天皇が即位する際、一世一代の祭儀が行われる。
それが大嘗祭で、これは、新嘗祭を厳格にしたものだが、その本義は、
「まず、天皇陛下は悠紀殿に渡御あらせられ、御自ら天照大神やほかの神々をお祭りになり、白酒(しろき)・黒酒(くろき)を始めとしして、斎田(さいでん)の新穀をお供えになり、ご自身もまたきこしめされました」
かつての国定修身教科書(第5期)には、「大嘗祭の御儀」の一章があり、
「これこそ、実に、大神と天皇が御一体におなりあそばす御神事であって、わが大日本が神の国であることを明らかにするもの、と申さねばなりません」
天皇は新米を召し上がり大神の権威を見につける、これで「天皇と大神が一体化」する。