やっぱりいびつだよな、この国。

いつも思う。
何が見たくて大家族生活とかテレビでやる訳？
今、何か大家族とセレブの母親だけが入れ替わって
数日生活するとかいう番組やってるんだけどさ。

子供が５人もいて１日の食費が２０００円の家庭と、
犬のトリミングに毎月３万ずつ何匹分もかけて、
１日の食費平均３万とか言ってる家庭ですよ。

そんなもんのコントラスト見て、何が楽しい？何に感動したり感化される訳？
正直悪趣味極まりないと思う訳で。


この前ある方がこんな事を言っておられました。
『君らは間違いなく上位５パーセントの人間だ。
だが、これから問題になるのは、
残り９５パーセントにいかに自分や自分の商品を売るかなんだよ。』と。
確かに、自意識過剰か否かは別にして、基本的にはその通りだろう。

ただ、現状は明らかに社会構造がいびつであって、
例えばその『上位５パーセント』と『残り９５パーセント』の富の配分比率は、
９５パーセントの方に７割ある事はあるまい。
五分か、いや、むしろ下手をすれば７対３なんて事があるやもしれぬ。
それが現実。


そして、これまでその『上位５パーセント』は己の地位に安住していれば良く、
『残り９５パーセント』に生まれた者は、
『上位５パーセント』へのわずかな可能性に賭けるしかなかった。
教育にせよ何にせよ、どうしてもある一定の環境がない限り、
わずかな例外を除いてそうした壁を突き破るのは至難。


ところが、更に状況は今後悪化をたどる事が予想される。
今後は『上位５パーセント』も地位への安住は許されない。
小さなパイが更に小さくなれば、
分け前を獲得するだけの知恵や腕力なき者は没落するしかない。


だが、状況が改善し得る可能性も皆無とはしない。
キーは間違いなく『残り９５パーセント』にある。

この夏ドラマ化された『ドラゴン桜』。
『バカとブスほど東大へ行け』はセンセーショナルに聞こえるかもしれないが、
あながちこれは嘘でもない。
騙されず搾取されずに生きるには、ルールを作る側へ回れ。確かに。

だが、実はそれではこの国そのものの地盤沈下は止まらない。
『残り９５パーセント』から搾取を続けていれば、気がつけば国ごと沈んでしまう。
改革すべきは郵政なんかではなかろう。

もう先の短い老害に任せておくべき状況ではない。
彼らは別に今のままで構わないのだ、国が沈んだ時には彼らはもういない。

『残り９５パーセント』の事をどこまで真剣に考えられるかが将来を大きく左右する。
大家族を見てのんきに『あぁこんな大変な人もいるんだ』なんて
思っているヤツだらけのうちは、地盤沈下は止まらない。

俺は基本的に分け隔てなく色々な人間と付き合っているつもり。
それこそ、一部の人間が大好きな偏差値を基準にすれば、
２５から８０オーバーまでの全範囲網羅する感じだろう。
たまに俺の人間関係を不思議がるヤツもいるが、気にしない。
逆に色々なヤツと付き合いある方が、考え方とか行動パターンとかわかるから良いよ。

視野の狭いヤツは淘汰される時代が必ずやってくる。
市場淘汰されるのは工業製品だけではない。
人間が提供するサービスはもちろん、
人間自体もある種の市場淘汰がなされるようになろう。
弁護士なんて最たる例。
人だけが増え、案件が横ばいなら、自然に淘汰が開始される。


人への思いやりを失ってはならぬ。それは信頼を失う事に繋がる。
しかし一方で食われてはならぬ。
弱肉強食、それでいて、おごれるものは久しからず。
実に難しい。


何となくテレビの１番組からここまで広がってしまった。
もう４時半か。
刑法・知財両ゼミで５時間後に始まる商法総論受ける人が多そうなので、
皆さんのご健闘を祈りつつ、就寝。