goo blog サービス終了のお知らせ 

備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

富丸返還棄却の国際海洋法裁 船没収、高額請求は批判

2010-07-23 20:59:01 | ロシア


Kodak DC4800

'07/08/08の朝刊記事から

富丸返還棄却の国際海洋法裁 船没収、高額請求は批判

ロシアに昨年11月、拿捕された釧路市の「第53富丸」をめぐるドイツ・ハンブルクの国際海洋法裁判所が6日に出した判決は、日本政府の船体返還の訴えを退ける一方で、ロシアによる船体没収や高額の保証金請求を批判した。
日本側は判決を拿捕漁船の返還交渉に好影響を与えると評価しており、判決はロシア側の姿勢が軟化するきっかけにもなりそうだ。

政府「歯止め期待」
麻生太郎外相は7日の記者会見で、富丸の判決について「(ロシアに)不当に性急な没収は国際法の趣旨に矛盾すると指摘しており、この点は日本としても評価する」との認識を表明した。

また、6月に拿捕された富山県の漁船「第88豊新丸」の保証金額が大幅に減額されたことについても、「算定基準に船体価格を考慮すべきでないという主張が全面的に認められた」と判決を歓迎し、「船体と乗組員の早期返還が実現するよう、ロシア側に求めたい」との考えを示した。

日本が国際海洋法裁判所に提訴したのは今回が初めてで、麻生氏が提唱する「法の支配の強化」に基づいた国際裁判所活用の一環。
外務省は「判決を機に、ロシアが外国漁船の拿捕、釈放に関する国内制度と運用を改善し、日本の漁船の長期拘束に歯止めがかかることを期待したい」(国際法局)としている。

日本の提訴後、別の拿捕事件では、ロシア司法当局が船体没収を認めない決定を下しており、ロシア側の対応は軟化するとみられる。

豊進丸事件で、現地の自然保護検察局は当初、船体返還の保証金として違法操業による損害額分を要求。
巨額の船体価格も含めるよう求めたのは国境警備当局とみられ、最初から船体没収を視野に入れていた模様だ。

こうした要求が出たのは昨年8月、根室市の漁船員1人が亡くなった吉進丸銃撃事件から。
事件以降、日本漁船に対する4件の拿捕事件すべてでロシア側は船体没収を求め、2隻が没収された。



ホホジロザメ サハリンに

2010-04-04 19:50:20 | ロシア


‘07/07/27の朝刊記事から

ホホジロザメ サハリンに
南方系“人食い”代名詞


【ユジノサハリンスク26日津野慶】「人食いザメ」として知られる南方系のホホジロザメが、サハリン沿岸で初めて捕獲され、住民に衝撃を与えている。
ホホジロザメは、後志管内古平町沖で捕獲されたのが従来の北限記録だが、温暖化による海水温度の上昇でさらに北上した可能性も指摘されている。

温暖化が原因?
従来の北限古平沖

場所はサハリン南部アニワ湾の北西海域。
今月19日午後、岸から約2キロ離れたカラフトマスの定置網にかかった。
全長4.7メートル、重さは推定1トンの巨体だった。
サメは間もなく死んだが、解体すると、胃にはアラザシが入っていた。

サハリン漁業海洋学研究所のベリカーノフ博士が種類を特定した。
同博士は「サハリンでは最近、フグなど南方系の魚が増え、今回のサメも水温が上がったために来た可能性がある」と話す。
24日には34年振りにシイラが捕獲された。

湾内には海水浴場があり、今回のニュースは住民たちをおびえさせた。
これとは別の巨大ザメの目撃情報も飛び交っている。

サメの生態に詳しい北大大学院の仲谷一宏教授(魚類体系学)は「もともとホホジロザメは水温10度を下限に行動するがサハリンまで行くのは珍しい。非常に貴重な記録」と話している。



「富丸」返還求め日本側 海洋法裁

2010-03-22 22:17:48 | ロシア


'07/07/23の朝刊記事から

供託金要求に難色
「富丸」返還求め日本側 海洋法裁


【ウィーン21日石井群也】ドイツ・ハンブルクの国際海洋法裁判所は21日、ロシア国境警備当局に昨年11月拿捕され、船体が返還されていない釧路市の漁船「第53富丸」に関する裁判の第1回口頭弁論を行った。

