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ヘンリー王子とメーガン妃、公爵位剥奪の可能性もあり「高位のロイヤルの間で話し合われている」
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チャールズ国王の新しい伝記本が間もなく出版される。上級スタッフや高位のロイヤルたちのヘンリー王子とメーガン妃に対する正直な反応についても触れられている。
By Yoko Nagasaka2023/04/10
ヘンリー王子(Prince Henry)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)Chris JacksonGetty Images
チャールズ国王の戴冠式を前に、王室の伝記作家ロバート・ジョブソンが間もなく新しい伝記本『Our King: Charles III: The Man and the Monarch Revealed』を出版する。この本ではチャールズ国王とヘンリー王子の関係についても触れられている。
一足早く本の一部を入手した新聞「デイリーメール」によると、チャールズ国王が即位した後、ヘンリー王子の爵位を剥奪するという案が「最高レベルで話し合われた」という。最高レベルとは高位のロイヤルたち。
ジョブソン曰く「王子からサセックス公爵という爵位を剥奪することが話し合われた。国王は賛成していないと言われているが、他の高位のロイヤルたちはそれほど甘くはない。
国王の息子に対する愛情は変わらないが、それでも王子が王室を批判し続ければ国王はプレッシャーにさらされることになる。そうなると国王には選択肢が2つ残される。
自分の治世に広がる汚点に耐えるか、その汚点を広げないために行動を起こすか」。その行動が爵位の剥奪。
「王子と妃はカリフォルニア州モンテシートのマウントバッテン=ウィンザー夫妻に降格するかもしれない」。
国王はヘンリー王子との距離が広がるのを「悲しんでいる」とも。ヘンリー王子の2人の子どもたち-アーチー王子とリリベット王女にもっと会いたいと考えているという。
チャールズ国王(King Charles)、ヘンリー王子(Prince Henry)John PhillipsGetty Images
ジョブソンは王室スタッフたちのヘンリー王子に対する反応についても紹介している。王子と妃が王室を離脱したとき上級のスタッフの間では「妃が王子を唆した」「悪いのは妃」と考える人も多かった。
メグジットと呼ばれたのもその表れ。伝記によると「王子は妃の人質になっている」「ストックホルムシンドロームにかかっている」と冗談にするスタッフもいたという。
同時に一部の上級スタッフは「王子が自らそれまで自分が生きてきた世界に背を向けた」「王室離脱も王室批判もすべて王子が原動力となってやっていることだ」と考えているという。
そういうスタッフたちは王子が爵位を剥奪されるのを見たがっているとジョブソンは書いている。
王子と妃にとって爵位は「元ロイヤル」をアピールする上で重要なもの。チャリティ組織のアーチウェルも「サセックス公爵夫妻」という肩書きで運営している。
昨年11月まで配信されていた妃のポッドキャストもホストは「サセックス公爵夫人メーガン」だった。国王が剥奪に踏み切ることがあるのか、注目が集まっている。
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4/10(月) 21:40配信
5コメント5件
@ITV-Twitter
「沈黙は金なりだよ、ハリー」 。こんなキャッチコピーを冠した「大人のおもちゃ」の広告が、イギリスの鉄道駅に2月に出された。
回顧録『SPARE』で内輪話を赤裸々に語り過ぎたヘンリー王子をジョークにしたものだったが、最近になって子どもに悪影響があるという理由で、広告業界の自主規制機関から公開を禁止すべきという見解が示された。
これに対し、「行き過ぎだ」「忖度では」という声も聞かれる。
タイムリーで秀逸なジョーク!見た人々からは好評
問題の広告は、セクシャルウェルネス製品のブランド、ラブハニーが、ロンドン南西部のクラパムジャンクション駅に電子広告として出したものだ。
同社の販売する「猿ぐつわ」の写真の下に、「沈黙は金なりだよ、ハリー」というキャッチコピーが大きく書かれており、「 “スペア”の猿ぐつわもオンラインで購入可能」という一文も加えられていた。
ラブハニーがこの広告写真をツイートしたところ、「うまいこと言うね!」「爆笑!」「本人に送ってあげて」など、ほとんどの人がジョークとして受け取っていた。
