英王室の公的地位返上を余儀なくされたヘンリー王子夫妻とエリザベス女王との溝は深まる一方のようだ。北大西洋を挟み米英で放送予定のテレビ番組をめぐり、メーガン妃とエリザベス女王の確執が取り沙汰されている。

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問題の番組はメーガン妃がメーン出演し、ヘンリー王子も出演する米CBSのインタビュー番組「90-minute primetime special」(現地時間3月7日午後8時放送予定)。夫妻の初インタビュー番組だ。聞き手は夫妻と親交があり、ロイヤル・ウェディングに参列した名司会者のオプラ・ウィンフリー。CBSの発表では、「英王室入りや結婚、母になったこと、慈善活動、世間からの激しいプレッシャーにどう対応しているかなど、すべてをカバーした多岐にわたるインタビュー」だという。途中からはヘンリー王子も加わり、米国移住や第2子の誕生を控える中での将来の夢や希望について話すとされていた。そこに降ってわいたのが、バッキンガム宮殿による夫妻の公的地位剥奪の正式発表だ。
「元軍人のヘンリー王子は英国軍の複数の名誉称号に加え、英連邦の任務や後援者としての役職を持ち、メーガン妃にも英国を代表する名門国立劇場『ロイヤル・ナショナル・シアター』など複数の名誉職が与えられていましたが、すべてを返上させられた。夫妻の強い意志で昨年3月に公務から離れたとはいえ、英王室から完全に切り離されるのは想定外だったようです。想定外はCBS側も同様で、衝撃の新展開を踏まえた番組の再編集に迫られています」(米メディア関係者)
夫妻の公的地位剥奪を決断したエリザベス女王の強い意志をうかがわせるのが、「90-minute」と同日に放送される英BBCの特別番組「A Celebration for Commonwealth Day」(放送時間は未定)への出演だ。エリザベス女王は異例のテレビ演説に臨み、時差などの関係から「90-minute」より数時間はやくオンエアされることになるという。コモンウェルスデーは英国の旧植民地からなる英連邦加盟国の記念日で、今年は3月8日。例年は3月の第2月曜日にウェストミンスター寺院で記念式典が催されるが、コロナ禍により今年は中止となったため、特番を放送する運びとなっていた。
「エリザベス女王はパンデミックの最中の昨年4月にテレビで特別演説を行い、国民を勇気づけましたが、恒例のクリスマススピーチと英国議会演説以外でスピーチするのは異例のこと。しかも、絶妙なタイミング。ヘンリー王子夫妻に対するエリザベス女王の深い失望と怒りが伝わってくると話題もちきりです」(在英ジャーナリスト)
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毎年3月の第2月曜日にウェストミンスター寺院で開催されるコモンウェルスデーの式典が、今年はパンデミックの影響で中止になった。コモンウェルスデーは、イギリスの植民地だった国からなる英連邦加盟国の記念日で、今年は3月8日だ。
ウェストミンスター寺院は同式典の中止を発表し、現地時間7日に英BBCで特別番組『A Celebration for Commonwealth Day』を放送、番組内ではエリザベス女王が演説を行うと伝えた。現在のところ放送予定時刻は未定だ。米国では、東部標準時7日午後8時に米CBSでヘンリー王子とメーガン妃への初インタビュー番組が放送される予定だ。英時間では翌8日の午前1時にあたる。
つまり英国では、女王のスピーチがヘンリー王子夫妻へのインタビュー番組の数時間前に放送されることになる。『Variety』は現地時間23日、英国での夫妻へのインタビュー番組の放送権をめぐって、英テレビ局のITVとSKYが入札していると報じている。
ウェストミンスター寺院の公式ウェブサイトによると、特別番組にチャールズ皇太子とカミラ夫人、ウィリアム王子とキャサリン妃、エドワード王子の妻ソフィー妃も登場するという。
エリザベス女王が、毎年恒例のクリスマススピーチと英国議会の新会期に行う演説以外でスピーチを行うのは異例のことだ。昨年4月には特別にテレビ演説を行い、パンデミックの最中に困難な生活を送る英国民や世界に向けて「私達は打ち勝つことができる」と伝えて人々を勇気づけていた。
なお放送予定のヘンリー王子夫妻へのインタビューだが、『The Sunday Times』では現地時間16日にすでに収録されたことを伝えている。メーガン妃を知る情報筋は、同紙に「王室内の制約がある枠組みのなかでの発言は、妃にとって十分ではなかったのです。このインタビューが、彼女の声を取り戻す最大の機会となるでしょう」と明かし、このように続けた。
「ヘンリー王子と交際を始めた時、メーガン妃は声を失ったように感じていました。彼女はある程度、成功した女優としての地位を築いていた。それなのにソーシャルメディアの使用を禁止され、発言に気を付けるようにと告げられたのです。自身の声と自立心の喪失が、彼女を苦しめているのが良く分かりました。」
メーガン妃は米時間14日に第2子妊娠を発表、英時間19日にはエリザベス女王が声明で「ヘンリー王子夫妻が今後王室公務を行わず、名誉称号や役職を返上する」と伝えていた。
