北京生活日記

アメリカ系会社に勤める研究者の日本人ダーリンの仕事で北京に住んで4年目です。
写真いっぱいのブログです。

故宮も頤和園も改修工事中!

2006年05月22日 | 故宮と中国皇帝
昨日、久しぶりの北京観光ということで、
ともに世界遺産である故宮と
西太后の夏の離宮である頤和園に行って来ました。

が、2008年に北京で開催されるオリンピックにあわせて
なんと故宮も頤和園もメインの建物が改装中でした~!



写真は故宮の皇帝の玉座があるメイン建物「太和殿」です。

太和殿の周囲を青い柵で囲み、
訪れた観光客がイメージしやすいように
「太和殿はこんな感じの建物ですよ」と
写真つきの幕がされていました。

なので、遠くから工事中の様子を見ることしかできず、
残念ながら皇帝の玉座は見れませんでした。
(太和殿以外の建物は見学できました。)

本物の太和殿と皇帝の玉座に興味のある方はこちらをどうぞ♪
今年1月に紹介した写真&記事に飛びます。

それにしても北京にある5つの世界遺産のうち
2つも同時に改修工事中とは、
他の3つ(万里の長城・天壇公園・明の十三陵)も
同じ状況の可能性がありそうですよね~♪



皇帝の玉座!

2006年01月15日 | 故宮と中国皇帝
今まで何度か故宮の話をしてきましたが、
今日はついに故宮(紫禁城)の中で
一番重要な場所=太和殿の紹介です。

紫禁城は外朝(公式政務をしたところ)と
内廷(皇帝・皇后の住居)の2つに分かれていますが
外朝は太和殿、中和殿、保和殿
の3つの建物からなります。



太和殿は中国で現在残っている
最大の木造建築物で
皇帝が詔書を発した玉座があります。

じゃ~ん、こちらです。



玉座の背もたれには9匹の龍がデザインされていて、
後ろの屏風にも9匹の龍が織られています。

ここにも皇帝の数字=9が使われていますね。

玉座の真上天井には
天空を治める天帝の使者と言われる
立体的な金色の龍がいて、
この龍の口から大きな黒い鏡玉がぶら下がっています。



もし天命を受けてない皇帝が座ると、
鏡玉が割れて皇帝を殺してしまう
という言い伝えがあります。

太和殿は故宮の中で一番多く龍がいて、
一説によると13800匹の龍が
いると言われています。

龍は皇帝の化身と考えられているからです。

この玉座にラストエンペラーの溥儀をはじめ、
明、清代の皇帝24人が座っていたんだな~と
想像すると、ちょっとワクワクしませんか♪

p.s. カテゴリーに「故宮と中国皇帝」を追加しました。


スターバックス・故宮店♪

2006年01月08日 | 故宮と中国皇帝
スターバックス、
北京市内にたくさんあるのですが、
故宮の中にもあります。

でも店内はたったの5席しかありません。

しかもカウンター席です(笑)。



こちらは北京のオリジナルTシャツで、
世界遺産の天壇?がデザインされています。



故宮店は、
故宮の雰囲気を
壊さないようにしているのでしょうか?

故宮メインの建物から
ちょっと離れた建物にあって
その建物の一部を利用してつくられています。

ロゴや看板がないので
スターバックスがあるとは気づきにくいです。



写真は昨年9月ごろに撮ったものですが、
どうですか?

窓に「スターバックス」と書いてなかったら
私は気づきませんでした(笑)♪


中国の獅子♪

2006年01月05日 | 故宮と中国皇帝
今日は久しぶりに故宮に関する話です。

下の写真は
故宮の外朝(公式政務をするところ)が終わり、
内廷(皇帝たちの住居)が始まる
乾清門の前にいる獅子たちです。



左右に1匹ずついます。



中国の獅子は
唐の時代に西域からシルクロードを
渡って入ってきて、
現在のような中国風の獅子になりました。

ライオンを模した想像上の動物で
「権威の象徴・守護神(魔よけ)・装飾」の
意味があります。

なので、
故宮博物院だけでなく、
北京の街中では
中国の政府関係の建物や銀行、
大きな建物の門前で獅子が見られます。

みなさん、実はこの獅子、
オスとメスのつがいです。

どちらがどっちだと思いますか?