不快かつ子どもに悪影響 1件の苦情で公開禁止に…
ところが、子どもたちが目にする可能性のある場所にこのような広告を掲示するのは不快で不適切ではないか、という苦情が広告基準局(ASA)に寄せられたという。
インデペンデント紙によれば、苦情はたった1件だった。
ASAは、猿ぐつわは相手が話せないように口に入れる性的な玩具だが、この広告が広範囲な、または深刻な不快感を与える可能性は低いとしていた。
しかし、一部の人々にとっては不快であるため、無責任にターゲットを定めた広告だと結論づけ、禁止すべきという判断になったという。
ラブハニー側は、この広告は性的な言及を含む、軽率な暴露話の数々を詳細に述べた、ヘンリー王子の回想録への反応であったと主張している。また、広告が最初に公開されたとき、「内輪の話をすべて世間と共有する必要があるわけではない」というユーモアのつもりで、あくまでも笑いを狙ったものだと説明していた。
子どもへの影響に無責任という指摘に対しても、広告には特に明確な性的表現がなく、子どもたちが猿ぐつわを性的玩具として認識することはないと反論している。
ユーモアもジョークも言えなくなる…行き過ぎた対応に批判
イギリスの法廷弁護士で、BlackBeltBarristerの名で動画を投稿するユーチューバーのダニエル・J・シェンスミス氏は、今回の広告は気の利いたユーモアであり冴えたジョークだとし、不快という見解に異を唱える。
そもそも1人が苦情を申し立てただけで禁止という判断に首を傾げ、子どもへの影響を恐れてすべての広告や番組などを禁止するのが正しい答えなのかと、視聴者に問うている。
コメント欄には、「子どもたちはこの広告よりひどいものをテレビで見ている」「ユーモアを理解しない人っているよね」「この基準なら酒の広告は全部アウト」など、広告禁止に否定的な意見が多数あった。
なかには、「苦情を言った1人、みんな誰か分かってると思う」「誰か力のある人が苦情いったかな」などの意味深発言もいくつかあり、コメント欄は犯人捜しで盛り上がっていた。
文:山川真智子
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最終更新:4/10(月) 21:40Pen Online
日刊スポーツ新聞社 によるストーリー • 昨日 9:32
英デイリー・エクスプレス紙で長年王室担当記者を務めるなど英国を代表する王室ジャーナリストとして知られるロバート・ジョブソン氏が、13日に出版する新著書「Our Kings:Charles 3-The Man And The Monarch Revealed」の中で、チャールズ国王が「将来的にメーガン妃のために支払えるお金はない」とヘンリー王子(38)に告げて動揺させたと明かしていることが分かった。
英デイリー・メール紙が著書の内容の一部を報じたもので、結婚式が近づくにつれて王子は父親への怒りを募らせていったという。また、妃との結婚の意志を告げた際に兄ウィリアム皇太子が、「本気なのか?」と反応したことにも触れている。
一方、米オンラインメディアのデイリー・ビーストは、王室の上級補佐官がかつてヘンリー王子はメーガン妃の「人質」だと冗談を言っていたことがあり、誘拐事件や監禁事件などの被害者が加害者である犯人に対して好意的な感情を抱く「ストックホルム症候群」の被害者であると話す人もいたことが著書の中に記されていると伝えている。
しかしそれは過去のもので、今では多くが王子自身がこれまで知っていた自分の全てに背を向けたと考えを変えているという。
2023/04/10 12:37
イギリスのチャールズ国王は9日、即位後初となるキリスト教の復活祭、「イースター」の礼拝を行いました。
9日、チャールズ国王夫妻は、即位後初となるキリスト教の復活祭、「イースター」の礼拝のため、ウィリアム皇太子夫妻らとともに、ロンドン郊外のウィンザー城を訪れました。
礼拝では、王室の面々が一堂に会し、ウィリアム皇太子夫妻の子どものジョージ王子やシャーロット王女のほか、今月23日に5歳になるルイ王子も初めて参加しました。
来月6日にはチャールズ国王の戴冠式が行われる予定で、王室のメンバーが一堂に会することになっています。
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「将来的にメーガン妃のために支払えるお金ない」チャールズ国王がヘンリー王子に宣告と王室記者
4/10(月) 9:32配信
ウィリアム王子とメーガン妃(2019年6月29日撮影)
