バイクボランティア Bi-Vo

大規模災害時にバイクとIT機器を用いて活動する団体です。

なごや市民総ぐるみ防災訓練

2003-08-30 09:14:00 | ボランティア活動
【Bi-Vo】名古屋市総合防災訓練03.08.31
名古屋市総合防災訓練東区会場(明倫小学校)にて

今春に発足したばかりの「Bi-Vo」が、8月31日に行われた名古屋市総合防災訓練に参加しました。※政令都市の防災訓練にバイクボランティアが参加するのは初めてのケース。

【被害状況把握訓練】













 今夏を象徴するような天候不順な空の様子。降りそうで、晴れそうな、そんな蒸し暑い日に東区の訓練会場である明倫小学校にて行われ、7名の「Bi-Vo」隊員が参加しました。

 午前9時、小雨振る中、開始の合図とともに明倫小学校運動場内に立てられたボランティアセンターのテントへ、駆けつける「Bi-Vo」のライダー達。彼等は、被災地を走り、被害状況を調査したり、インフラが不能となった場合に、被災者の声を警察、消防、役所などへ伝言したりして活躍します。
 
訓練では、「○○商店街が××な状況です。」とか、「○○通りでは、市バスが止まり、乗客が困っています。」、「○○で、車椅子の人が、建物に閉じ込められている。そこに向かう道路は建物崩壊で、車椅子を押して通ることができないので、地元の人が、救援を求めています。」
などの見聞きした被害状況をボランティアセンターへ報告するのです。それを基に、ボランティアが始動したり、該当する行政機関へ連絡したりします。バイクの俊敏性と機動性が活かされた訓練です。

【支援輸送トラック誘導訓練】



















状況把握訓練を終えた「Bi-Vo」隊員たちは、次の訓練となる支援物資を輸送するトラックの誘導訓練の待機場所へ向かう。待機場所にて、愛知県トラック協会の方たちと行程の打ち合わせする。

今年の名古屋市の総合防災訓練では、支援物資を運搬する愛知県トラック協会のトラックの誘導をバイクボランティアが勤めました。腕時計が9時36分になると、待機場所を出発し、愛知県トラック協会のトラック二台を先導し、街中を進んでいく。災害時に交差点の信号が停止しているかもしれないという本番を想定し、周囲の状況を伺いながら、支援物資輸送のトラックを率い、隊列をなして目的地へ向かう。

薄日射す中、訓練会場の明倫小学校へ到着、南門から入場し、トラック二台を誘導しながら、
校庭を一周し、定められた位置にバイクを停めると、トラックもそれに続き停止する。駆けつけるボランティア達により、トラックに積まれた支援物資の沢山の段ボール箱が、人の手で降ろされ、敷かれたブルーシートに小山が出来る。支援物資が降ろされたのを確認すると、身軽になったトラックを導いて、避難所となるであろう小学校の校庭から外へ退場するのでした。 

【炊き出し訓練とインフォーメーションセンター】







一通りの訓練を終えた「Bi-Vo」隊員たちは、他の訓練にも顔を出しました。炊き出し訓練の場所では、地域ボランティアの手によって炊かれた「ハイゼックッス米」という災害用非常米と大鍋によって料理された味噌汁を体験食事しました。

10時30分からは、小学校の各教室や体育館にて、小学生たちが地域別に図上訓練(DIG)を行っているので、それに各隊員は参加し、質問に答えたりしました。
 インフォーメーションセンターでは、アマ無線を積載したバイクを見学していた小学校4年生ぐらいの子供たちを乗せるなどして、バイクに触れてもらいました。(教師は横に付いていました。)子供たちは初めて触れる、バイクに興味深々で、長蛇の列が出来ました。担当した、「Bi-Vo」隊員は、沢山の子供を掲げたり降ろしたりして、汗だくだく。そして、日頃の運動不足が祟ったのか、右足太ももが攣ったそうです。しかし、未来のライダー達になるかもしれない子供たちに、バイクの良いイメージを与え、少しは二輪文化に貢献できたかもしれません。


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