北京生活日記

アメリカ系会社に勤める研究者の日本人ダーリンの仕事で北京に住んで4年目です。
写真いっぱいのブログです。

皇帝の玉座!

2006年01月15日 | 故宮と中国皇帝
今まで何度か故宮の話をしてきましたが、
今日はついに故宮(紫禁城)の中で
一番重要な場所=太和殿の紹介です。

紫禁城は外朝(公式政務をしたところ)と
内廷(皇帝・皇后の住居)の2つに分かれていますが
外朝は太和殿、中和殿、保和殿
の3つの建物からなります。



太和殿は中国で現在残っている
最大の木造建築物で
皇帝が詔書を発した玉座があります。

じゃ~ん、こちらです。



玉座の背もたれには9匹の龍がデザインされていて、
後ろの屏風にも9匹の龍が織られています。

ここにも皇帝の数字=9が使われていますね。

玉座の真上天井には
天空を治める天帝の使者と言われる
立体的な金色の龍がいて、
この龍の口から大きな黒い鏡玉がぶら下がっています。



もし天命を受けてない皇帝が座ると、
鏡玉が割れて皇帝を殺してしまう
という言い伝えがあります。

太和殿は故宮の中で一番多く龍がいて、
一説によると13800匹の龍が
いると言われています。

龍は皇帝の化身と考えられているからです。

この玉座にラストエンペラーの溥儀をはじめ、
明、清代の皇帝24人が座っていたんだな~と
想像すると、ちょっとワクワクしませんか♪

p.s. カテゴリーに「故宮と中国皇帝」を追加しました。