24巻は、オメガ合切流w師範であるセントリア・セントリーと、その中の人である鈴川瀬利が全部もっていってしまったw

しかし、まさか、またもや女子とは思っていなかったよw、オメガ合切流の師範が。

だって「儂」で「なのじゃ」だぜ?
ようやくグラファイト・エッジに続く男性の剣豪が登場するとばかり思っていたのに、またぞろ女子かよー。
しかも、フー姉とポジションがかぶるJKとか。

いや、冒頭のカラーのイラストにもあったけど、さすがにハルの周り、男子、いなさすぎでしょ。
あの女子ばかりの壮行会wの部屋で、唯一の男子としてハルを待っているタクの心中いかばかりのものか?、と案じてしまった。

まぁ、もう悪びれずに、ハルユキ・ハーレムの増員だけを作者が考えていることがわかったからいいんだけどね。
なんたって、この後もまだ、前回救出した若宮恵と越賀莟のネガビュ入りが控えているからw
それにしても、よっぽどこの物語の読者層は男子キャラが嫌いなんだろうな。今回最後にちょっとだけ顔を出していたけど、トリリードとかもって出てきてくれて構わないんだけどな。サーベラスとか、もね。
むしろ、これだけ女子率が上がってくると、サーベラスとかも「男子はいらない子」扱いで、あんな形で退場させられたのか、と思ってしまうくらい。

もっとも、トリリードについても、リアルで会ったら実は彼も女子でした!って可能性も出てきたかも。まぁ、その場合もやんごとなき一族の姫君ということになるのかもしれないけれど。

正直なところ、もうハーレム増員はいいから、話をとっとと進めてもらいたい。次巻で17巻から始まったオシラトリ話は決着がつくって、あとがきで作者が言ってたけど、それも当てにならないしな。
ほんと、読後の充実感ということでは、やっぱりAWは、クロム・ディザスター編がピークだった。
あれ以降、どんどん物語は希釈されて、どうでもいい描写ばかりになってきちゃったからなぁ。特に最近の(といっても数年に渡ってるけどw)停滞ぶりはすごいからなぁ。

なんていうか、こんなハーレム展開の引き伸ばしをされるくらいなら、この作者には、SAOやAWと同じ背景設定でいいから、ラノベではなく、きちんとしたSFを、それこそ電撃ではなくハヤカワあたりから、出して欲しいところ。

いや、さすがにAWも飽きてきちゃったからw
もう涼宮ハルヒなみに終わらないコンテントになってきちゃったし。
まぁ、谷川流と違って、SAOやAWは新刊がでてるだけマシなんだけどね。

にしてもなぁ。
いい加減、AWとSAOの話には収束をつけてほしいんだけど。
でも、それは、編集者の三木が許さないんだろうなぁ。食いっぱぐれるから。
こうなると、編集者の独立、ってのも考えもんだよな。
あたったコンテントを抱え込んじゃうから。

ともあれ、こんな感じだから、本巻についても、一番ほう!と納得したのは、やっぱりセントリア・セントリーの鈴川瀬利への帰還?の場面ね。

え、こんなにあっさり戻ってしまっていいの?とも最初は思ったけれど、この「簡単さ」も、一応、ここまでブレイン・バーストシステムの詳細が明らかにされてきたからだな、とも思いつつ。

メインビジュアライザーとか、思考加速用量子回路、とかね。
光量子コンピュータとか、2020年代後半とか、あからさまに、SAOの物語と直結する事件であったことも匂わせてきているし。

ともあれ、今回、何度か「気持ち悪い」とハル自身が言っていたように、自分の魂のコピーが、その量子回路の中に生成されて加速世界での経験はすべてその回路に記憶され、その集積がログアウト時に、生身の脳に同期させられ書き込まれる、という仕組みは、やっぱり面白い。

加えて、メタトロンのようなAIビーイングの存在ね。
これも単なるNPCの発展型というよりは、SAO的文脈で行けば、アンダーグラウンドの住人のようなボトムアップAIのように思える。
その一方で、SAOのユイのようなトップダウンAIの発展型のようにも思えるし。
もしかしたら、メタトロンとかアマテラスとかビーイング系のAIは、ユイ系列のAIの発展型なんじゃないかな、とかね。

あと、今回のセントリア・セントリーの帰還の一件で、マジで量子回路中の「もうひとりの自分」が亡霊のようにシステムの中に漂っていることが、ごく普通の描写になってしまったので、そうすると、マジで、この先、レッド・ライダーや能美の亡霊とも、たとえばハイエストレベルの空間で出会うのかな、とも思ったりして。
亡霊だらけだなw
てかさ、グラフさんもその一人なんじゃない?

