'07/07/05の朝刊記事から
核廃絶への努力強調 小池氏、防衛相に就任
小池百合子首相補佐官(国家安全保障担当)が4日午後、皇居での認証式を経て、正式に防衛相に就任した。
小池氏は同日夜の記者会見で、米国による原爆投下を「しょうがない」と発言し、引責辞任した久間章生前防衛相に対し、「核不拡散の動きをリードする上で、『しょうがない』と言っては、そこで終わってしまう」と批判し、自らは核廃絶に積極的に取り組む考えを強調した。
米軍再編に伴って、焦点となっている沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題については「日米合意案に基づいた形で理解を求めていきたい」として。沖縄県側が求める合意案の修正には応じられないとの立場を鮮明にした。
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'07/07/04の朝刊記事から
後任防衛相に小池氏 選挙にらみ早期決着
安倍晋三首相は3日、米国の原爆投下を「しょうがない」と発言した問題の責任を取って辞任を表明した久間章生防衛相の後任に、小池百合子首相補佐官(国家安全保障担当)の起用を決めた。
小池氏は4日午後、皇居で認証式に臨み、就任する。
防衛省で女性閣僚は、旧防衛庁時代を通じて初めて。
首相は当初、久間氏が発言を撤回したことで厳重注意にとどめ、事態を沈静化させる方針だったが、被爆地長崎、広島をはじめ国民の批判の高まりから、参院選への影響を懸念する与党側の辞任論に押し切られた形で、任命責任が問われるのは必至だ。
'07/07/03の朝刊記事から
ミート社偽装 通報9件、道見抜けず
昨年の調査4度 3度は事前に通告
道は2日の道議会予算特別委員会で、食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(苫小牧、田中稔社長)による牛ミンチ偽装事件に関し、2006年8-12月に、苫小牧保健所や道食品衛生課に対する情報提供が計9件あったのに偽装を見抜けなかったことを明らかにした。
さらに、道が06年に4度立ち入り調査を行っていたが、このうち3回は同社に電話などで事前に連絡をしていたことを認めた。
9件の内容は、牛ミンチへの他の食肉の混入や期限切れ食品の表示の張り替え、基準を超える食品添加物の使用、無許可施設での食肉の処理。
道はこうした情報提供などを受け、4度の立ち入り調査などを実施したが、不正な事実を確認できなかった。
食品衛生法では事前通告なしでの抜き打ち調査が認められているにもかかわらず、道は「責任者との立ち会いや面談などの必要がある場合には直前に通告していた」と釈明。
1回は事前連絡をしなかったが、偽装は見抜けなかった。
また、昨年2月の1回目の道の立ち入り調査の際、同社がひき肉の中に心臓を混入した事実を確認していたにもかかわらず牛肉のミンチ肉を製造しているとの認識がなく「食肉の一部であり、問題がない」と判断していたことも明らかにした。