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戦術ありきではなく選手ありきのフォーメーション、西野JAPANを支持します、対ガーナ戦

2018年06月09日 | 日本代表(サッカー)
 ハリルホジッチ氏の電撃解任から日本代表を引き継いだ西野監督。W杯まで残り2ヶ月という所で新しい戦術での戦いに挑みます。
 これまでのハリルホジッチの戦い方は、ハリルの確固たる戦術があり、それにはまるピース(選手)を選んできた。ハリルの戦い方は堅守速攻。よって球際に強く、スピードのある選手が好まれた。その代表格が、井手口、浅野。ある意味、パサーや技術のある選手は次の選択肢になった印象がある。
 ハリルはボールポゼッションも重要視していなかった。

 しかし、日本代表の選手はテクニックのある、パスワークを得意とする選手が多かった。一人ひとりの能力は相当高いものがある。
 しかし、ハリルはそれを活かす戦い方ではなく、自身の戦術を優先した。
 そもそもそこに最初から、今回の決定的な亀裂をうむ要因があったように思う。そもそも相性のよい監督ではなかったのである。

 が、しかしザッケローニ体制で挑んだ4年前のブラジルW杯。ボールポゼッションを握った上での攻撃的なサッカーが本番では通じなかった。
 そこで今までの日本代表になかった要素を、現実主義者ハリルホジッチに求めた部分もあると思う。
 それがこれまでのタレントと戦術に上積みできればよかったけど、それがさなれないままハリルありきの戦術が先行した印象がある。
 それまでは何試合かハリルの選手起用と戦術がはまった試合があった。特にロシアW杯を決めた、ホームのオーストラリア戦はハリルの選手起用と戦術が見事にはまった。あの苦戦したオーストラリアにほぼ完勝だった。それが継続の決め手ともなった。
 
 E-1カップでの韓国戦の歴史的大敗。「今日の韓国(←こちらもA代表じゃないのに)A代表でも勝てたかわからない」という皮肉は、私もひどいと思った。
 そして今年に入っての、ベルギーに遠征してのマリ、ウクライナ戦。
 守備はまだ機能するも、攻撃の組立がみえない。どうやって点をとるかがみえず、点が取れるにおいも感じれないほどだった。
 昨年からのA代表のゴールは、セットプレイでの槙野のヘディング。そして新星・中島翔哉の個人の突破がうんだゴール。
 これまでの日本代表のストロングポイントである連動性からのゴールはない。
 そして、思うような結果がでなくなると、選手の間でも不信が起こってくる。ちょっとハリルもきく耳をもたない部分もあったのかもしれない。
 そしてこの時期での電撃解任となる。

 あらたに就任したのが西野監督。日本人監督ですよ。
 そして、新生日本代表の、注目のフォーメーションと戦術。

 

 私の予想を超える3-4-2-1の3バックシステム。さらに驚きが3バックの中央を長谷部が担っているという。
 左FWの位置、原口、宇佐美、乾と激戦。誰が一番ではなく、3人とも才能ある選手。ハリルの戦術では共存できなかった。
 しかし、今回のフォーメーションで、原口は右のウィングバックにすることで、宇佐美と乾が左の位置でストライカーとして使える。攻守の切り替えも速い原口はWBにも適任。
 そして左の長友。長友はもう少し前目のこのWBのポジションが、彼の能力を最大限に発揮できる。ザッケローニ時代も、最終兵器として長友を前へ上げた戦術もあった。
 本田もいかすべく、サイドにも流れれるし、中央にも切り込めれるシャドーストライカーの位置。
 ボランチにも攻撃的な選手を置くことで、香川と柴崎の共存もはかれる。
 期待感を感じるフォーメーションと戦術でキックオフ。
 
 これまでなんか窮屈さをかんじていた日本代表でしたが、今日はなんかかつでの代表のパスワークを感じる。
 前半、宇佐美のヒールから長友がかけあがりクロスを大迫がシュート。いきなりいい形がでる。
 この素早い攻撃はハリルホジッチの植え付けた感覚か。
 いい感じの日本代表だったが、前半7分、槙野のファールで相手FKを与える。それを見事に決められる。
 いい出だしだったけど先制される。

 しかし、その後も日本代表の動きとパスワークはいい。
 これまであまりなかったダイナミックなサイドチェンジもある。長短のパスがいい感じでつながってる。
 ここにきてボランチ起用が続いている大島もこの位置からいいパスが出る。右のスペースを抜けた原口へのスルーパス素晴らしかった。そしてセンタリングで大迫シュート。こんな形も久々。
 32分にも連動制のあるパス交換でファウルを受け、久々の本田のFK。枠はとらえるも入らず。その後も、こぼれ球のシュートもある。惜しかった。
 リードはされているけど、日本ペース。
 
 そして後半。最初からメンバーを3人交代。 
 原口→酒井高、宇佐美→香川、大迫→ 武藤


 
 後半も、パスもテンポよくまわる、パスの連携から相手陣形を崩す感じは久しぶり。
 山口からのクロスをあわせた武藤、惜しい。
 久々トップ下の香川も攻撃の起点となり、ボレーシュートもうつけど浮く。
 香川と本田がシャドーストライカーの位置に並ぶのも、これまでありそうでなかった。
 いい感じに攻めるけど、相手のすばやいカウンターに長谷部と川島の連携がうまくなく長谷部が相手を倒しPK与えてしまう。PK決められる0-2。ショートカウンターに相変わらず弱い日本代表。いい感じだったのに残念。
 その後も、山口蛍のパスミスで3点目を献上するところだった。最近、蛍のパスミス多いんだよな~。
 後半14分、本田→岡崎、山口蛍→柴崎。
 入った柴崎、いきなりのいい感じのミドル。柴崎と香川の共存ができている。
 武藤、もともと体幹の強さ感じてたけど、さらにフォジカル強化されてる。1対1にも強くなったし、調子のよさも感じる。
 今、大迫より武藤の方がいいかも。
 28分長谷部に代わり井手口。フォーメーションも4バックになる。 



 この辺の試合中のフォーメーションチェンジもいいと思う。 
 井手口の決定的なパスミスやばかった
 パスワークからサイドはえぐれクロス上げるのだけど、分厚い中央にはじかれてばかり。
 これも以前の日本代表でみてきた光景ではある。
 結局惜しい形は作るもゴールはわれず。フィニッシュが決めれない。がハリルJAPANはフィニッシュの前の過程さえも感じれなかった・・・

 3バックはよかったけど、長谷部が中央というのが不安。所属チームではしてるみたいだけど、日本代表で見慣れているのもあってか長谷部の最終ラインは違和感。スピードもありフィジカルも強化されてきた槙野の方がいいかも。

 結果は0-2だけど、日本代表の可能性を、もともとあった個々の選手のポテンシャルが引き出されている印象をうけた。そしてそれを活かすフォーメーションと戦術。
 結果は出なかったけど西野JAPANの新しい形がみえた。今後にも期待です。


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