’08/01/27の朝刊記事から
米軍侵攻「誤算だった」
フセイン元大統領 FBI取り調べで供述
2006年12月に死刑が執行されたイラクのフセイン元大統領が、米軍による03年3月のイラク開戦を想定していなかったとし、「ブッシュ米大統領の意図を見誤った」と供述していたことが26日、明らかになった。取り調べを担当した米連邦捜査局(FBI)の捜査官ジョージ・ピロ氏が米CBSテレビのインタビューで語った。
CBS(電子版)によると、フセイン元大統領は大量破壊兵器を破壊する目的で米軍が侵攻してくるとは考えず、米英軍の攻撃は1998年に行った4日間の空爆程度と見ていたという。
元大統領が大量破壊兵器を持っていないことを認めようとしなかったことについて、ピロ氏は「兵器を持っていると見せかければ、イランが再びイラクに侵攻することは避けられるだろうと、元大統領は考えていた」と指摘した。
CBSはインタビューを米東部時間27日夜に放映する。