上2枚の写真の
獅子の手元に注目してみてください。

トップ写真の獅子は手に玉を持っています。

2枚目の獅子は
仰向けになった子供の獅子を
あやしているのですが、
これがメスの獅子です。

玉を手にしているオスの獅子、
この玉は世界を治めることを表しています。

凛々しいですよね?

最後に獅子の後姿を紹介します。



オス・メスともに
渦巻き頭にカールした尾、
首にリボンが巻かれています。

いかめしい表情とは違って、
ちょっと愛嬌がありますよね♪


9は皇帝の数字!

2005年12月08日 | 故宮と中国皇帝
皇帝の数字って、どういうこと?
って思いますよね?

中国では陰陽の考え方から
奇数が陽数、
偶数が陰数と考えられていて、
9は奇数で一番大きい数字なので
皇帝を表す数字と言われています。

また、9は中国語で
「永久」の「久(ジウ)」と発音が似ているので
縁起がいいとも思われています。



上写真は故宮入口「午門」で
中央の門は皇帝専用の門です。

両脇の門は武官や文官が利用していました。

皇帝専用の門には
鋲が縦横に9個ずつあり、
全部で9×9=81で81個あります。

午門だけでなく皇帝の門には
すべて81個の鋲がついています。



故宮にはたくさんの建物がありますが、
全部数えると部屋数9999室と
半室あると言われています。

半室というのは
階段部分を入れて数えています。

他にも皇帝をあらわす9という数字は
故宮内でたくさん使われています。

皇帝のパワーはすごいですね♪

外朝と内廷!

2005年12月05日 | 故宮と中国皇帝
最近、日本の天気はどうですか?

昨日、出かけたら
空は真っ青でしたが
北風がピューピュー吹いていて
耳がちぎれそうなくらい寒かったです。



あとで知ったら、
なんと北京は-9度だったそうです。

ところで、先日、
故宮(紫禁城)は外朝と内廷の2つに分かれていて
主に6つの建物があると紹介しました
が、
今日はその建物の構成を紹介します。

故宮に入り太和門を通り
目の前に広がるのがこの景色です。
正面建物は太和殿です。



広いですよね~?

外朝は皇帝が公式の政務をしたところで
太和殿、中和殿、保和殿
の3つの建物からなり
太和殿が故宮の中で一番重要な場所で
皇帝の玉座がありました。

太和殿を下から見た写真です。



外朝の3つの建物は
大理石の基台の上に建てられているので
階段を上るのですが、
写真中央の龍の彫刻がある部分は
皇帝だけが通れる道だったので、
今でもここは観光客は通れず
観光客は両脇の階段を使います。

太和殿の後方に
中和殿、保和殿があり
外朝が終わります。

外朝から見た内廷です。



写真中央の乾清門が内廷の正門になり
ここから奥が内廷になります。

内廷は皇帝が日常の政務をした場所で、
皇帝や皇后の住居でもあり、
乾清宮、交泰殿、坤寧宮の
3つの建物が中心になっています。

本来、皇帝であれば紫禁城の中は
どこでも行けたはずなのに、
辛亥革命(1911年)によって、
皇帝の座をうばれてしまい
外朝で公式の政務がとれず
内廷の中でしか
生活ができなくなってしまったのが
ラストエンペラー・溥儀です。

そんなことを考えながら
故宮を歩いてみると、
ちょっと面白いかもしれないですね♪

龍と鳳凰!

2005年12月01日 | 故宮と中国皇帝
今日から12月ですね~。
1年あっという間で、ちょっとびっくりです。

今日は中国の龍と鳳凰について紹介しますね。

龍と鳳凰、
英語ではドラゴンとフェニックス、
想像するだけで強そうなイメージがしませんか?

