先週の金曜日は忘年会のピークだったんだろうか
自分たちは前日の木曜日に行ったが、飲まない人が多くて
今はそういう時代を感じさせられる
今週は世間はクリスマス一色のなると思いきや
今年はあまりザワザワした感じがしない
そういえばハロウィンもボージョレ・ヌーヴォーも田舎のここでは
拍子抜けするくらいの静けさだった
だが第4日曜の今日はちょっとだけ町がざわついていたかもしれない
新城市では第4日曜日には道路を通行止めして「軽トラック市」が行われる
自分はウォーキングを兼ねて見に行くことにしている
市役所のジャリ駐車場に車を止めて現場に向かうと市庁舎前でチラシを配っている
それで庁舎を見てみると中に人影が見える
つい好奇心が働いて入ってみた
そう言えば、クリスマスコンサートらしきものを庁舎の交流スペースで行うらしいことを思い出した
クラリネットを主体としたメンバーの演奏が聴けたが、挨拶をした女性は以前、設楽原歴史資料館で
吹奏楽のコンサートが行われた時にも曲紹介をした方だった
いつも思うのがクラリネットの音色は生で聴くとすごく魅力的に聴こえる
CDやレコードの音よりも深々として柔らかくて、高音部は過度に刺激的にならずいい音だ
ただこの会場は天井が低かったせいなのか、音が反射ししぎて少しばかり音の強弱のバカンスに困ったようだ
管楽器を小さな音で演奏するのは難しいのかな!と思ったりする
この時期の定番、山下達郎の「クリスマスイブ」の演奏を聴いて会場を後にした
軽トラック市は道路を通行止めにして行うので、これが非日常的な感覚でこの歳でも少しウキウキする
夏の夜店でも交通止めが行われるが、名古屋の栄でも、豊橋の広小路でも歩行者天国というのは
車ではなく人間が主役のようでホッとする
(そう言えばウィーンのケルントナー通りは車を見なかったような、、)
まずは一通りどんなものを売っているか確かめるための端から端まで歩く
途中でただで貰えるものを警察が配っていた
赤青黄色の信号餅がそれで、ただで貰えるものはやはり人気がある
自分も列に並んで頂いた
これで昼ごはんが節約できる
ということで帰り道は目星をつけた食品を購入することにした
「あれ、いつものひとは?」
「柿の始末が大変で今日は来れないんですよ」
毎度ありがとうございます、、の声が出る、干し柿の出店者は若い人に代わっている
端から端まで歩いても、結局は毎回同じものを買う
男は食に関しては保守的という言葉を思い出す
食堂(居酒屋)の壁にはられたメニューを全部食べてみようという試みは、大概の場合実行されす
いつも同じものを頼む
今日の町はいろいろ行事があったが、もう一箇所クリスマスイベントみたいなことをやっていた
その場所は割合近所の古民家で、以前別の人が喫茶店をやっていた時に一度訪れたことがある
確かこの古民家は昔医者だったようだ
入るやいなや少し場違いのような気持ちに襲われた
眼の前にあるものが全部女性好みっぽい
明らかに男の好む色とは違う赤やピンクや黄色などが目に入る
それで恥ずかしくなって、たいして見もせずに部屋の中に入る
でもそこでもやはり行事は女性用のもの、、
結局、すぐに退散することになった
ところで、家の入口にブロンドの髪の外国人の女性がいた
どこかで見かけて人だな、、と記憶をたどってみると
イタリアのトリエステ出身の方で、以前田口で行われたシンポジウムで
言葉を交わしたことがある方だった
最近、須賀敦子のエッセイ集「トリエステの坂道」を読んでいるので
どこか共時性のようなものを感じて、少しだけ話しをしてみた
自分も忘れていたが彼女の方も忘れていた
いつか行きたい(機会があれば)トリエステのことを聞いて
(トリエステに行くならヨットがズラッと海岸に並ぶ10月の第二週が良いとか)
それから彼女のインテリア用品の店の場所を聞いて、その古民家を後にした
12月の日曜日、町であちこち何かしている割には
静かに感じてしまうのは年齢のせいなんだろうか