太った中年

日本男児たるもの

ゆく年くる年

2009-12-30 | weblog

A Boat Boy

 

心正則筆正

心正しければ筆も正しい。

柳公権(リュウ・ゴンチェン)は字が「誠懸」中国歴史における著名な書道家(紀元778~865年)で、唐代後期の政治家でもある。柳氏の書は、構造がしっかりしており、清らかで晴れやかな雰囲気に包まれ、勇ましさの中に麗しさがあり、柔らかな味を帯びた美しさもある。また、一字一字丁寧に書かれ、決していい加減なところはない。著名書道家・顔真卿と共に「顔・柳」と呼ばれ、歴代書道の手本となった。

柳公権の書は唐の時代当時、すでに、「柳の字は、一文字で千金に値する」ほどの高い名声を得ていた。歴代書道家も柳公権を高く評価していた。宋の時代の大文豪兼書道家の蘇東坂(スゥ・ドンプォウ)は、柳氏の書道は「新しい意が備わり、千金に値するとは虚言ではない」と称えた。また、同じく宋の時代の書道家・米芾(ミ・フ)は、柳氏の書道は、「深山の道士の如く、すでに修養が成就し、神気が清らかで穏健であり、世俗のものは一切ない」と高く評価した。

柳公権は書道が歴史に名を残した他に、「心正則筆正(心正しければ、筆正し)」の「筆の諌め」も後世に伝えられている。ある日、穆宗皇帝は柳氏に書道をうまく書く秘訣を聞き、柳氏は、「用筆は心にあり、心正しければ筆正し」と答えた。人としての品格が足りなければ、筆もうまく運べないことを示唆した。実は、当時の穆宗皇帝は朝政を怠っており、柳氏は書道創作への態度を説明しながら、皇帝に対して巧妙に諌めたのだ。以降、「心正則筆正」が後世に伝えられ、書道倫理の基準の1つとして教えられている。

いわゆる、字はその人の如く、事実上、書道、文学、絵画等の芸術作品は相当の部分で作者の性格、修養を表しており、作者の思想感情をもその作品によって体現されている。柳公権は剛毅で正直な性格と高尚な品格や素養を兼ね備えているからこそ、同人の書も清らかで力強く紙に表現できている。後人は柳公権の書道を尊重、重視するだけではなく、その人格を敬慕することから、柳公権の書と彼自身が永久不滅に後世まで残されるのだ。

面白くないから中国の故事成語もそろそろ終わりにするか。

さて奥さん、以下、英フィナンシャル・タイムズの今年を振り返って。

 

今年の重大イベントに見る不穏な流れ

2009年に関して最も奇妙なことは、それがいかに当たり前だったか、ということだ。年初には、世界的な経済危機が各国の首相官邸や大統領府でまだパニックを引き起こしていた。多くの政治家は、心配そうに1930年代を振り返っていた。

食糧配給所やファシストの行軍が散見されるような世界に戻るのではないかという不安は、結局、過剰反応だったことがはっきりした。

ドイツ経済は、9月までの1年間に5%以上縮小した。だがその月、ドイツ国民はそれでもアンゲラ・メルケル首相――感情を表さない中道派の良識の縮図そのもの――を再選した。

その1カ月前に行われた日本の選挙はもっと劇的で、戦後ほとんど途切れることのなかった自民党支配に終止符を打った。だが、日本が国として本当に変わったかどうか判断するのは時期尚早だ。

というわけで、日本の選挙もドイツの選挙も、筆者が作成する今年の最も重要な5つの出来事の年間リストには入らない。代わりに、筆者が選ぶ2009年の上位5つの出来事は、次の通りだ。

1月のバラク・オバマ大統領の就任 最も熱心なオバマ信奉者は、今年の最も重要な5つの出来事は、すべて新しい米国大統領が行った演説だったと言うかもしれない。

就任演説があった。そして、核兵器のない世界を提唱したプラハでの演説、イスラム世界に手を差し伸べたカイロでの演説、スピーチでは世界の問題は解決しないと述べた国連での演説、「悪」についてと戦争の必要性について語り、米国の保守派を驚かせ、喜ばせたノーベル平和賞の受賞演説。

この中でも就任演説は――恐らく最も記憶に残らない演説だろうが――米国初の黒人大統領が国家の再生と国際平和の期待感を抱かせたという意味で、最も重要な瞬間だったと言えるだろう。

6月のイランの大統領選挙 イランの大統領選は同国が変化するのではないかという期待を抱かせ、そして打ち砕いた――だがそれは、イラン政府の不安定さと不条理さという永く消えることのない印象を残した。

マハムード・アフマディネジャド大統領の再選が不正操作されたという広く行き渡った仮説は、一般市民の大規模な抗議行動を引き起こし、デモは武力で鎮圧されることになった。

この弾圧が、イランの核開発計画の明らかな加速と相まって、イランへの関与を自らの外交政策の最重要課題にするというオバマ大統領の望みを実質的に葬り去った。

9月のG20サミット ピッツバーグで開催されたG20サミットでは、世界規模の経済問題を議論する主要な場所として、新たなG20が古いG8に取って代わることが正式に発表された。この決定は、西側に支配された世界から、新しい多極的な世界秩序への移行に、はっきりとした形を与えた。

G8は、北米と欧州の国々と日本のための会合だった。G20には新興大国――中でも中国、インド、ブラジル――が含まれる。だが、この新しい、より規模の大きなグループ分けが実際に効果的であることを証明できるかどうかは、まだかなり議論の余地がある。

12月のアフガニスタン増派決定 数カ月にわたる苦悩と熟考の後、オバマ大統領は自らの決断を発表した。米国は、アフガン戦争を戦うためにさらに3万人の軍隊を派遣する――オバマ大統領が当選後間もなく派遣した追加の約1万5000人に加えて――。

