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糖質ダイエットの危険性 16  糖は悪なのか  04 糖質は体の基本

2019-04-10 04:00:00 | ゴスペル・エッセイ
糖質ダイエット推進派の主張は、
「人間の血液量は体重52㎏なら4gで十分でそれ以上は過剰となる。
これは角砂糖1個分。ごはん1杯(100g)は、角砂糖9個分に相当するからだ。」


これは糖質ダイエット推進派の糖は悪という前提に立った主張ですが、これは明らかに間違いです。

たとえばスポーツ選手の食事によるコンディショニングはかなり重要なものです。

なぜなら食べ物は私たちの身体の材料そのものだからです。

どんなに一流のシェフが腕をふるっても、食材が腐っていたなら美味しい料理はできません。

同じようにどんなに素晴らしいトレーニング方法があったとしても、どんなに意欲を持っていたとしても、

アスリート自身の身体の材料である食事の質が悪かったならば、しっかりした身体をつくることは不可能なのです。

その結果、トレーニングの効果が現れにくいだけでなく、疲れやすかったり、ケガをしやすいということも起こってくるのです。

特に糖質は、食事中に含まれる栄養素の中でも運動に利用するエネルギー源として極めて重要な役割を果たしています。

糖質は血糖として血液中に存在するほか、筋肉や肝臓にグリコーゲンとして蓄えられます。

このうち筋グリコーゲンは直接その筋肉の運動のエネルギーとして利用され、

血糖や肝臓のグリコーゲンは脳のエネルギー源として集中力を維持する働きがあります。

糖質が不足したまま運動することは、ガソリンが足りないままレースに出る車と同じ状況といえます。

試合前にしっかりと糖質を補給することはスタミナの維持に不可欠なのです。

糖質摂取量が多いほど筋グリコーゲンの貯蔵量が多く、持久的能力が高まることが明らかにされています。

またトレーニング期の食事では筋肉の材料となるたんぱく質の摂取に重点を置かれがちですが、

トレーニングそのもののエネルギー源となる糖質の摂取が少なければ、

たんぱく質がエネルギーとして利用されてしまうため筋肉量を増加させることはできません。

このようなことから国際的にもアスリートは体重1kgあたり7~10gの糖質を毎日摂取すべきであるとの見解がなされています。

さらに試合前の食事では、

エネルギー源となるグリコーゲンをできるだけたくさん筋肉や肝臓に蓄えるために糖質の摂取量を増やします。

「グリコーゲンローディング」とよばれる方法では

試合3日前から1日の総摂取エネルギーの70%を糖質から摂取する高糖質食をとりいれます。

この方法により筋肉中のグリコーゲンの量を通常の2~3倍、肝臓では2倍に高めることができると言われています。

スポーツ選手だけではなく、私たちも糖質などカットすることは生命にかかわる問題とだという認識を持つべきです。

糖質オフダイエットは危険極まりないダイエット方法なのです。
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