日本側はロシア検察当局が船体引き渡しの条件として提示した供託金880万ルーブル(約4200万円)について、国連海洋法条約で定めた船体返還のための「保証金」としての位置づけが明確でないと指摘、同条約に基づいて船体を早期返還するよう求めた。

ロシア側は「違法操業に対する罰金などは国際法に基づいて算出している」と反論。
船体没収については「船主が供託金の支払い意思を示しながら払わなかったため」と説明し、没収に関するロシア側の司法手続きが終わっているため、返還に応じられないとの考えを示した。


ロシア 英外交官4人を追放

2010-03-16 19:53:38 | ロシア


'07/07/20の朝刊記事から

ロシア 英外交官4人を追放
リトビネンコ氏毒殺事件 報復合戦に発展


【モスクワ19日藤盛一朗】ロシア外務省は19日、英国による駐英ロシア外交官4人の追放処分への報復措置として、駐ロの英外交官4人を国外追放するとともに、テロ対策での対英協力を中止する方針を発表した。

政府関係者の英国への渡航見送り、英政府関係者へのビザ(査証)発給停止なども打ち出しており、追放する4人の英外交官に対しては、10日以内の国外退去を義務付けている。

プーチン大統領を批判してきたロシアの元情報機関員リトビネンコ氏が昨年11月にロンドンで毒殺され、英当局が容疑者と断定した旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員ルゴボイ氏の身柄引き渡しをめぐる両国の対立は、冷戦期を思わせる報復合戦に発展した。


ロシア外交官 英が追放

2010-03-08 21:53:09 | ロシア


'07/07/18の朝刊記事から

ロシア外交官 英が追放
両国関係 悪化は必至


ロシアの元情報機関員リトビネンコ氏殺害事件で、ロシア側が旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員、ルゴボイ容疑者の引き渡しを拒んだことに対し、英政府はロシア外交官追放という強い措置を講じた。
ロシア側の対応に「強く失望した」(ブラウン英首相)結果で、英政府はロシアとの他分野での協力関係の見直しにも入った。
ロシアは、報復として英外交官を追放する構えを見せており、両国の関係悪化は避けられない見通しだ。

(ロンドン・高田昌幸、モスクワ・藤盛一朗)


今回の措置について、ミリバンド英外相は「ロシアに明確で適切なシグナルを送る必要がある」と指摘。
「両国の多くの分野での協力関係を見直す」とし、第1弾として、両国で進行中の査証(ビザ)発給手続き簡素化に関する交渉を凍結することも明らかにした。
英メディアによると、英政府はさらに貿易や教育などの分野で協力見直しを検討しているという。

英国が強硬策に打って出た背景には「英国内で英市民が殺害された事件は当然、英国で裁かれるべきだ」(英外務省)という原則論に加えて、ロシアのプーチン政権が最近、国際社会で欧米への対抗を強めていることなどをけん制する狙いもあるとみられる。

一方、ロシア外務省のカムイニン情報局長は16日、「英国の挑発的行為には、対抗策をもって応じることになる。英ロ関係にも深刻な結果をもたらす」と非難。
駐モスクワ英国外交官の追放など対抗措置を示唆した。

ロシアはリトビネンコ事件の捜査をめぐり、ルゴボイ氏ら関係者の聴取を独自に行うなど、表向きは「真相究明に協力する」(プーチン大統領)構えをみせている。
だが、英当局が求める同氏の身柄引き渡しは憲法規定を盾に拒否してきた。

プーチン政権は、大統領批判を展開してきた故リトビネンコ氏が、同政権と対立するロシア出身の政商ベレゾフスキー氏に加え、英情報当局とも緊密な協力関係を結んでいたとみている。

また、英国在住のベレゾフスキー氏、チェチェン独立派のザカエフ・元チェチェン共和国外相ら21人の引き渡し要求に英国側が応じないことも、ルゴボイ氏引渡しに抵抗する理由となっている。


元情報機関員毒殺事件
ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐でプーチン政権を批判するリトビネンコ氏が昨年11月、亡命先のロンドンで体調を崩し死亡。
体内から致死性の放射性物質ポロニウム210が検出された。
英検察当局は今年5月、ロシア在住で、同氏とロンドンで接触した旧ソ連国家保安委員会(KGB)のルゴボイ元職員を容疑者と断定。
英政府は身柄の引き渡しを求めたが、ロシアは拒否している。(共同)