'08/09/09の朝刊記事から
利尻富士町 座礁船撤去に着手 船主に賠償請求へ
【利尻富士】宗谷管内利尻富士町は8日までに、同町鬼脇地区の海岸で1月に座礁し、放置されている無国籍の貨物船「DERBENT(デルベント)」(602トン)の解体・撤去作業に着手した。
費用は数千万円の見込みで、ロシア人船主に求めていく考えだ。
同船は1月1日に座礁。
船の撤去費用を賄う船主責任保険などに未加入で、町はモスクワ在住の船主に撤去を求めてきたが、「連絡がつかない」(同町)という。
同町は「座礁現場は、秋にかけてしけが激しい場所。漁業被害が出る虞もある」として単独で撤去することにした。
作業は5日から始まり、今後、船体を切断して陸上に運ぶ。
10月20日ごろまでに作業を終える予定。
町は、これまでの離礁作業などに要した約1,500万円の経費も含め、ロシア人船主への支払いを求めて損害賠償請求訴訟を起こす方針だ。
連絡がつかなければ、鉄くずとして競売にかける。