
ヴェトナム Kodak DC4800
'07/01/14の朝刊記事から
鳥インフルと確認
宮崎大量死、国内5例目 H5型
農水省は13日、宮崎県清武町の養鶏場で大量死した鶏の病気を高病原性鳥インフルエンザと発表した。
動物衛生研究所(茨城県つくば市)がH5型のA型インフルエンザウィルスと確認した。
同省によると、1951年の家畜伝染病予防法施行以来、高病原性鳥インフルエンザの国内での発生は5例目。
死んだ鶏はこの日約千4百羽増えて計約3千8百羽になり、鶏舎一つの鶏がほぼ全滅した。
宮崎県の対策本部は、半径10キロ以内の16の養鶏場の鶏や卵の移動を禁止。
14日には死んだ鶏を含む計約1万2千羽の処分を始めるなど、感染拡大の防止に全力を挙げる。
感染経路は不明で、農水省は疫学調査チームを編成して究明に当る。
高病原性鳥インフルエンザ
鳥類に激しい全身症状を起こし、致死率の高い病気。
家畜伝染病予防法は、ウィルス表面のタンパク質がH5型とH7型のものを高病原性とし、農水省は感染した鶏の処分などを指針で定めている。
国内では2004年、79年ぶりに強毒性のH5N1型が山口県、京都府などの養鶏場の鶏で確認、大量の鶏が処分された。
05年には弱毒性のH5N2型が茨城県などでも流行。
感染した鶏や卵を人が食べても感染しないとされる。
H5N1型の鳥や人への感染は03年ごろ東南アジアで増え始め、世界で03年以降だけで150人以上が死亡した。
人に爆発的感染を広げる新型インフルエンザへの変異が懸念されている。