太った中年

日本男児たるもの

四面楚歌

2009-12-18 | weblog

Early Catch

 

四面楚歌 (しめんそか)。

四方から楚の歌が聞こえてくる。

敵の中に孤立して、味方がいないこと。周囲が敵(または、反対者)ばかりで味方がいないこと。孤立無援。

中国秦代末、楚の項羽の軍は、垓下で劉邦(のちの漢の高祖)に包囲され、垓下の城壁に篭城することになった。兵は次第に少なくなり食料は尽きてしまった。そのとき、劉邦は深夜、四方を取り囲む漢軍に楚国の歌を歌わせた。項羽はそれを聞いて、「漢はすでに、楚の地を全て自分のものにしたのだろうか。敵陣に楚の人が何と多いことか。楚の民はもはや漢軍にくだったのか」と驚き嘆いた。

項羽はこの垓下の戦いで大敗し、四面楚歌の中を脱するも、呉の直前の烏江で自害した。一方、劉邦はその後、中国全土を掌握し、漢を建国し、高祖としてその名を歴史に轟かせることとなった。

出典:司馬遷「史記」

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四面楚歌は漢の軍師張良による項羽の戦意を挫くために策略。

人は追いつめられると項羽であろうとも冷静な思考が出来なくなって策略にハマるのだ。

 

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ビザのために日本人男性と結婚した中国人女性、その心の内は?―日本華字紙

2009年10月27日、日本の華字紙・日本新華僑報は、日本での長期滞在ビザを得る目的で日本人男性と結婚した中国人女性の手記を掲載した。

東京・池袋で暮らしていた筆者は、間もなく迎えるビザの有効期限に頭を悩ませていた。追い詰められた筆者に残された道はただ1つ。それは「日本人男性との結婚」だ。筆者は斡旋業者の紹介で相手の男性が住む石川県の能登にやって来た。男性はかなり年上で寡黙な人。数日間の滞在で分かったことは男性がほぼ1日中、本や新聞を読んで過ごしていることだけだった。しかし、筆者は「他の日本人男性を選んでもあまり変わらない」と自分に言い聞かせる。多くの友人は「とりあえず3年間の滞在ビザを取るまでの辛抱。その後にゆっくり別の人を探せば良い」とアドバイスしてくれた。

しかし、筆者はこの結婚を単に生きるためのものにはしたくない。どちらにせよ残りの人生にゆっくり結婚相手を探す時間の余裕がないことは分かっている。だったら、穏やかで教養があり、経済的にも余裕があるその男性との結婚生活を楽しめばよい。共に暮らすうちにやがて情も湧いてくるだろう、と筆者は今、思っている。

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中国関連のlivedoorニュースを見ていたら上記を発見。滞在ビザ目的で偽装結婚する女は大体ビザ取得まで我慢して離婚するのがオチ。現在、フィリピンパブで働くフィリピン人女性はそんなのバッカリ。

そういえば昔、友人Hが中国人パブで知り合いになった女と一緒に副業で結婚斡旋業を短い期間やっていた。その子もやはり斡旋業者の紹介で地元大手企業のサラリーマンと結婚、数年して離婚した。

ある日Hの事務所へ行ったときHは急な用事で出掛けていて中国人の女が一人でいた。

事務所でしばらくHを待っていると突然その中国女が語りかけてきた。何を言うのかと思えば、「昔、日本は中国に酷いことした、中国人を大勢殺した」と江沢民時代の反日教育を話出して驚いた。

結局、その子は中国へ帰りHは結婚斡旋業をヤメたのだが、聞けばHにもことあるたび反日教育を語っていたそうだ。東南アジアのビザ目当てで偽装結婚する女たちとは根本的に異なると思った。

 

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日米関係、楽だった結婚が三角関係に変わってしまった(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース



最近の東京は、眉間に皺をくっきり寄せたアメリカ人だらけだ。アジアにおけるアメリカの優越性が、中国の台頭に脅かされている。バラク・オバマの政権は、アジア地域における中心的存在としての地位を守ろうと、大戦略を探し求めている。そんな中で今度は日本が、長きにわたり続けてきた米政府との安全保障同盟について、内容の再検討をアメリカに要求しているのだ。

