'07/05/18の朝刊記事から
未統合の年金記録「既に受給年齢」2770万件
額不足 広く存在か
公的年金の保険料納付記録を個人ごとに一元管理するための「基礎年金番号」に統合されていない厚生・国民年金の記録約5千万件のうち、既に当該者が受給年齢に達している記録が2770万件に上ることが17日、分かった。
この中には受給要件を満たさない人の記録も含まれているが、納付記録が受給に結びつかず、年金額が本来の額より少ない受給者が広く存在する可能性を示している。
民主党の求めで、社会保険庁が未統合の記録について昨年6月時点の年齢層別の内訳を調べた。
厚生年金の標準的な受給開始年齢である60歳以上の記録は2180万件、国民年金で
65歳以上の記録は590万件あった。
これらには100歳以上に相当する記録が計160万件あるなど、年金額が訂正されないまま既に死亡している人の記録も相当数含まれている。
ただ、1人の受給者がいくつもの不明の記録の対象となっている可能性もある。