3019年・お花の恋 ７

　
　お年頃のお花は、　　　
　「あたいの　ビーチク　ねっねっ」
　「なんだよ」
　「右がサーモン・ピンクで　左がチェリー・ピンク　すごいでしょう」

　ロボットが、
　「おれは　サーモン・ピンク」
　「おれなんか　チェリーだ　チェリーだぞ」
　ロボットでも、オトコはオトコ、コカンをたたいてアッピ－ル。

3019年・お花の恋 ６

　「100年間　ねてたんだもの　あそこもねてたのね」
　なんだか、ヘンなフンイキだ、
　「ぼっちゃん　あたいのおっぱいのビーチク　見たい」
　「ビーチクってなんなの」
　「あーら　ビーチクもしらないの　かわいそす」

　「ビーチクはチクビを　下から見たのね　わかった」
　「べつに　見たくないょ」
　「あーら　あたいがAIだから　アンドロイドだから　くやしいー　くやしいー」
　「おいら　見たいな」
　ロボットが口をはさむ、
　「あんたは　いいの」
　「なんで　ダメなんだい」
　「イケメンじゃあないからね」

　「ふん　ちょっとぐらい　かわいいと思って」
　「そうだ　おまえなんか　すぐにカイタイされて　ハイキショブンなんだぞ」

　「まあまあ　だれにでも終わりはあるけど　今はやめよう　そんな話し」

3019年・お花の恋 ５

　
　このﾌﾟﾗﾝﾃｰｼｮﾝはニッポンの季節をセットしてあるの、だから、今は「春」、お年頃のお花は、
　「ウキ　ウキ」
　「ラン　ラン」
　そして、
　「おっぱい　プルプル」
　「おけつは　プリンプリン」
　
　「ぼっちゃん　さわってもいいわよ」
　「・・・」
　「それとも　チュパチュパする」
　ぼっちゃんにスリスリ、
　「ポカーン」

　しかし、あそこが、
　「もっこり」

3019年・お花の恋 ４

　
　ビーグル号は宇宙船だけど生き物でもあるの、うん、有機体なのね自己保存システムが完成している､30年間、貝みたいにじっとしていた。
　グランパーは大科学者だけど、数千メートルの土砂はカンタンではない、宇宙連に連絡してなんとかテッキョしたのね。

　助かったときは、それはタイヘン、みんなでお祝いをしたのね、でも、ぼっちゃんは９歳のまんま、これじゃあ、
　「コイも　できないわ」

3019年・お花の恋 ３

　
　ぼっちゃんは19歳になってるけど、ホントーは119歳､100年間、人工睡眠、う～ん、しかたがなかったのね。

　今の時代にはよくあるのね、数千ﾒｰﾄﾙの土砂にうもれたのね、その時、ムサシが９歳の坊ちゃんを咥えてビーグル号に飛び込んだのね。

　ビーグル号はちいちゃな宇宙船、ここで30年間、それでも寝ている間にダイガクレベルの勉強は済ませたんっだから、今の時代には、よくあることね。