DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

夢(107)

2014-05-10 08:56:37 | ButsuButsu


都心だというのに、この地には平和な風が吹いていた。

爽やかな5月の午後

数人の男たちが

グミの実取りに興じている。

3階より高い建物がない広大な敷地には、クヌギの大木が広がる。

ここでは自然と人との共生を、頑固なまでに守っているのだろう。

私の好きな光景でもある。

研究施設というと、コンクリートの高層な建屋が所狭しと並ぶ。

そんなジャングルの中で、多くの人がうごめき、よくわからないものが作り出されていく。

しかし、ここは違う。

建屋は低い方がよい。

できれば周辺の樹木に隠れるくらいがよい。

贅沢かもしれないが、私の理想とする空間だ。

小さな建屋をつなぐようにして研究機関の複合体ができる。

窓を開ければ樹木が見え、風が吹けばそのささやきが聞ける。

昨夜、高知から一葉の写真が届いた。

南国の木々は、すでに緑を深め、夏を予感させる。

もう少ししたら

また暑い日々が続く。

四季折々の風情を愛で

気温の変化に負けないで

もう少し生きていきたい。

できれば、ちょっとでいいから、この大地に自分の生き様を刻みたい。

5月の風に揺らぐ木々の緑から

生命の豊かさと強さを教えてもらった。


5月9日(金)のつぶやき

2014-05-10 05:36:44 | 物語

夢(106)

2014-05-09 22:54:19 | ButsuButsu


コンビニにつながる専用エレベーターだ。

乗ろうと思って首を傾げた。

そして笑ってしまった。

「停電時は使用出来ません」

あたりまえだろう。

大体、専用のエレベーターを持ったコンビニなんて、ここだけだろう。

世の中には一見なるほどと思うような冗談があるものだ。

バタバタとした一週間を経て、ヤフーニュースを見たら、小保方さんのことが書いてあった。

再審査をしないらしい。

十分に予想された流れだ。

さて、彼女はどうするのだろうか。

訴訟とか書いてあったが、あまり感心しない。

泥沼になるからだ。

原理主義に逆らっても仕方ないだろう。

それは確かに正しいからだ。

原理原則の社会には、ぺんぺん草も生えてこない。

彼女ができることは、理研をやめてハーバード大学へ戻ることだ。

少し時間をおいて、自分を取り戻した方がよい。

ただそれ以外の解答もないことはない。

委員会が処分を決めて、執行しないことだ。

一定期間延期すればよい。

これは大人の対応だろう。

世界で勝ち抜くためには、これくらいの意気が必要だ。

コピー天国の隣国とのビジネスには、原理原則を主張してもだめなのと同じだ。

不思議なエレベータに乗りながら、こんなことを考えていた。



5月6日(火)のつぶやき

2014-05-07 05:24:49 | 物語

夢(105)

2014-05-06 22:28:41 | ButsuButsu


翻訳を志す女性が、相談のために訪ねてくる。

すると、村岡花子は次のように答えたという。

***

言語の翻訳自体はさほど難しいことではないけど、本当に難しいのは正しい日本語に訳す、ということ。

ですから、翻訳と同時に、きちんとした日本語の勉強をしなさい。

***

確かに、そうだと思う。

私も、時々、海外の文章の翻訳を読むのだが、ひどい日本語に出会うと、頭痛がしてくる。

これは単に、老眼のせいでもないようである。

書籍としてお金を取って本を売るのだから、翻訳者も編集者も言葉の表現には十分に気をつけてほしいものだ。

今読んでいる文庫も、ひどいものだ。

***

それは、優雅な手でばかり事物に触れることをする詩人らが、青春期の不安、若い天使の悶え、年少の肉と心との中における愛欲の目覚め、と名づける所のものであった。

しかしそれはあたかも、各局部で亀裂し死滅しまた蘇る全存在のこの恐るべき危機を、あたかも、信仰も思想も行為も全生命もすべてが、苦悶と喜悦との痙攣の中で将に絶滅せられ鍛え直されんとしてるかと思われるこの大革命を、児戯に等しいものだと見なし得るかのような名づけ方である。

***

これは結構有名な古典文学の翻訳である。

意味が分かるだろうか。

まるで大学生が英文学の授業中に、自らの訳を発表しているような代物である。

ほとんどが直訳だ。

もう少し、文意に即した意訳が必要な気がする。

わかりやすい文章を書くことは、誤解を避けるという意味でも大切なことだ。

私は、このことを亡き吉良竜夫氏から学んだ。

琵琶湖研究所の初代所長である。

意味不明な訳文に悩まされながら、途中で投げ出そうかどうか悩んでいる。

このことは、まさに他山の石として気を付けたいものである。

5月2日(金)のつぶやき

2014-05-03 05:22:14 | 物語

夢(104)

2014-05-02 23:03:50 | ButsuButsu


知っているだろか。

琵琶湖の湖底でベントが発見されたことを。

これまでは、2009年から2012年にかけて淡探で見つけただけだった。

それが、別の方法で確認された。

これは偉大なことだ。

30日から1日にかけて、NHKのカメラマンと琵琶湖に出かけていた。

彼らが持ち込んだRTVで湖底を撮影するためだった。

そこで、何とベントを撮影できただけでなく、湖底からガスが間欠的に噴き出る様子も撮ることができたのだ。

5分くらい沖にボコボコ出ている。

すごいことだ。

おそらくNHKは全国放送に載せてくるだろう。

というわけで、これからは誰に遠慮しないで、堂々とベントの報告ができる。

私が予測していることがあと二つ残っている。

これらも検証されることを期待している。

昨夜は久しぶりにうまい酒を飲んだ。

万歳!