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チャールズ国王、女王の最期にメーガン妃の立ち会いを拒否「正しくも適切でもない」

9/10(土) 20:14配信


ヘンリー王子に単独で来るように伝えたのは父チャールズ国王か


チャールズ国王が、メーガン妃がエリザベス女王の最期を看取りに来ることを拒否したと報じられた。当初、ヘンリー王子は夫婦でバルモラル城に向かうと発表されたが急遽予定が変更され、王子が単独で女王のもとを訪れていた。

現地時間8日、エリザベス女王が医師団の管理下に置かれたため女王の直近の王族メンバーがバルモラル城に向かった。

女王の病床にはチャールズ国王とアン王女が付き添い、バッキンガム宮殿は午後6時30分、当日の午後に女王が静かに息を引き取ったと発表した。

ウィリアム王子とアンドルー王子、エドワード王子は王立空軍機で向かったものの、女王の最期を看取るのには間に合わなかった。

この日、キャサリン妃は転校先の学校で初めての授業を受けている3人の子供達を迎えに行くため、ウィンザーに留まった。

エドワード王子は妻のソフィー妃を伴っていたが、妃は女王から第2の娘と慕われていたため、その場に参加したとみられている。

『PA通信』では当初、英国に滞在中のヘンリー王子とメーガン妃は他の王族メンバーとは別々にバルモラル城に向かうと発表していた。

夫妻はチャリティイベントに出席するため渡英しており、この日はウィンザーのフロッグモア・コテージに滞在していた。

しかし発表から30分も経たないうちに、ヘンリー王子はメーガン妃を残して単独で行くことになったと伝えたのだ。ある無名の情報筋は、妃は後日スコットランドに向かい、夫と合流する予定だと話したという。

ヘンリー王子は女王の崩御が発表された約1時間半後にバルモラル城に到着し、翌日の朝には他の王族を差し置いてひと足先に城を後にした。

英メディア『The Sun』によると、ヘンリー王子夫妻の計画を変更したのは王子の父チャールズ国王だったという。

女王が瀕死の状態だった時、チャールズ国王はフロッグモア・コテージにいるヘンリー王子に電話をかけ、メーガン妃を連れてこないように伝えたそうだ。

同メディアの情報筋は「チャールズはヘンリーに対し、このような深い悲しみの時にメーガンがバルモラルに来るのは正しくも適切でもないと言ったのです」と明かし、こう続けた。

「キャサリンが行かないことも告げ、その場に立ち会うのは、女王にごく近い家族に限定することを指摘したのです。チャールズは、メーガンが歓迎されないことを明確にしました。」

英メディア『The Telegraph』によると、ウィリアム王子を含む親族がバルモラル城に向かった際には、憲法上の理由によりヘンリー王子が呼び出されなかったと説明している。

同メディアの情報筋は「自分に関する暴露本を出版しようとする人物と、長い時間を過ごすのは嫌ですから」と述べ、「正直言って、ヘンリーとメーガンに対しては一般的に『容易に信じてはいけない』という反応があるのです」と明かしている。

(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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最終更新: 9/11(日) 1:00
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9/10(土) 13:30配信


<新国王となったチャールズ3世が直面するのは、難題だらけのイギリスと英王室の現状。敬愛された女王の足跡をたどることはできるか>【木村正人(国際ジャーナリスト)】

バッキンガム宮殿前で国民に感謝の気持ちを伝えるチャールズ新国王とカミラ王妃(9月9日、筆者撮影)

[ロンドン発]在位70年、96歳で逝去した母エリザベス英女王と別れを告げた新国王チャールズ3世(73)と妻カミラ王妃(75)は9日、英スコットランド・バルモラル城からロンドンのバッキンガム宮殿に戻り、弔花を手向ける数千人の国民に感謝の言葉をかけた。チャールズ国王はテレビ演説で「生涯の奉仕を皆さんに誓います」と宣言した。 

【動画】キャサリン妃から露骨に顔を背けるメーガン妃

 午後6時(日本時間10日午前2時)、チャールズ国王は「海外で人生を歩むハリー(ヘンリー公爵の愛称)とメーガン(夫人)に私の愛を伝えたいと思います」「愛するママへ、パパのもとへと旅立つあなたにありがとうと言いたい。
私たち家族とこの国の家族のために何年も尽くしてくれてありがとう。天使の飛行が汝を休息に導くでしょう」と話した。 

エリザベス女王は第二次世界大戦後の1947年、21歳の誕生日にケープタウンからラジオ放送で「私たちの世代は一人前の男、女になろうとしています。戦争が残した不安や苦難にひるんではなりません。その長さにかかわらず、私の全生涯を国王への奉仕と私たち全員が属する偉大な王室への奉仕に捧げることを皆さんの前で宣言します」と誓った。

 チャールズ国王は「これは彼女の全人生を決定づけた深い誓いだった」と振り返り、「彼女の奉仕の人生には、伝統への変わらぬ愛と進歩に対する恐れを知らぬ受容性があり、それが英国を偉大な国家にしていると思います。女王が揺るぎない献身を惜しまなかったように私も生涯を通じて忠誠と尊敬と愛を持って皆さんに仕えます」との約束を新たにした。