中国では龍は天空を治める
天帝の象徴として考えられ、
地上を治める中国の皇帝は、
龍から生まれた龍の子であることから
中国の皇帝は龍の化身、
皇后は鳳凰の化身と言われています。

そのため、故宮の中では
たくさんの龍と鳳凰を目にします。



上写真は故宮内にある彫刻で
昇り龍と降り龍が
左右に2匹います。

下は皇帝と皇后の結婚をして
初夜を過ごしたベッドです。



ガラス越しで逆さまなので
ちょっとわかりにくいかもしれませんが
ベッド中央に「喜」の漢字が
2つ並んだ文字があり
その左右に龍(左)と鳳凰(右)の
刺繍がしてあり、
ここに皇帝と皇后が寝たそうです。

龍と鳳凰から生まれてくる子は、
また龍となり鳳凰と結婚する、
こうして長い中国史が
生まれたのかもしれないですね♪

世界遺産・故宮博物院!

2005年11月30日 | 故宮と中国皇帝
北京観光と言ったら、
一番最初に挙がるのが故宮ではないでしょうか?



北京中心にある天安門広場の
毛沢東の肖像画がかかっている天安門をくぐると
端門があり、それをさらに進むと
故宮博物院(紫禁城)の入り口「午門」があります。



故宮博物院は明・清代の491年間を
歴代皇帝24人が君臨した世界最大のお城です。

1987年に世界遺産に登録されました。

故宮は外朝と内廷の2つに分かれていて、
主な建物が6つ南北の一直線上に
並んで建っています。

地図の中央にある緑色の部分が
6つの主要な建物で、
手前の灰色が入り口「午門」です。

地図上の白い線は故宮内を流れる川です。



入口から出口まで直線コース
(地図の手前から奥に引いた赤線)で
外朝と内廷の6つの建物を見学するだけでも
1時間ほどかかります。

主な建物だけでなく
故宮内の他の建物も見学すると
2,3時間あっという間に経ってしまいます。

とっても広いですよね♪

皇帝と皇后に変身!

2005年11月29日 | 故宮と中国皇帝
中国の皇帝や皇后になれる機会があったら、
なってみたいと思う方はいますか?

故宮博物院(紫禁城)の入り口「午門」の手前で
皇帝や皇后に変身して記念写真が撮れる所があります。

レンタル衣装とメイク代で約150円(10元)、
写真は専門の人が撮ってくれて約600円(40元)、
女性だけでなく皇帝に扮する男性も、
写真写りを良くするためにメイクをしてくれます。



口紅を塗り、眉を描き足し、アイラインを引いて、
軽くチークまで入れて、
色は薄めですがフルメイクです。

皇帝や皇后の衣装を着て
それらしく見えるように
指導員のアドバイスを受けて
ポーズを取り写真を撮ってもらいます。



写真好きな中国の人には人気で
カップルや友人、親子で楽しんでいます。



故宮に来たついでに皇帝や皇后に扮する、
こんな思い出作りも楽しいかもしれませんね♪

最後の皇弟・溥傑と嵯峨浩夫人の結婚

2005年11月15日 | 故宮と中国皇帝
今日11月15日は、紀宮さまと黒田さんの結婚式ですね♪
日本は、お祝いムードでいっぱいではないでしょうか?

先日ラストエンペラー・溥儀を紹介しましたが
今日は結婚式つながりで、
溥儀の弟・溥傑とその夫人・嵯峨浩さんの
結婚の話をしたいと思います。

このお二人のことは
以前、嵯峨浩役を常盤貴子、溥傑役を竹野内豊が
演じたテレビ朝日開局45周年記念ドラマスペシャル
「流転の王妃・最後の皇弟」
で放送されたこともあり、
知っている方もいるのではないでしょうか?
 
嵯峨浩さんは日本の嵯峨公爵家出身のお嬢さまです。

お二人の結婚は、
いわゆる中国人と日本人の国際結婚であり、
当時の日本の満州国政策を進めたいという
思惑もあり政略結婚とも言われました。

1937年4月3日の結婚式のときの写真です。



結婚後、お二人はいくつもの辛い経験をし
それを乗り越えて、
溥傑も皇弟から一市民となりましたが、
相手を思いやり、ご夫婦の絆を深めて
最後まで北京で一緒に過ごされました。

素敵なご夫婦ですよね♪

※写真は先日紹介した「中国最後の帝王世家展」
 で撮ったものです。