ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

103:「クルマ買うぞ。」

2005-03-22 | ブルックリン横丁
旦那が独身時代に小銭を注ぎ込んだ、我が家のチンケで忌々しいポンコツ車がようやくRIPしてくれました。無類のトランスフォーマー好き、自他共に認めるオールドスクーラーな彼(32歳)はイマドキのデカいリムよりもむしろNJの田舎にいそうなモンスタートラック系、っていうか、ハワイにいがちなオフロード系の本気汁満点なJEEPマニア。何を好き好んで89年型なんかにこだわるのか。そしてクルマ本体よりも高価なタイヤにカリフォルニアから取り寄せたとかいう私にとってはクソもどうでもいいホイールをハメ、トレンドと真っ向から勝負を挑んだ俺節100%なあのポンコツ。私が悪態の限りを尽くして罵倒し上げてもメゲることなく、イノセントな太陽にまで「ホワイト・マンモス」「ストリート・ゴースト」(車体は白)とニックネームで呼ばせるという荒技をやってのけた夫。そもそもクルマにニックネームをつけてる辺りがヤバいです。それもこれもまだウチらがNY-東京の遠距離交際中に買いやがったことなので止めることが出来なかったのね。無意味に高いサスペンションのせいで乗り心地は最悪、妊娠当時はいつ破水するかとマジで手に汗握ってました。太陽が産まれてからもあまりにもガクガク揺れるので首がもげちまうんじゃないかと心配。いやもしかしたら2回くらいもげてたかもしれないな。

ほぼ毎週末、なんだかんだでどこかが故障し、毎回違った理由で修理していたあの糞ジープ。修理工にカモられてんじゃねーの、と突っ込んでも聞く耳持たず、まぁ旦那はワーカホリックだし多趣味なワケでもないからオモチャ代わりに遊ばせてやっか、と目をつぶってましたけどね。どうせ私は運転しないし。しかし今度ばかしはいよいよ本人も諦めてくれたようで(おせーよ)晴れて我が家も人並みに「フツーに走る」クルマを導入することになりそうでげす。とは言ってもあのポンコツを廃車にするとかいう気はまったく無いらしく、よくよく聞けば趣味として糞ジープはキープ、2台目を買うのだそう。つーか私まだ免許ないんですけど。

じゃーどのクルマを買うっぺか、とカウチに座ってそれぞれラップトップを広げサーチ大会。しかしヤツが欲しがるのはやっぱりイマイチ実用性に欠けるのばっかり。ハマーの軍用モデル(H2じゃない方ね)、もしくはRange RoverのDefender90とかヌカしてやがる。どこにそんなカネがあるんだ?そんなクルマNYで乗る必要があるのか?

じゃーオメーは何がいいんでい、と訊かれた私。別にものすごいクルマが好きってワケじゃないけど、仕事で取材することもあるので多少は流行などを意識してなくもない。カスタマイズとかはホントにどうでもいいけど、強いていえば威圧感のあるクルマがいいな。だってさー、NYでの運転事情を少しでも知っているヒトならお気づきの通り、アジア人でしかも女、というのは二重苦も良いとこで、「こいつ絶対運転ヘタ!」とナメられること請け合いなのである。割り込みは当たり前だし絶対に譲ってくれない。旦那曰く「お前らは目が細くて視界も上下が切れてるパノラマ・ヴィジョンだから周りが何も見えてない」だってよ。なので、そういう意地悪なこと言ったり嫌がらせをするに決まってるNYうんこたれドライバーズを蹴散らすような「オラオラ」系のクルマに乗っておきたい。同じ理由で残念ながら日本車はパス。コスト・パフォーマンスやエコロジスト的メンタリティはここではぐっと我慢。…待てよ、じゃあハマーはどうなのよ?アレこそ究極のオラオラ系じゃないですか。でもクルマ選びってそういうことなの?そうじゃないよね?ああ、ウチらってホントにバカ夫婦だよ。ニコニコしながらいすゞでもKIAでもHyundaiでも大人しく乗り回すような善人夫婦だったらきっと我々の将来は明るかっただろう。しかーし!そんなことは絶対にできーん!!…結局まだ次のクルマは決まっておりましぇ~ん。誰かオススメあったらおせーてください。