八丈島でダイビング!BIENTOS(ビエントス)

八丈でダイビング中に出会った生き物達の写真館です

タマミルウミウシ

2010年06月28日 | 八丈のウミウシ
嚢舌目/ハダカモウミウシ上科/ハダカモウミウシ科(八丈島・底土・3cm・10m)
日本、オーストラリアに分布。体地色、背側突起は淡緑色。背側突起は正中に近いものほど長くて大きく、先端は白色で小さく突起する。この背側突起は餌となる緑藻のフサイワヅタの泡状の浮嚢にそっくりである。触角の先端は白色。(誠文堂新光社「ウミウシ 生きている海の妖精」参考)


サザナミウシノシタ

2010年06月22日 | 八丈の魚
カレイ目/ササウシノシタ科(八丈島・底土・15cm・4m)
トカラ列島、奄美大島、西表島、インド・太平洋に分布。タイドプールに生息する。体は低くて、長楕円形。口はゆるく曲がって前に開く。胸鰭がある。背ビレ、尻ヒレを波打てせるようにして泳ぐ。日中は砂の中に潜み、夜、活動する。危険を察知すると砂の中に一瞬にして消える。眼の間からに水管があり、そこから海水を吸い込み呼吸をしているようだ。八丈島ではとっても珍しい種類。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ヒュプセロドーリス・クラカトア

2010年06月21日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・八重根・5cm・10m)
アマダン海・西太平洋に分布。水深10m前後の岩礁域でやや稀に見られる。海綿を節食する。種小名は、鰓の付け根から伸び上がる形がクラカトア火山に似ていることから由来する。背面に褐色線があり、それに沿って白色の細かい点が並ぶのが特徴。八丈島では珍しい種類。(誠文堂新光社「ウミウシ 生きている海の妖精」参考)

クラゲウオ

2010年06月21日 | 八丈の魚
スズキ目/エボシダイ科(八丈島・乙千代ヶ浜・10cm・5m)
三浦半島小網代・島根県以南、東シナ海、西部太平洋、インド洋、大西洋の熱帯域に分布。表層~底生性。幼魚、若魚ともに卵円形で体高が高い。吻は著しく短い。写真は若魚期と思われ、幼魚の時からクラゲの触手の間を泳ぐとされているが、生活史や底生性とされる成魚期はよく知られていない。写真のクラゲはアカクラゲで触手に強い毒を持っている。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ニジハギ

2010年06月20日 | 八丈の魚
スズキ目/ニザダイ科(八丈島・乙千代ヶ浜・3cm・2m)
南日本、インド・西太平洋(紅海を除く)に分布。サンゴ・岩礁域に生息する。この色鮮やかな色彩がダイバーにも観賞魚としても人気がある。八丈島では高水温の時にタイドプールや浅瀬で見ることができる。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ナギサノツユ

2010年06月18日 | 八丈のウミウシ
嚢舌目(のうぜつもく)/ナギサノツユ上科/ナギサノツユ科(八丈島・底土・3cm・5m)
インド・西太平洋に熱帯域、温帯域に分布。イワヅタ類が繁殖する春から初夏に見られる普通種。そのイワヅタに生息する。貝殻は楕円形で白く、薄質で脆い。体地色は黄緑色から暗緑色。側脚周縁や側脚下部、触角、尾に青色の眼紋状の模様や細かい点が入る個体もある。同一地域内でも色や模様は個体差がある。貝殻の中に体を収納しきれない。刺激を与えると酸臭い白い粘液を分泌し、非常時には尾を自切することがある。切れた尾はしばらくの間動き続ける。尾はやがて再生する。八丈島では初夏によく見られ。「渚の露」なんて高級茶に付きそうな素敵な名前だ。(誠文堂新光社「ウミウシ 生きている海の妖精」参考)

ウミテング

2010年06月18日 | 八丈の魚
トゲウオ目/ウミテング科(八丈島・八重根・4cm・15m)
千葉県以南、クレ環礁~ハワイ諸島を除くインド・太平洋に分布。沿岸浅所の砂底に生息し、しばしばペアで見られる。軀幹部の背面はでこぼこしており、吻端は丸みがあるものが多い。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

キンチャクガニ

2010年06月18日 | 八丈の甲殻類
オウギガニ科(八丈島・底土・1cm・10m)
伊豆大島以南の南日本からインド・西太平洋に広く分布する。はさみにカニハサミイソギンチャクをつけており、危険を感じるとこれを振りかざす。というよりはボンボンを持って踊っていると言ったほうが表現として合っているかも。。。その愛らしい仕草から海のチアガールとしてもダイバーから人気がある。八丈島では水深20m以浅の転石帯や根の亀裂奥で普通に見られる。メスは産卵期になると、腹部に赤い卵を抱える。(ティービーエスブリタニカ「エビカニ・ガイドブック」参考)

クマノミ幼魚

2010年06月08日 | 八丈の魚
スズキ目/スズメダイ科(八丈島・乙千代ヶ浜・2cm・10m)
千葉県以南、インド・太平洋域、ペルシャ湾に分布。浅い岩礁やサンゴ礁でイソギンチャクに共生する。雄の尾びれは橙黄色で雌の尾びれは白色。雄から雌への性転換を行う。よって卵からふ化したときは全員雄ということになる。八丈島では5月から6月ごろに産卵が行われ、その頃にはこの幼魚があちこちで見られダイバーを楽しませてくれる。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

モザイクウミウシ

2010年06月08日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/ドーリス科(八丈島・休憩所下・3cm・15m)
インド・西太平洋に分布。1年を通し浅い岩礁域で普通に見られる。体地色は半透明な黄色から褐色で、白色細点が密に散在する。背面は網目模様に覆われ、網目の接合点が大きく突起する。突起と稜線は黄色や橙色、赤色の帯になり、これらの線は褐色線で縁取られることが多い。背面の周縁は黄色から橙色のやや太い線で縁取られる。触角は透明な白色でひだは黒色。鰓も透明な白色で黒色縦線が入る。八丈島ではごく普通に見られる。(誠文堂新光社「ウミウシ 生きている海の妖精」参考)