英デイリー・エクスプレス紙で長年王室担当記者を務めるなど英国を代表する王室ジャーナリストとして知られるロバート・ジョブソン氏が、13日に出版する新著書「Our Kings:Charles 3-The Man And The Monarch Revealed」の中で、チャールズ国王が「将来的にメーガン妃のために支払えるお金はない」とヘンリー王子(38)に告げて動揺させたと明かしていることが分かった。
英デイリー・メール紙が著書の内容の一部を報じたもので、結婚式が近づくにつれて王子は父親への怒りを募らせていったという。また、妃との結婚の意志を告げた際に兄ウィリアム皇太子が、「本気なのか?」と反応したことにも触れている。
一方、米オンラインメディアのデイリー・ビーストは、王室の上級補佐官がかつてヘンリー王子はメーガン妃の「人質」だと冗談を言っていたことがあり、誘拐事件や監禁事件などの被害者が加害者である犯人に対して好意的な感情を抱く「ストックホルム症候群」の被害者であると話す人もいたことが著書の中に記されていると伝えている。
しかしそれは過去のもので、今では多くが王子自身がこれまで知っていた自分の全てに背を向けたと考えを変えているという。
また、著書の中では昨年9月に死去したエリザベス女王が王室離脱を決めた王子に対して、メーガン妃に夢中になりすぎて「判断を曇らせている」と感じて失望した一方で王子の幸せを願っていたことや、自分の目の前で兄弟が言い争うことに疲れていたことなども明かされているという。
さらにキャサリン皇太子妃が女王の死後にヘンリー王子夫妻と共に観衆の前に姿を見せて歩くのは最も困難なことだったと明かしたこと、メーガン妃が「私はヘンリーを手に入れた」と発言して女王を驚かせたことなども暴露されていると伝えている。
(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
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最終更新:4/10(月) 11:55日刊スポーツ
戴冠式を前にチャールズ国王の新しい伝記本が出版される。その一部が公開された。
By Yoko Nagasaka2023/04/09
メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ハリー王子(Prince Harry)WPA PoolGetty Images
来月に迫ったチャールズ国王の戴冠式を前に、伝記作家のロバート・ジョブソンが新しい伝記本『Charles III — The Man And The Monarch Revealed』を発表する。出版に先駆けて新聞「メール・オン・サンデー」が内容の一部を報じた。
その中にはヘンリー王子がチャールズ国王とウィリアム皇太子にメーガン妃と結婚するつもりだと報告したときのエピソードも。
王子がそれを告げると皇太子は「本気なのか?」と問いかけたという。王子が肯定すると国王は「将来的にメーガンのために金を払う余裕がない」と発言した。
ちなみに国王はカミラ王妃にもウィリアム皇太子夫妻とその子どもたちにも払えないと発言した。全体的に経済的な余裕がないということでメーガン妃に限った話ではないのだが王子は国王の言葉に激怒したという。
結婚式の日が近づいてくるに従って王子は怒りを募らせていった。王子の怒りを高めた原因の1つはキャサリン皇太子妃。
本によると王子はケンジントン宮殿で皇太子と皇太子妃に妃を紹介した。この時妃は皇太子妃が無愛想だという印象を持ったという。
また当時皇太子妃はルイ王子を妊娠していたが、妃から「赤ちゃん脳」、つまり赤ちゃんのことで頭がいっぱいだと言われて激怒。
皇太子妃は妃に謝罪を求めた。このことは王子の回顧録『SPARE』にも書かれているが、こういった皇太子妃の態度に王子は怒りを感じていたという。
また結婚式の準備中シャーロット王女らブライズメイドのドレスを巡ってトラブルになり、妃が皇太子妃に泣かされたことも王子の怒りを高めた。
メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、チャールズ国王(King Charles)、ハリー王子(Prince Harry)Max Mumby/IndigoGetty Images
また本には「王子を溺愛していた女王でさえ、彼の暴挙にうんざりしていた」と書かれている。
女王は王子と皇太子が争っていること、女王の前でも言い争いになることを好ましく思っていなかったという。
そして王子と妃がロイヤルファミリーや王室を公然と批判することを不思議に思い、王子の様子を女王は「かなりむきになっている」と表現していた。王子が妻への愛に「溺れていてそれが判断を鈍らせている」と女王は考えていた。
