NHKスペシャル シリーズ「JAPANデビュー」 第1回「アジアの“一等国”」
1895(明治28)年、日清戦争に勝利した日本は、台湾を割譲され、初の植民地統治を始める。英のインド統治やフランスのアルジェリア統治にならい、植民地をもつことで“一等国”をめざした日本。1910年、ロンドンで開かれた日英博覧会では、台湾のパイワン族を“展示”し、統治の成功を世界に誇示する。日本は「格差と同化」という矛盾した台湾統治を続け、1930年代後半からは「皇民化運動」で日本文化を強制する。
半世紀におよぶ統治はどのように変遷していったのか。2万6千冊におよぶ『台湾総督府文書』、近年発見されたフィルム、欧米に埋もれていた文書などを手がかりに近代日本とアジアの関わりの原点を探っていく。
(以上、NHKオンラインより引用)
池田信夫blogが上記の番組を取り上げていたので再放送を見た。池田センセは相変わらず毒吐きであるが、元NHK職員がNHKをボロクソにコキ下ろしているから、神をも畏れぬ無敵の噛みつき亀だ。
今どき、司馬遼太郎で近代史を語るセンスはいかがなものか。日清・日露戦争までは日本がアジアを指導した栄光の歴史だが、1930年代以降は軍が暴走した、という彼の歴史観では、日本の近代を統一的にとらえることはできない。軍だけを悪者に仕立てるご都合主義は、いまだに大江健三郎氏のような幼稚な歴史観として根強く残っている。
(以上、池田信夫blogより一部引用)
なるほど池田センセ曰く司馬史観、大東亜戦争をアジアの侵略とする東京裁判史観に基づいて番組は制作されていた。冒頭写真は統治した台湾の先住民だ。当時は植民地支配の成果として「人間動物園」と呼ばれ、欧米列強の博覧会で写真を売っていたそうだ。番組では植民地支配だけではなく、そうした民族差別までマネた日本を当然の如く批判していた。日本の差別を批判するなら「人間動物園」を考えた元の欧米列強も同列に批判してこそ公共中立だろう。いつものように欧米批判は一切なかったな。