普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

若き天才建築家 

2005-08-05 01:39:13 | Weblog
私が家作りをお願いしている建築家についてお話しします。
新宿区に事務所を構える有銘祐児さんです。

たまたま友人の紹介で、お会いする機会があって、家のことを相談したのが始まりでした。
あまり押しつけがましいところがなく、正直な感じに惹かれました。
謙虚っていうんですかね。
建築家ってなんだか偉そうで敷居が高い感じするじゃないですか。
そーいうことは一切ないのです。

ところが・・・、腕は凄いらしいです。
その名前を有名にしたのが、南青山にあるSOHOビルの設計。
2001年のグッドデザイン賞を受賞したこのビルは、実際にみてみれば分かりますが、デザインが優れているだけでなく、居住性もとても良さそう。

最初の打ち合わせは、私たちの自宅でお願いしました。
まあ本当に雑談している感じでしたね。
音楽や食べ物の趣味、生活のパターン、週末の過ごし方、そんなことをつらつらお話しした覚えがあります。

土地の購入に際しても、本当に親身に行動をしてくれました。
不動産屋さんろいうプロから、素人の私たちがものを買うのですから、
常に不安がつきまといます。
契約のこと、地盤の善し悪し、その土地のもつ歴史、斜線規制など土地の持つ制限など、建て売りで買うなら、もう建っていますから、その家を見て買えばいいのですが、土地を独力で買うのは、大変な勇気と労力がいるものです。

有銘さんは、候補の土地があると、いそいそと区役所に出向いて、様々な事を調べ上げ、困難があるとあっという間に、それを解決に導いてくれました。
「蛇の道は蛇」ってこういうことなのですね。

結局のところ、家を建てると言うことは、この土地の話に象徴されるように、不動産屋を始め、ハウスメーカーとか工務店とか、建売業者とか、その道の海千山千の人々と、素人である我々が相対する場な訳です。騙す気になれば、赤子の手をひねるようなものだと思います。

有銘さんは、この辺りのことからいろいろと懇切丁寧に、指導をしてくれました。
どんなところに落とし穴があって、セールストークの裏側には何があるのか、そんなことって施主向けの本には書いていないですね。まあなんというかとても正直な商売をする人ってイメージです。

今年に入ってから基本設計作りを始め、現在は、どの工務店に施工をお願いするのかを検討する段階に来ています。
写真は、基本設計を検討する際に、有銘さんが作ってくれた我が家の模型。
幾つも検討を重ね、一つの形が出来上がりました。
この模型を眺めているだけで、幸せな気分になります。
まさに「普請道楽」な感じ。


次回は、この基本設計が出来上がるまでの、七転八倒な家族の議論の軌跡を書き綴ります。







最新の画像もっと見る