王子が王室離脱を決めたとき女王は「王子が王室の義務を放棄したことに失望していただけでなく機会の損失だと考えていた」「それでも王子が自分の選んだ人生に安らぎと幸福を見出すことを願っていた」とジョブソンは書いている。
ジョブソンによると王子は離脱後、アメリカから定期的に女王に電話していたという。しかし女王は王子が不満を漏らし続けることに疲弊。
「女王は王子の電話を苦しくて疲れると感じていた。女王は父と子の関係に干渉したくなかったので父、つまり国王に直接話すように促していた」。
一方国王の方は王子の電話がお金の要求であることにうんざりし、応えるのを止めてしまった。女王に「なぜ譲歩しないのか」と聞かれた国王は「私は銀行ではない」と答えたとジョブソンは書いている。
キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)、ウィリアム皇太子(William, the Prince of Wales)、ヘンリー王子(Prince Henry)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)Chris JacksonGetty Images
エリザベス女王が亡くなった後、ウィンザー城の周りに集まった弔問の人々に皇太子夫妻と王子夫妻の4人が挨拶するシーンがあった。カメラの前に4人が揃うのは王子が王室を離脱して以来初めてだったことから大きな注目を集めた。
これは皇太子のアイディアだったが皇太子妃はその後王室の上級スタッフに対して、王子夫妻に対していい感情を持っていないため「一緒に城の周りを歩くのはこれまでで最も大変なことの1つだった」と語っていたという。ジョブソンが同紙に明かしている。
王子とロイヤルファミリーの関係が悪化し始めたのは妃との結婚がきっかけだということはこれまでも指摘されていたけれど、そこには金の問題も大きく絡んでいたよう。
伝記は今月末に出版される。内容がマスコミを賑わせそうだ。
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40万部のベストセラーなのに店頭では半額セール
冨久岡 ナヲジャーナリスト
2020年に英国王室を離脱し、妻子とアメリカに住むヘンリー(ハリー)王子が1月10日に回顧録を出版した。イギリス在住のジャーナリスト、冨久岡ナヲさんは「回顧録は発売初日に40万部が売れてベストセラーになったが、店頭では早々に半額で売られていた。英国国民はハリーの一連の行動にうんざりしており、この本の出版は、王室だけでなくハリー自身の評判を落としている」という――。
写真=冨久岡ナヲロンドン市内の書店のショーウインドーに並べられた、ハリー王子の回顧録。どの書店でも初めから半額で売られていた全ての画像を見る
店頭ではいきなり半額
この記事を書くため、英国王室を離脱したヘンリー王子ことハリーが出版した回顧録『Spare(スペア)』を近所の書店へと買いに行ったのは発売日翌日、1月11日の夕方だった。
発売日に、書店の店頭に貼られたハリー王子の回顧録『スペア』のポスター。大きく「半額」と書かれている(写真=冨久岡ナヲ)
店頭にはポスターが貼られ、店内では本が平積みになっている。価格は28ポンド(約4500円)だが、なぜか既に半額の14ポンドになっている。ともかく本を1冊取りレジに行くと、店員が「ほほう!」と声をあげニヤニヤと私を見た。隣のディスプレー棚には、その週のトップセラー本が並べられ『スペア』は発売24時間にしてすでに1位だ。しかしこの店員によると、店では私が2人目の購入者だそう。それでも1位ということは、他の人はみなオンラインで密かに購入しているのだろうか? なんだかアダルト雑誌でも買ったような気分になり、そそくさと店を後にした。
そういえば発売日の朝には、都心の大型書店前に多数のTVカメラが陣取っている様子がテレビに映し出されていた。ところが朝6時に店頭にいたのはたった1人。その50代の女性は「ハリーの肩を持つなんてバカだってみんなに言われるけど、私は気にしないわ!」とコメントしている。
ベストセラー入りの謎
そのわりには、翌日のニュースは『スペア』が発売初日に40万部の売り上げを記録しベストセラー入りしたと報じていた。自分の周りにハリーの味方はいないし、Z世代は「王室には関心ゼロ」とそっぽを向いているのに。
『スペア』の隣には『恋愛の8つのルール』という恋愛指南本が。「実はハリーとメーガンがすでに仲が悪いのではないか」という噂をからかっている(写真=冨久岡ナヲ)
半額なら面白半分でネット注文した人が多いだろうとは想像がつくが、SNSで「ハリーが自分で大量購入しているのでは?
