八丈島でダイビング!BIENTOS(ビエントス)

八丈でダイビング中に出会った生き物達の写真館です

ユウゼン

2008年05月31日 | 八丈の魚
スズキ目/チョウチョウウオ科(八丈島・ナズマド・10cm・15m)
八丈島、小笠原諸島に限定分布。英名Work of art butterflyfish。「Work of art」とは「芸術的な」という意味でそれくらい体の模様が綺麗である。その色合いが着物の「友禅織り」に似ていることから、この和名が付けられた。日本の固有種で八丈島では良く見られるが伊豆や沖縄では滅多に見られない。通年、八丈島のどこでも見られるが、5~6月・10月~11月に100匹以上の大きな群れを作る。これを通称「ユウゼン玉」と呼んでいる。海水魚屋では1匹\30000で売られるほど高価な魚。

カミソリウオ

2008年05月30日 | 八丈の魚
トゲウオ目/カミソリウオ科(八丈島・底土・10cm・10m)
房総半島以南、インド・西太平洋に分布。水深3~30mの岩礁・サンゴ礁域とその周辺の砂底に生息。長い吻と大きな腹びれ・尾びれが特徴。雌の腹びれの上縁は外側に、下縁はお互い癒着して育児嚢となり、その中で受精卵を保護する。上記の生息場所の海底近くで、頭部をやや下に向け、波の動きに合わせて漂うように泳ぐ。その様子はちぎれた海草片に似ており、擬態の効果があると考えられている。主食は小型の甲殻類。八丈島では冬の水温が下がった時に見られる。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

アゴハタ

2008年05月29日 | 八丈の魚
スズキ目/ヌノサラシ科(八丈島・底土・30cm・15m)
相模湾以南の南日本、インド・太平洋に分布する。沿岸浅所の岩礁域やサンゴ礁域に生息する。単独で物陰によく潜む。成魚の下アゴの先端には大きな皮弁があり、幼魚には無い。成魚の背側には黒色で三角形の5鞍状斑があり、体には小白色点が密にある。2002年に八丈島では確認されたが、珍しい種。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

カナメイロウミウシ

2008年05月29日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜科/イロウミウシ科(八丈島・乙千代ヶ浜・3cm・20m)
西太平洋に分布。体地色は白色で、外套膜の周縁は最も外側から順に、黄色、赤紫色に縁どられる。内側の赤紫色帯は太さが不規則で途切れる事もある。両触角の間から鰓にかけて、橙赤色の線が2本あり、それぞれ前後端でつながる。さらにその両側にも同色の途切れがちな線がある。腹足部も白く、周縁は輪郭のぼやけた紫色で縁どられる。伊豆半島では深場のウミウシだが八丈島では20m付近で見る事が出来る。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ヒレナガカンパチ

2008年05月29日 | 八丈の魚
スズキ目/アジ科(八丈島・ナズマド・80cm・20m)
南日本、全世界の熱帯・亜熱帯域に分布。体形や色彩はカンパチと同様だが、やや青黒い。背びれや尻びれの先端が鎌状になっていることで区別が出来る。八丈島の漁師たちは本種のことをカンパチと呼ぶ。冷水域では群れを作ることが多く、ダイバーに寄ってきて辺りをぐるぐる泳ぐ。八丈島ではもっともポピュラーな大型回遊魚の一つ。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ツマジロオコゼ

2008年05月28日 | 八丈の魚
カサゴ目・ハオコゼ科(八丈島・八重根・8cm・10m)
紀伊半島以南、インド・太平洋海域に分布。サンゴ・岩礁域に生息。枯葉などが堆積した中に擬態していることが多い。縄張りを持ち、単独で生活する。雌は雄より大きい。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

シロタエイロウミウシ

2008年05月27日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・八重根・3cm・10m)
インド・西太平洋に分布。体色は透明感をおびた白色。背面の周縁は黄色に縁どられるが、ほぼ白一色の個体も多い。背面の触角前方から鰓後部にかけて3箇所に不透明な白色の斑紋がある。その斑紋の1つがハート型になっているものが多く、女性に人気のあるウミウシ。八丈島ではごく普通に見る事ができ、真っ白でよく目立つのでウミウシ初心者でも見つける事が出来ます。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

フリソデエビ

2008年05月26日 | 八丈の甲殻類
フリソデエビ科(八丈島・八重根・3cm・10m)
駿河湾以南のインド・太平洋に広く分布する。乳白色の地色に円形や不定形の斑文が入る。斑文の色彩は普通褐色だがピンク色青色の個体もある。第2はさみ脚のはさみの内側が肥大しており、これを和服の振り袖に見立ててこの和名が付いた。また、第1触角の鞭状部も先端に向かって幅広となる。ヒトデを食べる。(㈱ティビーエス・ブリタニカ「エビ・カニガイドブック」参考)

コンガスリウミウシ

2008年05月25日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜科/イロウミウシ科(八丈島・八重根・3cm・10m)
八丈島・小笠原諸島に分布。体は細長く、背面の中央と腹足は青色で、濃い青色の細線が数本縦に走っている。この縦線の間に白い縦長の斑紋が不規則に入っている。背面の周縁は幅の広い淡黄褐色の帯で縁取られる。腹足の周縁は無色。鰓と触角は淡褐色。八丈島ならではのウミウシとして紹介している。冬から春にかけて多く見られる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ヒオドシベラ(幼魚)

2008年05月24日 | 八丈の魚
スズキ目/ベラ科(八丈島・ナズマド・5cm・20m)
相模湾以南、インド・西太平洋に分布。水深20m前後の岩礁やサンゴ礁域に生息する。体の前半がオレンジで尾びれが長いことが特徴。八丈島では普通に見られるが、それほど数は多くない。成魚が見られることは稀。