パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

人気投票と世論調査

2024年04月18日 10時06分11秒 | あれこれ考えること

常々、メディアによる選挙前の世論調査の公表は
勝馬に乗りたがる人の多い日本では投票に良い影響を
与えないと思うし何らかの制限はあったほうが良いと思っている

初めて知ったことだが、世論調査と似たような性質の
人気投票は法律で禁止されているようだ

「公職選挙法(昭和25年法律第百号)
(人気投票の公表の禁止)
第百三十八条の三 何人も、選挙に関し、公職に就くべき者
(衆議院比例代表選出議員の選挙にあっては政党その他の政治団体に
係る公職に就くべき者又はその数、参議院比例代表選出議員にあっては
政党その他の政治団体に係る公職に就くべき者またはその数若しくは公職に
就くべき順位)を予想する人気投票の経過又は結果を公表してはならない

カッコの中の文章がわかりにくいが、カッコを省いて読めば
「何人も、選挙に関し、公職に就くべき者を予想する人気投票の経過
又は結果を公表してはならない」
となり、人気投票のようなものは目に触れるようにしてはならないようだ

これはインターネットを用いた人気投票でも同じことで
最近はSNSで安易にできるこうした調査もこれに該当するものがあるようだ
月刊HANADAが東京の補選の人気投票みたいなものをXで行っており
それに対して違法ではないか、、との声が上がっている

この法律文によればかなり違法に近い気がするが、同時に思ったのは
世論調査はなぜこの法律に抵触しないのだろうかという点
人気投票と世論調査
そもそも目的と方法が違うからこの法律には抵触しないとされるようだが
実態としては(素人の)大衆には同じ様な作用を及ぼすのではないか
文言としての違いとか調査方法の違いによって、この2つは法に詳しい人によって
区別されているとしても、その果たす機能(世間に与える影響)は似たようなものだと思う

選挙前の投票先はメディアが調べなくても各党が独自にしているだろうし
その数字の正確さも、メディアが行うよりも正確らしいとの噂もある

もし、選挙前にメディアの世論調査の数字の発表がなかったら
庶民はより自分の意志が反映される人を、不安を覚えながら投票行動に
出るのではないだろうか
普段は結世論調査で結果は見えているので放ったらかしにして
投票に行かない人も、数字が見えないとどこか気持ちの置き場がなくて
とりあえず投票に行ってみるか、、と考えそうな気がする(希望的観測だが)

そして投票結果はより庶民感情に近いものだ出てくるような気がする

やる前から答えがわかっているものには、人はなにかしようとは思わない
わからないからこそ、それにかける行動をする
投票率を下げているのは本来なら結果を見るまではわからないものを
おせっかいどころかある種の意図があるとさえ思えてしまうメディアの
世論調査のような気がするが、考えすぎか

コメント
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