DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

夢(107)

2014-05-10 08:56:37 | ButsuButsu


都心だというのに、この地には平和な風が吹いていた。

爽やかな5月の午後

数人の男たちが

グミの実取りに興じている。

3階より高い建物がない広大な敷地には、クヌギの大木が広がる。

ここでは自然と人との共生を、頑固なまでに守っているのだろう。

私の好きな光景でもある。

研究施設というと、コンクリートの高層な建屋が所狭しと並ぶ。

そんなジャングルの中で、多くの人がうごめき、よくわからないものが作り出されていく。

しかし、ここは違う。

建屋は低い方がよい。

できれば周辺の樹木に隠れるくらいがよい。

贅沢かもしれないが、私の理想とする空間だ。

小さな建屋をつなぐようにして研究機関の複合体ができる。

窓を開ければ樹木が見え、風が吹けばそのささやきが聞ける。

昨夜、高知から一葉の写真が届いた。

南国の木々は、すでに緑を深め、夏を予感させる。

もう少ししたら

また暑い日々が続く。

四季折々の風情を愛で

気温の変化に負けないで

もう少し生きていきたい。

できれば、ちょっとでいいから、この大地に自分の生き様を刻みたい。

5月の風に揺らぐ木々の緑から

生命の豊かさと強さを教えてもらった。


5月9日(金)のつぶやき

2014-05-10 05:36:44 | 物語