版元のペンギン・ランダムハウス社によると170万部売れないと元が取れないらしいし」という書き込みを見かけたときは、さもありなんと思ってしまった。
ロンドン郊外にある独立系書店「バーツの本屋」は、「『スペア』は単品では注文できず、1冊仕入れたくても12冊入りのケース単位でしか注文できない」とツイッターで嘆いていた。ケース単位で全国の本屋に卸せば確かに冊数はさばけるだろう。
ただ、批判の嵐の中にも「ハリー達が王室を離れ声を上げたのは偉い」という意見は散見される。「王室が続く限り、生まれつき籠の中に閉じ込められた王族の紛争も続く」と考える、ジャーナリストのケイトリン・モーランは、『スペア』を読めばハリーの行動に合点がいくとSNSで発言していた。
地下鉄車内で表紙のカバーを外して読んだ
本当にそうなのだろうか。地下鉄の中でかばんから本を取り出すと、周囲の乗客から妙な視線を感じた。この国では車内で本を読むとき、日本のようにカバーをかけてタイトルを隠すことはない。
イギリス人は、自分が何を読んでいるか他人に知られることを気にしないし、そもそも誰も関心を払わないのだ。
例外は大人気作「ハリー・ポッター」シリーズくらいだろうか。発売日に書店で新作を手にした子どもは誇らしそうに電車やバスの中で本を広げ、周りの人は覗き込んで「徹夜して並んだの?」などと話しかけ、車内は盛り上がっていた。
『スペア』がハリポタに迫るほどの初日売上数を達成したのなら、このようなシーンが見られても不思議ではないはずだが……。記録破りの売上数という報道と、車内に漂うひんしゅく感や、ちまたのしらけた空気とのギャップが解せない。
ハリーの顔写真がデカデカと載った表紙のカバーをそっとはずし、背表紙も見えないよう膝の上に本を広げて読み始めた。
兄の「予備」として生まれたハリー
本のタイトル『スペア』は、「予備」「代替」を意味する。ハリーは、王位継承筆頭者であるウィリアム皇太子の身になにかあった場合の“予備”という運命を背負って生まれた。
英国王室では出生順に継承順位が定まる。昔は男子が女子よりも優先されたが、2013年からは性別にかかわらず出生順になった。
ウィリアムに子どもが生まれ、ハリーの継承順位は5位まで下がった。スペアの立場はとうにお役ご免となっているにもかかわらず本のタイトルに据え、兄の予備としてどれだけ不公平な扱いを受けてきたかを繰り返し文中で訴えている。
プロローグからして、「王室離脱の発表後にウィリアムと父チャールズ3世国王から居所裏の庭に呼び出され、口論になった」というエピソードから始まっているくらいだ。
文体はリラックスした語り口で会話文が多い。チャールズは「パー(パパの略)」、兄ウィリアムは「ウィリー(イギリス英語の俗語で男性器を指す)」など、家族間の愛称が使われ、難しい言い回しも少なく平易に読める。というか平易すぎて浅い。
とても故エリザベス女王には聞かせられないような言葉もポンポン飛び出してくるし、トーンはまるっきり友達同士の会話のようだ。
王室の舞台裏、自身の恋愛や性体験、酒と麻薬に溺れる日々の描写なども盛りだくさん。あまた出ているセレブの自伝本とそんなに変わらないような印象を受けてしまう。
しかし、心の底から気の毒だと感じたのは、早くに母を失ったことで受けた心の傷だ。
写真=冨久岡ナヲ
『スペア』の裏表紙には子どものころのハリー王子の写真が。ユニフォームの胸には、王室離脱で返上した「HRH(殿下)」の敬称がついている
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2023/01/14
