ねこまんま

気まぐれに綴ります

ナースのつぶやき

2011-11-26 20:11:59 | 日記
昨夜は重症患者がいる受け持ち夜勤。

働く病院は、在宅でも生活可能な療養的な患者が多いし、昨日の受け持ち重症患者も年齢からして『延命治療』は家族が望まない患者さんだったんだけど。

でも、やっぱり 受け持ち患者が命の火をわずかながらに燈してる夜は気が抜けません。

話せない 意思表示ができない だからこそ…
私たちナースが不快な事を憶測し 少しでも快適な体位や環境を作らなくてはいけない。

でも、私たちナースがやっている行為が 患者さんにどうなのかが、反応かないからわからない。

ジレンマです。

反応はなくとも声かけして、体位交換 おむつ替え。
汚いといわれる仕事に苦はありません。
排便 排尿 自然な生命反応ですからね。
『ありがとう』の言葉もいりません。
私たちナースが選んでしている仕事だから。
ありがたいって言われたら逆に心が痛みます。

私が願うのは
社会復帰?自分の家で生活可能な方は 今ある問題を解決して在宅で生活していただきたい。
社会復帰や在宅介護が とうてい無理なら 医療によって『生かされている』事が果たして幸せなのかどうかを 個人が選択できないなら 家族が個人のQOL(生活の質、生命の質)を判断して 治療選択をしてほしい。
医療は日々進歩を続けています。
意思表示がないと、個人のQOL(生活の質、生命の質)は無視され、生命維持が優先されます。
私たち人間は『長く生きている』ことが最良の人生でしょうか?

ナースになって 毎日思うジレンマ。
『生きる』ことと『生かされている』こと。

これを選択する事は本来、患者さん自身なはず。
でも、大半の患者さんは、不意に病に見舞われ 選択できない。
選んでいるのは第三者。

できれば 自分がお年寄りと思う方々、意識がハッキリしている今に 自分が意思表示できなくなった場合の今後を どなたかに伝えていただきたい。
それだけで 家族は迷わなくて済みます。


患者の意思がない場合、家族の気持ちの負担は
『医療に従わないと見殺しにしている感じ』
なんですよね。

でも(生活の質、生命の質)を最優先で考えていただきたい。
自分なら…
です。

ナースの つたないつぶやきです…