八丈島でダイビング!BIENTOS(ビエントス)

八丈でダイビング中に出会った生き物達の写真館です

カラスキセワタ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/キセワタ上科/コノコキセワタ科(八丈島・乙千代ヶ浜・2cm・15m)
インド・西太平洋に分布。体地色は暗褐色から黒紫色。体表には帰路のラインが断続しつつ縦走する。黄色のラインの周辺には白色斑が散在するが、この変異幅は大きい。側足は青色で縁どられる。頭楯の後端は尖って立ち上がる。泥質のやや多い砂地で見られる。本種は大きく筋肉質な口球を持つ。頭楯先端にある微細な突起に貝や他の後鰓類などが触れるとこの大きな口球を部分的に回転させる事で餌を丸のみする。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

トサヤッコ(メス)

2008年05月19日 | 八丈の魚
スズキ目/キンチャクダイ科(八丈島・ナズマド・10cm・20m)
伊豆諸島以南、西太平洋に分布。沖縄や伊豆半島では比較的少ないが、八丈島では普通に見られる。オスとの模様は著しく異なり、昔は別の名前が付けられていた。雌性先熟の性転換を行う。少夫多妻の行動様式を持つ。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

ミスガイ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/オオイシノミガイ上科/ミスガイ科(八丈島・神湊・3cm・5m)
伊豆半島以南、インド・西太平洋及び大西洋熱帯域に生息。大型の貝殻は薄く、殻表には多数の黒色螺帯がある。貝殻の中に収納しきれない大きな軟体部は褐色をおびたピンク色で、フリル状周縁は青白色で蛍光を発する。八丈島ではナイトダイビングでよく見られ、春先になると白いらせん状の卵塊が砂地のあちこちに見られる。(ラトスズ「本州のウミウシ」参考)

ベニシボリ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/オオイシノミガイ上科/ベニシボリガイ科(八丈島・八重根・1cm・5m)
房総半島以南、インド・西太平洋の亜熱帯・熱帯域に分布。貝殻を持ったウミウシ。貝殻は卵形でやや薄い。殻表には紅色の螺帯が2本あり、この帯の間にはゆるく湾曲した紅色の縦線がある。軟体部は白色をおびた半透明で、周縁は青白色で縁どられる。本種は軟体部を殻の中に収納することが出来る。八丈島で早春から春にかけて浅瀬の粗砂地で見られる。2008年春には大発生した。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ニシキヤッコ

2008年05月19日 | 八丈の魚
スズキ目/キンチャクダイ科(八丈島・スズノヨウ・10cm・20m)
伊豆諸島、奄美大島以南、インド・中部太平洋に分布。主に水深数m~数十mのサンゴ礁や岩礁域に生息する。幼魚の斑紋も基本的には同じだが、背びれ後方に青色眼状斑がある。八丈島では洞穴の暗がりに住んでいることが数はそれほど多くない。臆病でライトを当てると逃げてしまう。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

アオスジモンガラ

2008年05月19日 | 八丈の魚
フグ目/モンガラカワハギ科(八丈島・ナズマド・25cm・20m)
小笠原諸島、琉球列島~インド・西太平洋の熱帯域に分布。水深50m~200mに生息。頬に6本の暗色の縦溝がある。体側中央部を縦走する1本の青色線があるのが特徴。八丈島では水深20m以深で見られるが数は多くない。(山と渓谷社「日本の海水魚」参考)

アカホシカニダマシ

2008年05月19日 | 八丈の甲殻類
カニダマシ科(八丈島・八重根・2cm・18m)
紀伊半島以南、インド・太平洋に広く分布。大型のイソギンチャクと共生する。甲の中央部には盛り上がりがある。体の地色は白く、赤色の点が散在している。八丈島ではハタゴイソギンチャクによくついていることがある。(ティビーエス・ブリタニカ「エビ・カニガイドブック」参考)

オトヒメウミウシ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・八重根・2cm・15m)
伊豆半島以南、西太平洋熱帯域に分布。背面は黄色で、背面中央ににはむささ黄色の斑紋が散在している。この斑紋を除き、背面中央はやや褐色をおびるが、この褐色域が薄い個体もよく見られる。外套膜の周縁は紫色帯で縁取られる。外套裏と腹足にも紫色の斑紋が散在し、移動時に外套膜の周縁を上下に振るので斑紋がよく見える。配色が綺麗なので写真を撮るダイバーには人気がある。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

シンデレラウミウシ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
裸鰓目/ドーリス亜目/イロウミウシ科(八丈島・八重根・3cm・15m)
西太平洋に分布。体の色は赤紫色のものが多く、外套膜の周縁は白色帯で取られる。この白色帯は内側が網目状で網目は内側にいくにしたがって薄くなり、やがて体の赤紫色に溶け込む。ゾウゲイロウミウシと似るが本種は大型になり、10cmとなる。しかし本種とゾウゲイロウミウシの交接の記録もありゾウゲイロウミウシの色彩型とする研究者もいる。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)

ムラサキウミコチョウ

2008年05月19日 | 八丈のウミウシ
頭楯目/キセワタ上科/ウミコチョウ科(八丈島・底土・1cm・10m)
南日本、オーストラリアに分布。体は紫色。突起している部分はオレンジ。大きく広がる翼のような側足で優雅に泳ぐ。この科の中では最も普通に見られる。八丈島では春先によく見ることが出来る。(ラトルズ「本州のウミウシ」参考)