バイクボランティア Bi-Vo

大規模災害時にバイクとIT機器を用いて活動する団体です。

9/14(日)兵庫県丹波水害活動報告

2014-09-25 11:37:00 | ボランティア活動
Bi-Vo副代表の昴加藤さんが、「熊野レストレーション」の呼びかけで、丹波水害にて災害ボランティアとして活動され、その報告です。

ーーーー<ここから>---

昴加藤@三重・南伊勢町









9/14(日)の兵庫県丹波市での活動報告をさせていただきます。

この活動はテクニカルボランティアとして活動している「熊野レストレーション」https://www.facebook.com/KumanoRestoration の呼び掛けで参加したものです。

代表の端無氏とは三重県防災ボランティアコーディネーター養成講座からの縁です。当方は家業の都合で日曜日にしか活動できませんので、2011年の紀伊半島豪雨災害の際には日曜のみ3回、現地で活動しました。

熊野市紀和町内での家屋の泥出し、家財の片付けを2日。そして3回目には端無氏の呼び掛けで、熊野市五郷(いさと)でのチェンソー等を使った流木処理に参加し、ベテランの方々に混じりチェンソーのノウハウを学びつつ活動しました。

今回は、広島市の被災報道に隠れて目立ちませんが、やはり洪水や土石流で大きな被害を受けた兵庫県丹波市への支援活動です。丹波市には多くのお寺がありますが、山腹に建つお寺の多くが土石流や倒木などにより大きな被害を受けています。

市島地区にある「東皐寺」は土石流と倒木などで全壊となっております。被災地域では多くのボランティアがボラセンを通じて活動していますが、政教分離などにより継続的な支援が入りづらい、しかし地域にとっては大切な拠り所となっているお寺の復興のお手伝いにより、地域を元気付けられればとの想いに賛同しました。

https://www.facebook.com/KumanoRestoration/posts/808332879217613

現地では継続的に活動が進んでいましたが、当方は9/14(日)当日のみの参加です。


チェンソーは消防団地元班備品です。2011年に続き、消防団地元班幹部の承諾を得て訓練を兼ねて借り出しました。なお、工具や消耗品は自前です。チャップス(チェンソー用の下半身防具)等も急遽買い揃えました。

事前に現地ボラセン、地元自治体を通じて高速無料通行証明書を発行していただき、自家軽トラにチェンソー一式、一輪車、スコップ、水などを積んで、午前4時頃に出発しました。

伊勢、東名阪、新名神、名神、中国、舞鶴若狭道を経て春日ICを降り、まずは市島ボラセン、そして現地集合場所に到着。ミーティングを済ませて現地「東皐寺」に向かいました。

現地の惨状は予想以上でした。谷筋に沿った土石流により、お寺の本堂は全壊、鐘突き堂には倒木が載り掛かったままでした。片付けと今後の雨による二次災害を防げるように、倒木、流木を運搬しやすいように玉切りし、併せて根元を洗われて倒壊の恐れのある立木(植林や雑木)を伐採
するのがこの日の主な作業でした。

7名のチェンソー作業には、以前熊野でもご一緒したベテランの方々が指導に当たりつつ、難易度あるいは危険度の高い作業を行いました。私たち初心者は倒木などの除去、玉切りを進めました。他の方々は、切断した木々を次々と運び出して何箇所かに集めてくれます。倒木や流木には土砂が食い込んでいますので、すぐにチェンソーの刃が痛んで切れなくなります。その都度、ヤスリで目立てをしながら作業を繰り返しました。

お昼には一旦現場を離れ、「熊野レストレーション」チームが先日活動した「宗福寺」で昼食です。こちらも夜中に本堂が床上まで水に浸かりましたが、鉄筋コンクリート建築だったので大きな被害は免れたそうです。まだ裏山には重機が入っていましたが、かなり片付いているようでした。

午後からも「東皐寺」での活動の続きです。大きな危険木の伐採には危険が付き物ですが、ベテランの方々は木や周りの状態を見切って安全な方向に倒します。私たちはそれらの枝払いや玉切りを繰り返します。夕刻になって、切りのいい所で本日の作業は終了しました。

再び市島ボラセンに戻り、明日も残る方々と別れて帰路に就きました。さすがに三連休中日の渋滞は想像以上で、25時前に帰着しました。(約611km)

今回は三重からは自分の他に熊野、伊勢、津などからも。また地元兵庫県の防災士会、遠くは関東などからも、30名前後の多くの方々が活動していました。当方は一日限りですが、この三連休を通して、また毎週のように遠方から駆け付けて活動している方々もいらっしゃいました。
このような呼び掛けにより多くの参加を集めることができる、「熊野レストレーション」端無氏の情報発信力、企画力、行動力には感服しました。今後の防災、災害活動に学ぶべき事が多くありました。

今回、当方はチェンソーを使ったテクニカルボランティアとして参加しました。チェンソーは便利な道具ですが、一歩間違えれば自分、そして近隣の人も命に係わる大怪我に結び付くかもしれません。バイクと同様に、機械の取り扱い、周囲の状況判断、自身の保護(防具)、機器のメンテナンス等を怠り無くせねばなりません。それを踏まえれば、2ストエンジン(約40cc)のパワフルさはかなり快感です。年末支給される消防団手当で自前のチェンソーを購入したくなりました。

また暫くは予定が詰まっているので継続的な活動はできませんが、機会があれば支援活動、または訓練などへの参加ができればと考えています。