4月になって、やはり桜の花が気になりだす。
大学へ通う道筋に眺めては、一人悦に入る。
やはり春はいい。
今年は新型コロナウィルスのせいで、学生たちも可哀そうだ。
卒業式も、入学式も吹っ飛んで行った。
桜の花は関係ない。
ソメイヨシノは一斉に開花する。
同じクローンでも、ウィルスよりずっといい。
酒がないのが残念だが。
おっと、びわ湖の話をしよう。
深呼吸が十分でなかったようだ。
これが今回の本題だ。
びわ湖トラストでは、ジュニアドクター育成塾の生徒たちと、琵琶湖湖底における溶存酸素濃度を継続的に測定しています。
現在(3月22日現在)、溶存酸素濃度は飽和濃度の60-80%付近を変動しており、完全に上下混合していません。
通常は、この状態から冷水(融雪水など)が密度流となって供給され、急激な水温低下が起こらなければなりません。
しかし、本年の暖冬ではそれも期待薄だと思われます。
したがって、湖底の水温も上昇したままです(8.8℃前後)。
50年前と比較すると2~3℃程度上昇しています。
今年、全循環が発生するかどうかについては4月中旬頃の測定結果を待たなければ確定的なことは言えません。
ただ、おそらく難しいのではないでしょうか。
生態系への影響については、単に酸欠による生物の死亡だけではありません。
低酸素状態や高濃度な重金属などに長時間暴露されている底生生物へのストレスという観点からも議論しなければなりません。