ちなみにヘンリー王子夫妻にインタビューしたオプラ・ウィンフリーは、カリフォルニア州にあるヘンリー王子の邸宅の近くに住んでいるほか、2018年5月のロイヤルウェディングに出席するなどプライベートでも夫妻と親交がある。
画像2、3枚目は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年10月25日付Instagram「Having attended the 10th Annual One Young World opening ceremony on Tuesday, The Duchess of Sussex was joined today by The Duke of Sussex for a round table discussion on gender equity with OYW and Queen’s Commonwealth Trust young leaders.」』『Oprah 2021年2月13日付Instagram「Thank you to those who joined me today for @ww’s #YourLifeInFocus:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

バッキンガム宮殿は現地時間19日に声明を発表し「サセックス公爵と公爵夫人は女王陛下に対し、彼らが王室公務を行うメンバーとして戻らないことを確認しました」と伝え、このように続けた。
「ヘンリー王子との会話の後、女王陛下は彼らが王室公務から離れると公務に伴う責任と義務を継続することが不可能になると書面で確認しました。したがって公爵と公爵夫人が保持していた軍の名誉称号や慈善団体などを後援する役職は女王に返上され、公務を行う王室メンバーに割り当てられます。」
エリザベス女王は昨年1月にサンドリンガムで会議を開催し、ヘンリー王子夫妻の王室離脱後には12か月の移行期間を設け、期間終了後は再度会議で検討するとの結論を出していた。王室の情報筋によると、今回の決断に至る前に王室メンバーがヘンリー王子夫妻と会話をしたという。
声明では最後に「彼らの決断には全員が悲しんでいますが、公爵と公爵夫人は今後も王室メンバーとして愛され続けます」と、今後も夫妻との繋がりを大切にすることを明かしている。
ヘンリー王子夫妻の広報担当者は声明を発表し、「ここ1年の彼らの仕事ぶりからも分かるように、公爵と公爵夫人は今後も英国と世界に向けての奉仕と義務に全力を尽くすつもりです。夫妻は公式な役割であるかに関係なく、彼らが代表を務める組織に継続的な支援を提供してきました。私達は皆、奉仕の人生を送ることができます。奉仕は普遍的なのです」と伝えた。
ヘンリー王子はこのたびの決断により、海兵隊元帥(Captain General Royal Marines)、英ホニントン空軍基地の名誉航空司令官(Honorary Air Force Commandant of RAF base Honington)、英国海軍司令部小型艦艇・ダイビング名誉司令官(Honorary Commodore-in-Chief of the Royal Naval Commands’ Small Ships and Diving)の名誉称号を失うことになる。
王子は、王室メンバーから引き継いだラグビー・フットボール・ユニオンやラグビー・フットボール・リーグなどのパトロンの役職は退任するが、プライベートで支援してきたインヴィクタスなどのパトロンは継続する。メーガン妃は、エリザベス女王から引き継いだ英国立劇場「ロイヤル・ナショナル・シアター(the National Theatre)」と世界初の国際的な大学ネットワーク「コモンウェルス大学協会(the Association of Commonwealth Universities)」のパトロンの役職から退くという。
ヘンリー王子とメーガン妃は、エリザベス女王の慈善団体「クイーンズ・コモンウェルス・トラスト(Queen’s Commonwealth Trust)」での理事と副理事の任務からも解任される。
画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月7日付Instagram「More from tonight as The Duke and Duchess of Sussex joined veterans, serving members, world-class musicians, composers and conductors of the Massed Bands of Her Majesty’s Royal Marines for the annual Mountbatten Festival of Music」』『The Royal Family 2020年11月8日付Instagram「“May the memory of their sacrifice and bravery remain with us always.”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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