私が世界で最も美しい湖だと思っているのが、モンゴルにあるフブスグル湖だ。
湖が美しいと感じるには、条件が必要な気がする。
たとえば、チベットにある納木錯も美しい湖だ。
おそらく水質からいえば、フブスグル湖よりずっときれいなのだろう。
でも標高が5000mを越えるこの湖でゆっくりと景観を楽しむことはできない。
フブスグル湖には、適当に人が住み、野生のブルーベリーが味わえる。
湧き出る水もおいしい。
自然は厳しいが、何かホッとできる湖だ。
その湖が、2007年に世界遺産としてノミネートされた。
結果はだめだった。
つまり申請した審査基準(8および9)を満たしていなかった。
審査基準(8) 地球の歴史的・地学的・地形学的特性と過程に関する基準については、特異的・普遍的価値を有していない。
審査基準(9) 生態学的・生物学的過程に関する基準については、近隣の世界遺産であるバイカル湖やウブス湖と比べて優っていない。
つまり自然遺産としては二流品だということである。
それほどに評価が低かったのである。
つまり、どうも世界で特筆すべき何かがないと、自然遺産としての世界遺産には推薦されないようだ。
翻って琵琶湖の現実を俯瞰したときに、気恥ずかしさがわいてくる。
しかし琵琶湖には世界一美しい環流がある。
富士山と同じで文化遺産の可能性はあるのかな???
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