湖の鎮魂歌（１２０）

この国の正義

この国の正義とは何だろうか。

一刻も早く福島の原発事故を収束させ、東北大震災に遭遇した人々が当たり前の生活をおくれるようにすることではないのだろうか。

国会議員の定数配分を是正し、不要不急の支出を削減し、公平な世の中を作ることではないのだろうか。

年配者や障害者の生活を援け、生産者人口を増やし、若年層への教育を明るくすることではないのだろうか。

諸外国を思いやり、自他共栄をめざし、豊かな自然と共存することではないのだろうか。

過去を篤くし、現在を直視し、未来を創造することではないのだろうか。

それなのに、である。

何故、特定秘密保護法案の成立を急ぎ、重税を課し、争いを助長しようとするのだろうか。

今、この国の立法・行政には正義がない。

悲しいほどに民を思う心がない。

今、国を支え、人を助け、地域を守る文化がない。

このような国体が長続きするわけがない。

今こそ、正義を思い起こすべきだ。

今こそ、恥じない文化を求めるべきだ。

大切なことは、広く公論を発し、遍く平和を希求することだ。