八丈島でダイビング!BIENTOS(ビエントス)

八丈でダイビング中に出会った生き物達の写真館です

モクズショイ

2009年01月20日 | 八丈の甲殻類
クモガ二科(八丈島・八重根・10cm・10m)
相模湾以南の南日本からインド・西太平洋に広く分布する。夜行性で、日中は岩の亀裂の奥などに隠れています。体中にカイメン類をつけて擬装するカニとして有名ですが、海草やサンゴ礫、軽石なども付着させます。選り好みはなく、カイメンが多ければカイメン、海草が多ければ海草ということのようです。このカニを見ると海の環境が分かる「生きたバロメーター」ともいえます。(TBSブリタニカ「エビ・カニガイドブック」参考)

コールマンウミウシ

2009年01月16日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜科/イロウミウシ科(八丈島・八重根・2cm・10m)
西太平洋熱帯域に分布。背面には黒色の縦線が3~5本入り、最も外側の縦線は触角の前方と鰓の後方で接近するが接しない。外套膜ははっきりと白線で縁取られ、その内側は黄色帯がある。触角と鰓は橙色から黄色。近似種の中では最も普通に見られる。八丈島でもコイボウミウシと並びよく見られる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

タカノハダイ

2009年01月13日 | 八丈の魚
スズキ目/タカノハダイ科(八丈島・八重根・30cm・10m)
本州中部以南の南日本、東シナ海、黄海に分布。海草が生えている岩場に生息する。尾びれは茶色で多数の白色点がある。本州沿岸ではごく普通に見られる。美味しくないので食べない。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ヒラタエイ

2009年01月13日 | 八丈の魚
エイ目/ヒラタエイ科(八丈島・ウロウ根・30cm・20m)
本州中部以南、四国~九州沿岸に分布。砂泥底に生息する。体の形は丸みを帯びた菱形。色は黄褐色。アカエイによく似るが、尾びれの先が丸いことから区別ができる。八丈島では水温の下がった冬や冷水塊のときによく見られる。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

アブラヤッコ

2009年01月10日 | 八丈の魚
スズキ目/キンチャクダイ科(八丈島・ナズマド・7cm・15m)
伊豆半島以南、西部太平洋に分布。主に水深数m~数十mのサンゴ礁や岩礁域に生息する。普通種。雌性先熟の性転換を行うが、雌雄及び幼魚の斑紋はほぼ同じで区別ができない。ハーレムを持つ。八丈島でもよく見るが、岩の隙間にすぐに引っ込んでしまい、写真を撮るのが大変。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

キリンミノカサゴ

2009年01月10日 | 八丈の魚
カサゴ目/フサカサゴ科(八丈島・乙千代ヶ浜・15cm・5m)
相模湾以南、インド・太平洋海域に分布。岩礁域、サンゴ礁域に生息。胸鰭がきれいな扇状であることと、尾びれの付け根の体側模様で他のフサカサゴと区別できる。それと同様、鰭の棘に強い毒があるので危険。岩やサンゴの上に乗っていることが多い。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ナメラヤッコ

2009年01月09日 | 八丈の魚
スズキ目/キンチャクダイ科(八丈島・八重根・10cm・15m)
田辺湾以南、インド・西太平洋に分布。主に水深数m~20mのサンゴ礁や岩礁域に生息する。普通種である。雌性先熟の性転換を行う。ハーレムを持つ。ニザダイ科のクロクチニザの幼魚期のモデルとも考えられる。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ウミウシカクレエビ

2009年01月08日 | 八丈の甲殻類
テナガエビ科/カクレエビ亜科(八丈島・乙千代ヶ浜・3cm・15m)
伊豆半島以南の南日本からインド・西太平洋に広く分布する。歩脚は紫色で体全体には白斑点模様が点在する。八丈島では大型のミカドウミウシ(30cmの大きさ)に寄生していることが多い。

キタマクラ

2009年01月08日 | 八丈の魚
フグ目/フグ科(八丈島・乙千代ヶ浜・10cm・10m)
房総半島以南、インド・西太平洋の熱帯域に分布。水深100m以浅のサンゴ礁や岩礁域に生息。皮膚に強い毒(テトロドトキシン)があり、毒にあたると、北枕に寝る(死ぬ)ことになるのでこの名が付いた。肝臓と腸に弱い毒があるが、肉と卵巣には毒はないので、体全体からすると名前ほど毒は強くない。食用にはしない。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

スミゾメミノウミウシ

2009年01月06日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ミノウミウシ亜科/オオミノウミウシ科(八丈島・大笠根・3cm・10m)
本科の中では細長い体形と短い背側突起が特徴的な種。体は褐色から黒紫色、黒色など。背面に正中線上に白色線を持つ個体はセスジスミゾメミノウミウシとされるが、これらの種間に解剖上の差異はない。背面に白線のあるものはインド・西太平洋に広く分布するが、白線のないものは現時点では日本海でのみ見られる。背側突起は脱落しにくい。背側突起の色は体地色とほぼ同じで先端は白色。触角は平滑で白色から黒色。ヤギモドキウミヒドラなどに着生する。やや普通種。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)