アメリカが懊悩する直接的な原因は、沖縄の米軍基地移設を巡る議論だ。しかし紛糾する議論の背後には、両国のものの見方が乖離しつつあるという事情が横たわる。はっきり言えば、日本で新たに政権を握った新世代の政治家たちは、米政府が自分たちに割り振った従属的な役割を拒否しているのだ。

鳩山由紀夫代表率いる民主党の勝利は、自民党による約半世紀にわたる一党支配に終わりを告げ、日本政治に革命をもたらした。日本の政治権力が、アメリカの忠実な仲間だった自民党から対抗勢力に移ってしまったことの重大性を、米政府は把握しかねている。

自分たちを取り囲む地政学的な情勢変化にどう対応すべきか、両国の考え方は食い違ってきている。基地問題をめぐる議論はいわば、その食い違いの避雷針のようなものだ。日米両政府が直面する戦略課題は、台頭する中国の地域的野心をいかに抑制しつつ、いかに中国と関係を結んでいくかというもの。日米はこの同じ課題を抱えているのだが、実際にどうするかというのは難しい問題だ。

これまでの日米関係を形作ってきたのは、まずは進駐米軍による占領行為、続いて冷戦下での同盟堅持の必要性、そしてつい最近まで圧倒的に続いていたアジアにおける米国覇権だった。しかし世界は変わり続ける。日米夫妻の寝室にいつしか中国が入り込み、あんなに居心地のいい結婚生活がぎくしゃくした三角関係に様変わりしてしまったのだ。

50年も続く日米安保条約を破棄しろなどとは、誰も言っていない。米軍のプレゼンスと核の傘は、核武装した北朝鮮から日本を守っているし、近代化し続ける中国軍を前に日本の安全を保障している。さらにこの同盟関係を通じて中国は日本の意図を把握するし、同時にアメリカは東アジアに巨大な軍事的存在感を示すことができるのだ。

しかし日米同盟はそもそも、中国が台頭する以前の世界の心理状態をもとに作られたものだ。世界の現状と合わなくなってきていることは、基地問題の紛糾ぶりからも明らかだ。鳩山氏は、普天間の海兵隊ヘリ基地移設合意を再検討すると公約して選挙戦を戦った。そして鳩山氏は今のところ、その公約を守っている。おかげでワシントンは落胆しているのだ。

合意は可能だと考える日本政府関係者はたくさんいる。日本の防衛相は、総理とは違うことを言い始めて、心配する米政府を安心させようとしている。とある日本政府高官は私に、オバマ大統領と鳩山首相がコペンハーゲンの国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に出席した際に、合意妥結があり得るかもしれないと話した。しかし米政権の不器用な外交努力は、もっと深い対立を浮き彫りにしてしまっている。米政府は日本の民主党政権に対して、自国民への有権者よりも、前政権がワシントンと交わした約束を優先しろと要求。これでアメリカは恥知らずな覇権国家に見えてしまっている。加えて、ロバート・ゲーツ国防長官の上からしかりつけるような口調は、マッカーサー将軍の戦後統治を連想させる。

カート・キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)などそのほかの米政府関係者は、それに比べるとまだ穏やかだ。オバマ氏も訪日中に日本を安心させる発言をした。しかしその一方で米政府関係者は水面下で、民主党のやっていることは日米同盟を脅かすとほのめかし、強圧的な態度に出ているのだ。

おまけに鳩山氏は日本政府にもっと「対等」な発言権を与えるよう日米関係の再調整を求めており、おかげで米政府はますます苛立っている。鳩山氏はアメリカ式の「市場原理主義」が世界的金融危機のきっかけだったとも批判し、欧州の方がより良い社会・経済モデルを提供しているとの考えを示した。加えて、在日米軍に与えられる特権をめぐり日本人がかねてから抱いていた不安や不満が、普天間基地をめぐる議論を機に再燃しているのだ。

民主党政権はさらに、アフガニスタンにおける米軍主導の多国籍軍にインド洋で給油する自衛隊の活動を停止すると宣言。代わりにアフガニスタン復興への金融支援を増やして穴埋めをすると発表している。

