ブランデー、水で割ったら、アメリカン

ブランデーを水割りで飲むのは日本人だけかもしれません。


日本ではウイスキーの水割りは普通だから、ブランデーも当たり前のように水割りを注文する人がいます。


別段悪いわけじゃないのですが、本場フランスでこんな注文をしたら“エッ…”って顔をされるかもしれません。


本来、ブランデーの命である香りのエステルが、アルコールには溶けるけど水には溶けない性質をもっているからです。


アルコールの中で息づいていた香りは、水によってバランスをくずし、本来の芳醇な香りを失うからです。


ブランデーは水を嫌うというのは常識なのですが。。。


しかし“ブランデー・アメリカン”という、ブランデーを水割りにしたカクテルがあるのです。


ご存知のかたもいるでしょう“ブランデー、水で割ったら、アメリカン”っていうCM。サントリーがブランデーを売るための戦略ですね。


このCMにより、飲食店のキープボトルが、ウイスキー(サントリー・リザーブ)からブランデー(サントリー・ブランデーVSOP)に代わっていった。


まぁ、基本的には本人次第飲み方自由の日本ですから、気になさらず注文してください(国内なら)。

1979 サントリー V.S.O.P