パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

自分で気づいたこと(アリストテレスの輪とか)

2020年07月05日 14時26分40秒 | あれこれ考えること

ずっと前から不思議だと思っていたことがある
地面を走っている車輪は一回転すると円周の距離だけ進むことになる
ところがホイールは一回転してもホイールの円周分進むわけではない
すると、一体このホイールの一周した距離は何を示しているのか
訳が分からなくなって、自分の頭では消化できなくなっていた

この問はどうやらかなり昔から問われていたようで
「アリストテレスの輪」という問題らしい
それを知ったのは最近のことで、自分も同じような問を
自分で見つけたことが嬉しく思えたものだ

自民党の広報誌に
「生きのびたのは強いものではなく、環境にあわせ変化したもので
 世界が変化しつつあるなかで、憲法も変わらねばならない」
と独自の進化論を引用したような解説があったが、進化論の学者からは
それは間違った解釈だ、、との指摘があったようだ

進化論については自民党の解釈するような、合目的に進化している
ような教え方をされていたような気がする
その例として、かつて「工業暗化」が挙げられた
イギリスの産業革命時代、ばい煙を排出して街は煤で黒くなっていった
その時増えたのが黒い色をした蛾で、蛾は鳥たちに見つかって食べられないように
黒くなるように進化した、、という解説だったが、それは変だとずっと思っていた

そんなに短期間で進化するものか、、という時間的な問題だけでなく
根本的になにか違っていると感じていた
これはその後、蛾には元から白い蛾と黒い蛾がいて、見つけやすい白い蛾は早く
食べられてしまって、残ったのが黒い蛾なので黒い蛾が多く感じられただけのこと
これはスッキリして、きっとそうだろうと思うようになった

進化は合目的的に進化するか、それとも気まぐれか
何も市井の人間が頭を悩ますことではないが、どうも気になって仕方ない
でも最近は突然変異自体が、生き延びる選択肢を増やすためのような
無自覚な変化(あるいはDNAのコピーミス)と考えられるようになっているようだ
とにかく生き延びるために四方八方の可能性をとりあえず確保しておいて
その中で運よく当てはまったものが、生き延びて、
まるで合目的的に進化したように思える、、それが進化論の考え方らしい
(しっかり勉強したわけではないので自信がないが
 木村資生とかドーキンスでは、このようなことを言ってるような印象がある)

アリストテレスの輪も進化論に対する疑問も、内心嬉しかったのは
「自分の頭で変だな!」と感じたことで
残念ながら「何が変だったのか?」までは理解が達していないが
これらの疑問を感じたことは、、少し誇りに思ったりする

そして、今へんてこな疑問が浮かぶ
それは相対性理論のことで、これはどうしようもない正しい数学的な理屈なんだろうが
数学的な意味ではないかもしれないが、
「目の見えない人にとっての相対性理論はどのような意味があるか?」
ということが気になる
光の速さとかを大前提にしている理屈、でも光を感じえない人たちの世界は
この相対性理論をどのように理解するのだろうか、、、
それが気になって仕方ない

その他に、高校の時習った「数学的帰納法はその方法が何故正しいのか?」
も気になる
これらと同様に気になるのが「多数決は正しいか?」
の問で、これは実生活ではかなり怪しい方法のような気がしてならない

結局のところ、わからないことは世の中にいくらでも存在する



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