昨日、ほぼ3か月ぶりに息子がやってきました。
「久しぶりだね」と言ったら、「あ、今年初めてだったね。あけましておめでとうございます」と返してきました(笑)。ま、旧暦なら小正月あたりだもんね。
一緒にいた時間はたった2時間ほどでしたけど、その間ずっとおしゃべりしっぱなし・・・ってどういう母子なんだか。
娘とはLINEでしょっちゅうやりとりをしていますが、息子とは必要なときのみで、普段は存在を忘れています。それは息子も同じで、この前の私の誕生日に
偶然LINEをよこしたものの、誕生日だということはすっかり忘却の彼方だったそうな。親不孝な奴だよねぇ、まったく。
そんなふうに普段やりとりがない分、おしゃべりのネタは充分蓄えられていたようです。
世の中の母親と息子とがどんな会話をしているかは定かではありませんが、元々私と息子は結構会話が多かったと思います。俗に言う反抗期で口をほとんどきかない
なんてことは多分なかったはず(忘れただけ?)。
たいていは彼が興味を持っている事柄について話をして、私は聞き役になっていることが多いです。
昨日の話題はと言うと、彼が最近面白いと思った80年代後半にやっていたというアニメとか。これはタブレットで一部見せてもらいましたけど、確かに
面白かったですね。放映当時から見たら近未来の、でも現代から見たらやっぱり過去の90年代が舞台のもので、特殊警察だったかの一部がクーデターを起こす
というもの。それこそ昨日は2.26事件の日でもあったので、すごくタイムリーだと思いました。
そこから話が唐突に現在のミャンマーに飛ぶんですが、軍事クーデターや民衆の抗議活動で不安定なこの国のことが少し気になったとかで、これまでの
ミャンマーの歴史を調べてみたそうで、そこからさらに発展?して、旧ユーゴスラビアの内戦やポーランドやルーマニアの民主化運動なども調べたみたいです。
ちょうどその頃の私は現在の息子の歳くらいだったんじゃないかと思いますが、そういうことがあったのは覚えているものの、詳細についてはあまりよく
知らないままでしたね。
息子は前にも、第二次世界大戦のナチスドイツやユダヤ人迫害についての本を読んだりして、その話もしてくれたことがありましたっけ。と言っても左翼(もしくは右翼)
思想を持っているわけでもない。
私としてはそういういろいろな出来事や情勢を、一方からではなく俯瞰的な立ち位置から見ることを望んでいるので、今のところ息子のものの見方には
目立った偏りがないのはいい傾向だと感じています。
アニメからずいぶん固い話になりましたけど、他に面白いと思ったのが、昔日本で流行っていた曲を外国人がリミックスしたものがこれまた外国人にうけて
いる、という事実。
昨日最初に聞かされたのが、八神純子の「水色の雨」。やだ~、なんであんたがこんな古い曲知ってるの!?てなところから始まりました。
あまりにリミックスが激しすぎ?て、原曲がわかりにくいものもありましたね。山下達郎のだと聞かされたもののわからなくて、原曲を聞いたら思い出したのが
なんと77年の「Love Space」だったり。今聞いても全然古くないところが凄いと思いましたよ。妻である竹内まりやも同様に人気だそうな。
私は彼ほどのネット人間じゃないので、彼が蘊蓄をひけらかす相手にうってつけなんでしょう。父である相方は息子と興味の対象が全くかみ合わないので、
多分話に興味を持てないんじゃないかな。競馬を除けばね(笑)。
過干渉でもなく、かといって全くの無干渉でもない息子との間柄は、ちょうどよい距離感を保てているように思えます。
息子も以前なら一泊していくところですが、コロナが蔓延してからはずっと日帰り。その緊急事態宣言が初めて発出されて今日で1年、それはすなわち、義母が
家を離れてからと同じ時間です。いろいろありましたけど、現在の我が家の空気は穏やか、かつ居心地はいいですね。