
'07/06/17の朝刊記事から
北朝鮮、IAEA招請
資金移管「最終段階と確認」
【平壌、北京16日共同】北朝鮮は16日、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)で凍結されていた資金の移管作業が「最終段階にあることが確認された」とし、2月の6カ国協議で合意した非核化に向けた「初期段階措置」の手続きを協議するため、国際原子力機関(IAEA)の実務代表団を招請するとの書簡をエルバラダイ事務局長に送った。
朝鮮中央通信なども伝えた。
北朝鮮が14日に開始されたBDAからの資金移管に言及したのは初めて。
北朝鮮資金移管問題
米国の金融制裁を受け、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)で凍結されていた北朝鮮関連52口座の資金2500万ドル(約30億円)を全額移管することで米朝が合意。
資金は当初、中国銀行にある北朝鮮の朝鮮貿易銀行口座に移されることになったが、中国銀行が受け入れに難色を示したため作業が難航。
3月19日に始まった第6回6カ国協議は核問題で実質討議ができずに休会した。
米財務省とマカオ当局は4月10日、BDA口座の凍結解除を発表。
マカオ政府は6月14日、移管手続きが始まったと確認した。