「いいかい 昔は神さまだったんだね」
うれしそうなワンコ、下町の仲間に教えてやれる。
「天照大神って神様がいたんだ」
「おんなの神さまでしょ」
「ほー よく知っているんだね イヌにしておくにはおしいね」
「おべんきょーしたんだ」
「ふん かわぃこぶっちゃってさ まあ いいか」
「その神さまのマゴがニニギのミコト・・・」
「なにを にぎってるの」
「なんにもにぎってないよ」
「いま にぎにぎって言ったじゃあないの」
「これは なまえ ただの なまえ いいね」
「そのニニギが せんぞなんだ」
「いや ニニギのヒマゴが神武天皇 これが直接の先祖っていうことになるんだね」
「ほんとなの」
「さあーね どーだろー」