あとは、オリジネーターってこうなってくると、最初から量子回路の中の存在、要するにSAOにおけるフラクトライトとして誕生したようにも思えるかな。
そのオリジネーターたるフラクトライトを開発したのが、黒雪姫の母?の出身であるカムラ家とかね?

となると、コスモスって、やっぱりこうしたブレイン・バーストの秘密を暴くことで、ブレイン・バースト開発者の意図をひっくり返そうとしている、正しい意味での反逆者のようにも思えてくる。。。

本巻の最後で、ようやくコスモスが登場して、インティの第2形態たるテスカトリポカによる超絶重力魔法?を使って、せっかく無限PKから脱出できた王たちをそのまま「殺害」して全損させようとしていたけど、これ、コスモスが例の「反魂」アビリティをもっていることを思うと、一旦、ブラックロータスを含めて王たちを「全損させて」システム上は殺した上で、前のレッド・ライダーのように、「量子回路中に残ったコピー魂」の方を使って、全王をコスモスの傘下に収めようとしているようにもみえる。

そうして、無敵の「コスモス戦隊w」を作り出すのが、彼女の目的なんじゃないのかな。
同時に、その場合、コスモスだけが、唯一生き残った王ということになるから・・・と書いて気づいたけど、その場合、ニコはどうなるんだ?、彼女が再び狙われることになるのかな。

そうなると、コスモス邪悪王戦隊w vs ニコを守るハルたちネガビュ・プロミネンス、という対決が始まるのかな?
そこに「師範」も参戦しそうだけど。

あ、そうか、それで、次巻の25巻で「オシラトリ編」は決着、ということなのか。

きっと26巻以降は、ようやくラスボスたるコスモスが前面に出てきて、ブレイン・バーストシステムの秘密を暴き、同時に黒雪姫との確執の理由とか彼女の出生の秘密とかに触れていくことになるんだろうな。

しかし、そうなると、もしかしたら、セントリア・セントリーの唐突な登場も、コスモスが仕組んだものだったのかもしれない。
インティ(という第1形態)の破壊は、シルバークローが手掛けることになると読んだ上で、その「師範代」として振る舞わせるために、コスモスがセントリア・セントリーと予め手を組んでいたのかも。

それなら、師範の唐突な登場も説明がつくし、セントリア・セントリーがどうして復活できのか、その説明をのらりくらりとかわしていることにも納得がいく。

いやー、コスモスの隣にセントリア・セントリーが並び立ったら、ハルはどんな感じになるのだろう。
やっぱり、裏切られた!と思うのかな。
なんか、マジでこの展開は、ありそうだな。

といっても、どうせまた25巻は、2020年の7月頃の刊行だろうから、新章の始まりとなる26巻は2021年になるんだろうけどねw

おいおい、さすがに、これ、どうにかしろよ!って思うな。

このあたりは、西尾維新の筆の速さにマジであやかってほしいと思うぞw

ともあれ、なんだかんだ言って読んじゃうのが悔しい。

で、最後にちょっとだけ。
今回の取って付けたような壮行会w
ああでもしないと、さすがにリアルにネガビュのハルユキ・ハーレムの面々のキャラが思い出せなくなることへのテコ入れだったと思うけどw
あまりにも唐突で、こんなことしないですむくらい、出版のテンポを上げてくれることをマジで望む。
だって、これに梅里中の生徒たちのなかにもハーレム要員がいるんだよね。
そういえば生徒会選挙、ってどうしちゃったの?

いい加減、本編の超・加速を希望するぞ!

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