GJ 研究所 

AIの時代が来ている ヒトが取り残されている これはいい世界なか 中国とアメリカの独走を阻止できるのか

否定と肯定 中

2012-12-24 12:08:06 | 日記
                                   
 田原 久(ひさし)という人がすばらしい意見を発表しています、それは、縄文の土器は、とても高度な芸術作品だというのです、わざとカタチをくずすことによって、強い印象を与えるように工夫されている…

 あのジャワ更紗(さらさ)になんの注意を払わなかったこの国のインテリとは違います、あの連中、なにか分かっていたんでしょうか、分かったふりをしていたんじゃあないですかね、それで、一時代を導いていった、だから、わけのわからない社会だったんじゃあないかな。

 田原さん、縄文の作品は、人類が作ったトップ・クラスの傑作群と喝破する、
 「これほど奇想天外な造詣芸術を作り出したものは、2000年以来だれ1人としていない」 - 『縄文民族論への提言』 -

 2000年以来というが、それ以上かもしれない、
 「ピカソやマチスにしても、これに匹敵するデフォルメを創作した者は、世界にだれもいない」
 ずいぶん思い切った発言だ、しっかりと受け止めましたよ、これからの日本人は、これを、引き継いでいって欲しい。

 それにしても、よくぞ言ってくれた、だが、そのとうり、この国の学者やインテリの、なんとお粗末なことか。

否定と肯定 上

2012-12-23 09:27:25 | 日記
                                   
 さて、縄文の土器や土偶は本当に素晴らしいものなのか、その評価は分かれる。

 暗く・野蛮で呪(のろ)いに満ちたグロテスクな作品、それに対して、モダンでユニークでエネルギーに満ちていて、中には、大変な傑作がある、どちらが正しいのでしょう、明治の巨匠・岡倉天心は、縄文文化は、全く価値がないと断言、考古学者の国分直一は、縄文の土器に奇妙なヘンテコリンの模様があるのは、なにもないとヒトは不安になる、そこで土器の表面を模様で埋めたという解釈。

 「なにもない」ことは「食べ物がない」ことにつながり、食べ物がなければヒトは生きていけない、まあ、そこまで考えることはないと思うが、そのように解釈したのです、さらに、縄文の土器に大きな目が描かれているのは、「悪霊」を見張るためだというんです、アタマのいい人は、未開で野蛮な社会だと決め付けている、ようです。

新嘗祭と大嘗祭 結

2012-12-22 09:39:55 | 日記
                                     
 天皇が即位する際、一世一代の祭儀が行われる。

 それが大嘗祭で、これは、新嘗祭を厳格にしたものだが、その本義は、
 「まず、天皇陛下は悠紀殿に渡御あらせられ、御自ら天照大神やほかの神々をお祭りになり、白酒(しろき)・黒酒(くろき)を始めとしして、斎田(さいでん)の新穀をお供えになり、ご自身もまたきこしめされました」

 かつての国定修身教科書(第5期)には、「大嘗祭の御儀」の一章があり、
 「これこそ、実に、大神と天皇が御一体におなりあそばす御神事であって、わが大日本が神の国であることを明らかにするもの、と申さねばなりません」
 天皇は新米を召し上がり大神の権威を見につける、これで「天皇と大神が一体化」する。

新嘗祭と大嘗祭 転

2012-12-20 08:47:29 | 日記
                                     
 縄文時代の人口の最大が20万人ほど、ではイネを栽培する稲作社会ではどうだろう、さすがに人口が増加している、
  弥生時代      60万人     
  奈良時代     600        
  江戸初期    1200
  江戸中期    3000               

 これは、やはりコメのおかげだろう、狩猟採集で養える人口の最大が20万人、それが一挙に3倍、すぐに、その10倍の600万人、これで、ようやく国家の規模になる。

 海外と通商をしない状態で、3000万人の人口、これは多いほうだろう、やはり、これはコメによるもの、全くの自給自足体制で3千万人、すごい威力、コメの底力か。

 だから、この国の支配者はコメを大切にした、天皇が即位後、初めて行う新嘗祭を大嘗祭と呼び、御一代で一度限りの秘儀、これは、イネの神さまを祭るもの。

 ところが、これ以外もあった、それは、新天皇が、真床追衾(まとこおうふすま)にくるまることにより神になるもの、この習慣は、大陸の遊牧民族にもあり、新しいリーダーが誕生するためには「フェルトに包まれる」、だから、天皇制の成立は、単純ではない。

 それでも、大半がイネに関わるもの、ここに、日本の宿命と呪縛があったことになる。

新嘗祭と大嘗祭 承

2012-12-15 06:01:43 | 日記
                                  
 この国は、古来、瑞穂の国と呼ばれた、「瑞穂(みずほ)」とは、みずみずしい稲穂のことで、あらゆる農作物の中心がイネ、だから、この国の文化もイネに関するものが主流で、それ以外は脇役になり、これが、千数百年間続いたことになる。

 記紀には、天照大神が、自分の手で、イネを植えたことが記述されており、さらに天皇家の始祖・ニ二ギの尊に与えたと記されている、だから、その社会の「ツール」と「ソフトウェア」を伝授したことになる。

 縄文時代は狩猟採集がメインで、あるいはクリやナラの木を管理・栽培していたかもしれない、だが、これでは、多くの人口を養うことはできない、一番多くの人々がいたのは、縄文の中期で20数万人と推計した学者がいたが、これが、この列島で養えるマックス、のようだ。