しかし米政府はどうやらアジアにおける新しい多国間関係を探る議論に鳩山氏が提起した内容に、何よりも慌てたらしい。鳩山総理が提言した東アジア共同体は中国と日本を中心にし、アメリカを除け者にするかのような言説だった。対して米政府は、除け者にされることを好まない。

アメリカで教育を受けた鳩山氏は、反米論者ではない。裕福なエスタブリッシュメント一族に生まれた鳩山氏は、生まれついての過激主義者でもない。鳩山氏の曾祖父も祖父も父も皆、そろいも揃って政府の要職を務めている。日本政治は依然として相当に世襲的なシステムなのだ。

また鳩山氏は、日米両政府の同盟関係を根本的に弱体化させようなどと提案しているわけでもない。東京財団と米ジャーマン・マーシャル・ファンドが共催した公開フォーラムにこのほど参加した私は、鳩山氏は詳細な政策を提示しているというよりは、自分が直感的にこう思うという内容を思う付くままに口にしているだけだという印象を受けた。

鳩山氏は(支援者の間でも)大風呂敷を広げる政治家と言う評価を得ている。細かいディテールには関心がないし、自分の言うことに一貫性がなくても気にしない。日本政界のエスタブリッシュメントにおいて、民主党支配はしばらく続くだろうが鳩山氏自身の存在は流れ星のようなもので、今のきらめきは一瞬にして過ぎ去る類いのものだろうと言う人は大勢いる。

しかしたとえどうであれ鳩山首相は、避けがたい戦略的な転換を言語化しているのだ。つまり中国の台頭によって日本は好むと好まざると関わらず、西洋的な国家である度合いを減らして、今まで以上にアジア的な国家にならなくてはならないのだ。日本は中国を恐れている。しかし同時に、米政府に対して前ほど従順ではなくなっている。鳩山氏がどういう形の新しい日米関係を考えているのか曖昧ではあるが、その基本概念は間違っていないはずだ。

日米中の三角関係において、アメリカと日本はすでに自分たちの役割についてそれぞれ違うことを考えている。アメリカは日本との同盟関係に加えて中国と戦略的な関係を築き、それによってアジアの均衡勢力になろうとしている。一方で日本は、自分たちが米中の間の橋渡しを担うという別の在り方を求めている。こうした単純な図式はもちろん、現実にはなかなかあり得ない。それにはそもそも日中関係が、過去の暗い歴史の影から抜け出さなくてはならない。しかし物事は今まで通りではいられない。アメリカ人の眉間の皺は、当分なくならないだろう。

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「アメリカは日本との同盟関係に加えて中国と戦略的な関係」とは日中国交回復で毛沢東と田中角栄が会談した際、毛沢東の方から戦略的な関係を築こうと提案したことを米国がG2体制でやろうとしている。

毛沢東の戦略とは1974年、国連で小平が演説した「三つの世界論」であり、それは米ソ冷戦時代、米国とソ連の二超大国を第一世界、ヨーロッパと日本の先進国を第二世界、アジア・アフリカ・中南米の発展途上国を第三世界と規定し、第三世界が団結し、第二世界を味方につけて第一世界に対抗するというものだ。

その後、田中角栄は毛沢東の戦略に沿った形で米国によって支配されているエネルギー資源を独自で獲得するため世界の油田を渡り歩き、米国の怒りを買い、ロッキード事件で失脚するワケだ。しかし今、田中角栄の弟子である小沢さんが田中角栄と毛沢東ができなかった戦略的な日中関係を米国より先に築きつつあるから歴史の因縁を感じざる得ない。もし小沢さんが失脚すればそれは米国の陰謀だろう、歴史は繰り返すのか。

戦略的な日中関係はフィナンシャル・タイムズも指摘しているように「過去の暗い歴史の影」がネックであり、友人Hの中国女もそうだったけど江沢民時代の反日教育は末代まで尾を引くだろう。

 

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習近平副主席訪日の天皇特例会見のこと - 極東ブログ

さすが、終風ジイ様、中国側の権力争いに踏み込んだ読み応えがある記事。

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中国に恩を売った小沢さんの見返りに終風ジイ様は興味を示しているが、それは中国美女でござる。