 ■「ハリーとメーガンに私の愛を伝えたい」の真意 

英国は欧州連合(EU)離脱を決めた2016年の国民投票から分断したままだ。スコットランドが独立し、北アイルランドは分離、アイルランドと統合する可能性すらくすぶる。デービッド・キャメロン、テリーザ・メイ、ボリス・ジョンソン、リズ・トラスと6年余の間に保守党内で4人の首相が入れ替わった。英国だけでなく保守党内も二分している。

 王室もヘンリー公爵とメーガン夫人の離脱をきっかけに目を覆うばかりの兄弟争いが繰り広げられる。「ハリーとメーガンに私の愛を伝えたい」というのは、メーガン夫人が最近、米雑誌カットのインタビューで「ヘンリー公爵は父を失った」と発言したことに対するチャールズ国王からの和解提案である。



■「新国王が女王の足跡をたどることができるよう望みます」

ヘンリー公爵が年内に出版を予定している回顧録で「核爆弾」を爆発させれば、関係修復は不可能になるばかりか、チャールズ国王に代替わりした英王室が受ける打撃も計り知れない。国王として国民に向けた最初のメッセージで触れなければならないほど、ウィリアム皇太子とヘンリー公爵の確執は深刻だということの裏返しでもある。

 ダイアナ元皇太子妃とのダブル不倫、離婚、そして元妃の悲劇の交通事故死はチャールズ国王とカミラ王妃の人気に影を落とす。チャールズ国王が「信頼できる他の人たちによって継続される」と話した慈善団体についてはサウジアラビアの大富豪やカタール元首相からの巨額寄付を巡り便宜供与疑惑や受け渡し方法の不自然さが問題視されている。 

英紙ガーディアンは「女王の死が引き金となり、バルバドスに倣って立憲君主制ではなく共和制に移行しようとする英連邦王国14カ国のキャンペーンが起きるだろう。オーストラリアでは共和制支持勢力が拡大しそうな見通しで、ジャマイカやベリーズなどではチャールズ国王を国家元首として頂くために国民投票が必要となるだろう」と指摘している。

 イングランド南東部ケント州の小学校音楽教員マーガレット・ルインさんは「女王に敬意を表し、花を手向けるためにやって来ました。治世は本当に長きにわたり、私たちは女王以外の君主を知りません。父は先週亡くなり、母は80代なので家族を代表して来ました。チャールズ国王が女王の足跡をたどることができるように望みます」と話した。

 ウクライナ戦争が引き起こしたエネルギー危機、10%を超えるインフレについては「これから非常に困難な時期を迎えます。私たちはそれを乗り切らなければなりません。新国王はくじけずにやり抜くしかありません」という。ロンドン在住の無職モハメドさんも「チャールズ国王にはエリザベス女王時代と同じようにやってほしいです」と語る。

 スー・ヒルマンさん(63)は「彼女はとても素晴らしい女性でした。祖国や他の国々への無私の奉仕は前例がありません。96歳なのに亡くなる2日前まで仕事をやり遂げた姿には驚きしかありません。チャールズ国王は王室の一貫性をもたらそうとするでしょう。彼と彼の子供たちは国民に仕える王族のあり方を女王から学んだと思います」と話した。



■王室に刻まれた奴隷制の歴史


ヘンリー公爵とメーガン夫人の王室離脱の内幕を暴露した『自由を探して』の共同著者オミッド・スコビー氏は筆者に「植民地時代の過去や王室に深く刻まれた奴隷制の歴史とのつながりを元通りに戻すことはできません。しかし、それを認めることはできます。周りで起こっている他の社会問題も認めることができます」と語る。

 「米白人警官による黒人男性暴行死事件で改めて火がついた人種差別撤廃運動『ブラック・ライブズ・マター』について王室は沈黙を守りました。それはヘンリー公爵とメーガン夫人がメディアだけでなく、家族内でも直面した問題です。カリブ海の英連邦王国訪問で抗議を受けるのも王室が賠償や奴隷の歴史について対話に参加するのを拒否しているからです」

 19世紀の英思想家ウォルター・バジョットは国家が民主的になればなるほど、君主制はショー化して儀礼的になると喝破した。エリザベス女王の祖父、ジョージ5世(在位1910~36年)の伝記を著した英バッキンガム大学のジェーン・リドリー教授は「儀式、行列、ファン、軍楽隊これらすべてがこの国における君主制の魅力の多くを占めている」と解説する。 

「君主制にはある種の魔法があるという考えがあるが、それをみんなの前に解放してしまうと失われてしまう。魔法に日の光を当ててしまうと魔法はもはや存在しなくなる。君主制の大きな課題はある種のミステリーや神秘性を保ち、完全な透明性を持たせないことだ。しかしその一方で今日、世間に知られずに何かをすることはほとんど不可能になった」

 良き英国王の条件について「高い教育を受けている必要はない。しかし多くの人に会うので、会ったことを覚えている記憶力がいる。それと規律。毎晩、政府から送られてくる書類に目を通さなければならない。2~3時間は優にかかる。誰かと議論しても不機嫌になることは許されない。共感力も求められる。非常に難しく、疲れる仕事だ」と語る。

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最終更新:9/10(土) 13:56ニューズウィーク日本版
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