縄文の中期から石皿が増加する、中期は、BC3000~BC2000年頃である。
「石皿」は、楕円形の石の中央をくぼませたもので、木の実を叩いたり、擂って粉にするもので、ドングリなどの殻の固い木の実を、石の上におき、石で叩いて殻を割り、取り出した実を石皿で粉にして、パンやダンゴにしたらしい。
ドングリは、シイ類をのぞくとアクがあるので、水にさらしてアクぬきをする、全国の縄文遺跡からパン状の炭化物が出土している。
井戸尻考古館には、ハシバミ・ササの実が混じったパン状の黒い炭化物が展示されていた。
縄文中期のパンの中には、長さが十数センチで、パンの表裏に葉脈の残っているものがある、広葉樹の葉で包んで蒸し焼きにしたものか、この大きさなら、このパン一個で大人一食分だったようだ ― 藤森栄一 「縄文の世界」 ―
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