source : 週刊文春 2019年6月13日号
1月10日に発売されたイギリスのチャールズ国王の次男・ヘンリー王子の暴露本「スペア(Spare)」。王室との確執、妻・メーガン妃が王室で受けた“人種差別”、さらには自身の初体験に薬物摂取の過去まで…と、衝撃的すぎるその内容に、イギリスのみならず、世界各国で波紋が広がっている。
昨年12月には自らプロデュースしたドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」でも“暴露”していたヘンリー王子。イギリス王室との“確執”とは、いったいどんなものなのか。長らく続く混乱を報じた「週刊文春」の記事を再公開する(初出:2019年6月13日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)。
◆◆◆
「嫌な人だと知らなかった」
6月の訪英を前にトランプ大統領がそう指摘したのは、英王室のメーガン妃(37)。16年の大統領選の際、メーガン妃が「女性蔑視的なトランプ氏が勝ったらカナダに移住する」などと語っていたことを受けての発言だった。
昨年5月の結婚式には米俳優のジョージ・クルーニーらを招待 ©共同通信社
「母がアフリカ系米国人で米国籍を持つメーガン妃は、ヒラリー氏に投票したとされる。元女優で離婚経験もあり、保守層から批判も浴びていますが、本人は『雑音』と一蹴してきました」(地元記者)
そのメーガン妃とヘンリー王子に長男・アーチー君が誕生したのは5月6日早朝。“米国人プリンセス”の出産は王室の伝統を覆すものだった。
「通常、ロイヤルベビーの誕生に際しては、王室の広報担当から撮影場所等に関する『事前レク』があります。今回も当初はその募集がかかったのに、1カ月ほど前突然キャンセルの連絡があった。キャサリン妃の時は、写真を撮りやすい夕方の絶妙なタイミングでお披露目があったのですが……」(在英国際ジャーナリストの木村正人氏)
アメリカの朝のワイドショーに発表を合わせた?
バッキンガム宮殿前のイーゼルに貼り出す誕生告知書には、病院と担当医師の名前が書かれていなかったという。
「王室御用達のセント・メアリー病院で出産したキャサリン妃は、医師の名前も全て出していました。結局10日以上経ってから、出生証明書の記載からポートランド病院と判明。ベッカム夫人が出産したセレブ用の豪華な私立病院です」(英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子氏)
“過激すぎる”と話題のヘンリー王子の書籍「スペア(Spare)」
“反トランプ”の姿勢とは裏腹に、“米国ファースト”疑惑も一部で取り沙汰されている。誕生の一報はメディアではなく、英王室のインスタグラムで公表されたのだが、「『陣痛が始まった』と発表があったのは6日の午後2時前でしたが、約8時間前の午前5時半頃には誕生していた。
この時間差について、米国の朝のワイドショーに発表を合わせたのではないか、と指摘されています。
実際、メーガン妃は友人の大物女性司会者、ゲイル・キング氏のいる米CBSに、お披露目会見の独占取材を依頼していました。
ベビーシッターもアメリカ人の男性を希望し、ロンドンのアメリカンスクールに通わせると言われています」(同前)
海の向こうでも、王室の伝統が揺らぎ始めている。
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