パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

過去を反省は、ミスを防ぐシステムづくりだけじゃない(と思う)

2019年07月19日 08時32分58秒 | あれこれ考えること

ドイツ人、あるいはヨーロッパ人は第二次世界大戦を起こしてしまったこと
ホロコーストをさせてしまったことについて、深く反省の意味を込めて
知識人が膨大な資料から重要な著作を生み出した

ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」「イスラエルのアイヒマン」
フロムの「自由からの逃走」がそれだ

これらは著作は有名でも日本で読まれているかは少しばかり不安を覚えるが
もっと不安なのは、日本でこれらの本に該当するような本は存在するのだろうかという点

探せばあるのだろうが、パッと思いつかない
深く内的に反省するよりは、次はどうしようと具体的に指針を決めることが
現実的に反省したことになると、未来志向との言葉を使いたがる人たちは考えたがり
とんでもないことをしでかしてしまった根本の要因に対する関心がない

野球でもサッカーでも負けた試合は見たくない
反省は大事だが、長くそれに浸るのは精神的に耐えられないのが
どうもこの国のメンタルな傾向のよう

そしてその悪い現れが、歴史修正主義につながっている
ミスを繰り返さないことは、繰り返さないシステムづくりだけでなく
人の心に巣食っているいただけない部分を認め、それを発揮させない訓練も
必要だと思うってしまうが、、、夢想家の戯言か

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