その結果、アフガニスタンの外国部隊のほぼ3分の2が米軍になる。そして、オバマ大統領の運命はこの戦争の結果によって決まるかもしれない。

少し前のハーミド・カルザイ大統領の再選を巡る茶番劇や引き続き強力なタリバンの反政府活動を考えると、これはとても勇気づけられるような展望ではない。

12月のコペンハーゲンの気候変動サミット コペンハーゲン・サミットを前進させようとする様々な政治家の勇気ある努力にもかかわらず、この会議は大失敗に終わった。

温室効果ガスの排出量に対する法的拘束力のある上限を承認できなかったことは、サミットが曖昧な趣意書と大差なかったことを意味しており、地球温暖化と戦ううえでは、ほとんど何の役にも立たない。

この際、気候変動に懐疑的な人々(低温の1年が経過する間に勢力を拡大した)が正しいことを期待しよう。さもなければ、我々は全員蒸し焼きになるかもしれない。

さて、このリストから欠けているものは何だろうか。そう、欧州で起きたことは何一つ、筆者の上位5つの出来事の中に入っていない。だが、リスボン条約がようやく成立したことや、ヘルマン・ファンロンパイ氏が欧州連合(EU)の新大統領に任命されたことは、今年の最も重要でない5つの出来事のリストに入るかもしれない。

大きな経済的な出来事もない。これは、1945年以来最大の世界的景気後退から立ち直るための各国の取り組みが主役となった1年としては奇妙なことのように見えるかもしれない。だが、今年の主要な経済ニュースは、プロセスであって出来事ではない――世界経済に徐々に回復を取り戻すというプロセスだ。

筆者が挙げた5つの出来事を結びつける要素は何かあるだろうか。残念ながらあると筆者は思う。2009年の大きなテーマは、オバマ大統領の当選を取り巻く国際的な高揚感が徐々に消散したことだ。そうした高揚感は、恐らくオバマ氏が大統領に就任したまさにその日にピークに達していたのではなかろうか。

近頃では、どんな米国大統領も――いかに天賦の才に恵まれ、カリスマ性があっても――指をパチンと鳴らして世界を変えることはできないということが次第に明らかになってきたため、そうした高揚感は就任以来ずっと衰退の道のりを辿ってきた。

イランからアフガニスタン、G20、そしてコペンハーゲン・サミットの失敗に至るまで、2009年という年は、地球規模の問題の解決困難な性格や米国の力の限界について長々と教示してくれたのである。

「2009年という年は、米国の力の限界について長々と教示してくれた」

なるほど、太った中年は下半身の限界を感じた、そんな年だった。

以下、ゲンダイネットの年明け景気予想。

 

景気は正月からどうなるのか

民主党政権本格突入とこの国のこれから

国と国民生活は激変する世界の中で果たしてどうなっていくのか
デフレスパイラルで2番底の恐怖――。日本の景気の先行きにそんな暗い見通しが強まっている。

09年は「100年に一度の危機」からの脱却を目指し、世界各国が巨額の財政出動や金融緩和で、なんとか大崩壊を免れた。ところが、ドバイ・ショックが発生、再び世界経済は激震に見舞われた。その第2弾が襲う。

「危機対応に巨額の資金供給とゼロ金利政策を行った米国は、深刻な財政赤字に陥っている。無理な危機対応のひずみが表れ、その後始末に追われることになります。政策金利の引き上げを機に株が暴落する場面も予想される。ユーロ圏も危うい。特にPIGSと呼ばれる、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン各国の財政赤字が懸念材料になっています。いつ、第2のドバイになってもおかしくありません」(東海東京証券チーフエコノミスト・斎藤満氏)

民族問題や雇用不安を抱える中国経済もいつ減速してもおかしくない。再び世界経済が大混乱に陥れば、ただでさえ脆弱(ぜいじゃく)な日本経済はひとたまりもない。
「09年7―9月期のGDPが大幅に下方修正されましたが、生活実感に近い名目GDP成長率はもっとヒドくて年率換算で3.4%のマイナスです。まさにデフレの深刻化を裏付ける結果となった。先行き不透明のなか、企業は設備投資も給与アップもしない。だから内需は冷え込んだ状態が続く。セールの前倒しばかり繰り返す百貨店の惨状を見れば歴然です。日本経済は辛うじて新興国向けの輸出でしのいできたが、これとていつまでも続く保証はありません」(経済ジャーナリスト)

民間シンクタンクの10年の実質成長率予測は平均1.1%だが、アテにしない方がいい。

「1―3月期まではなんとか今の水準でいくが、それ以降は心配です。所得の落ち込み、失業率の高止まり、期待はずれの景気対策などが相まって、内需は冷え込むばかりでしょう。欧米や新興国経済の悪化で頼みの輸出がダメになれば、デフレスパイラルが進行、年度後半に2番底の可能性があります」(斎藤満氏=前出)

給料カットどころか、倒産続出で失業者が街にあふれる。若者も2人に1人は職に就けない状況に追い詰められる。絶望と困窮の一年になりそうだ。

景気2番底へ突入、皆そう思っている。来年もジッと我慢の年なのだ。

 

前田日明氏参院選出馬、民主から比例代表(日刊スポーツ) - goo ニュース

おお、来夏の参院選で前田が出馬か、これは注目。北朝鮮問題も下記のように解決してほしい。

 

前田は在日コリアンで外国人参政権反対。朝鮮総連、民団の在日組織を批判している。

議員になったら在日問題について腹を割って取り組んでくれ。

あと、これは面白い

浅草キッド推奨対談「百瀬博教×前田日明」