今日はいくら遠い国のことだとしても、アメリカ大統領選のことを
記録しなければならないだろう
今朝、バイデン氏がペンシルベニア州で勝ちを納め過半数の270を超えることとなった
それで終わるかと言えば、まだまだ問題は多くて、すんなりとはいかないらしい
ただ現実的には世界各国の首脳もバイデン氏に祝福のメッセージを送って
世界はバイデン氏を次期大統領として認めようとしている
午前10時から副大統領候補のカマラ・ハリスとバイデン氏の演説が流された
カマラ・ハリス氏の演説の中に、ジョン・ルイス議員の言葉を引用した部分があった
「民主主義は国家ではありません。それは行為です。」 彼が意味したのは、
アメリカの民主主義は保証されていないということでした。
それ(行為)は私たちがそれのために戦う意欲と同じくらい強いだけです—
国の上に立つ人間がこのようなメッセージを伝えられるのは、
それが全くと言っていいほど欠けているこの国の人間としては羨ましい
ところで、このメッセージを聞いていて思い出したのが団藤重光氏の「法学の基礎」
で「努力」という言葉が使われている憲法に関する説明の章
その内容は以下の通り
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の普段の努力によって、
これ保持しなければならない【憲法12上前段】
この憲法が日本国民に保証する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得
の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在及び
将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである
【憲法97条】
団籐氏は「努力」という言葉が二度も使われていることに注目し
基本的人権は、「与えられたもの」ではなく、われわれ人類が動力によって
作り出したものであり、今後はさらに努力を重ねることによって、さらに発展させて
いかねばならない と説明している
同じこと言ってる!(と思い浮かべたのだ)
結局のところ、真面目に考えた人がたどり着く結論というのはそんなに違いはないもの
と思うわけだが、こうした思いっきり大上段に構えた正論を口にして
それを愚直に実行していくことが必要なんだと思う(それが如何に難しいとしても)