八丈島でダイビング!BIENTOS(ビエントス)

八丈でダイビング中に出会った生き物達の写真館です

シテンヤッコ

2009年05月29日 | 八丈の魚
スズキ目/キンチャクダイ科(八丈島・イデサリ・20cm・25m)
相模湾以南、インド・西太平洋に分布。主に水深数m~数十mのサンゴ礁や岩礁域に生息する。普通種である。雌雄の斑紋に差異はなく、幼魚も基本的には同じであるが、背鰭軟条部に黒色眼状斑、頭部に眼を通る黒色横帯がある。ハーレムを持つと思われる。八丈島では水深20m以深で見られるが、それほど数は多くない。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

シマウミヘビ

2009年05月27日 | 八丈の魚
ウナギ目/ウミヘビ科(八丈島・八重根・70cm・10m)
高知県、琉球列島、インド・西太平洋域、紅海に分布。サンゴ礁の砂底に生息する。胸鰭は幅広いが、小さく痕跡的。体は白色から淡黄色の地に24~25条の黒色横帯を持つ。八丈島では珍しくめったにお目にかかれない。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

セナキルリスズメダイ

2009年05月27日 | 八丈の魚
スズキ目/スズメダイ科(八丈島・イデサリ・4cm・20m)
静岡県以南、西部太平洋に分布。水深7~52mのサンゴ礁外縁にある岩の周りに単独で住む。八丈島では普通種だが、日本では稀種の記載してある。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ヨコジマキセワタ

2009年05月24日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/カノコキセワタ科(八丈島・乙千代ヶ浜・2cm・5m)
相模湾以南、インド・西太平洋熱帯域に分布。体地色は淡色から淡褐色。多数の暗褐色の細線が縞模様を形成する。頭楯の先端や外套楯の後端は藍色。個体によっては白色の斑紋が入ることもある。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

キツネベラ幼魚

2009年05月18日 | 八丈の魚
スズキ目/ベラ科(八丈島・底土・3cm・15m)
小笠原諸島、和歌山県以南、インド・太平洋に分布。水深30m前後の岩礁・サンゴ礁域にすむ。尾柄部の大きな黒斑が特徴だが、老成すると不明瞭になる。幼魚ではこの黒斑は幅広い横帯となっている。成魚になると、まるで別の魚のようになる。魚も子供の頃のほうがかわいい。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ハコフグ幼魚

2009年05月18日 | 八丈の魚
フグ目/ハコフグ科(八丈島・底土・1cm・15m)
岩手県~九州南部、台湾に分布。琉球列島からの記録はない。岩の隙間などに隠れていることが多い。この黄色地に黒の水玉といえば、ミナミハコフグをイメージするが幼魚期は両者よく似ている。八丈島ではハコフグの方が絶対数が多いので、この柄の幼魚はハコフグの可能性が高いという。どっちにしてもダイバーのアイドルであるのは間違いない。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

イチモンジハゼ

2009年05月18日 | 八丈の魚
スズキ目/ハゼ科(八丈島・底土・3cm・15m)
房総半島~四国に分布する。岩礁域の岩の割れ目や穴の中に生息する。温帯性の種で本属の中で最も北方に分布する。背鰭前方と体側に赤褐色の縦帯がある。普通は腹を壁面に向けて浮いているが、危険を感じると壁にくっ付く。八丈島では普通に見られる。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考。

チョウチョウウオ

2009年05月15日 | 八丈の魚
スズキ目/チョウチョウウオ科(八丈島・八重根・15cm・10m)
本州中部以南、台湾、フィリピンに分布。形態では特徴は少なく、濃い色の線が水平に走ることで他種と容易に区別可能。幼魚期は背鰭の後方に黒色斑文があるが、成魚になると消える。本属のなかではシラコダイとともに最も北方にまで適した種で、短時間であれば10℃くらいまでの低水温にも耐えられる。日本では最も多く観察されるチョウチョウオ科であるが繁殖生態などについてはまだ知られていない謎が多い魚である。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

アオウミウシ

2009年05月15日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜科/イロウミウシ科(八丈島・神湊・2cm・5m)
本州・九州・香港に分布。沖縄からの報告がなく不思議な分布域を示す種である。体地色は青色。背面の周縁は黄色く縁取られ、同色の縦線が正中線上の両触角の間から鰓の直前にかけて走っている。この正中線上の黄色の線の両脇と原足には黄色の断続する線(斑紋が)が並ぶ。八丈島では冷水塊などで水温が下がったときによく見られるが、本州では季節を問わず、浅所で普通に見られる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ソリハシコモンエビ

2009年05月10日 | 八丈の甲殻類
テナガエビ科(八丈島・底土・2cm・10m)
八丈島慰安のインド・西太平洋に分布する。岩穴の中や海底洞窟などにすみ、このような環境を好むウツボやハタなどの口や鰓の中に入り込み寄生虫を食べる。体は半透明で額角やはさみ脚などに紅白の模様が入る。脚を力なく下げ、腹肢の動きだけで水中を漂っていることが多い。ナイトダイビングだと岩穴から出てきていることがあるので、観察するチャンス。(TBSブリタニカ「エビ・カニ ガイドブック」参考)