今夜も一杯 ! ヒロシのブログ

電子書籍で「新サラリ-マンの法則」 「笑いの宝庫」を出版しました。

怪談(前半)

2005-08-14 23:08:35 | Weblog
学生時代に背筋が凍るような経験をした。友人と一緒に下宿で酒を飲んでいて、夜、電気の消えた音楽教室からピアノの音が聞こえてくるという話が出た。受験に失敗した女性がピアノが好きだったので、霊魂が弾きにくるという。そんな噂を聞いた事があるので、酒を飲んだ勢いで事実を確認しに行こうと友人と夜の12時過ぎに歩いて15分程度の学校に向かった。夜の学校は、大きな敷地の中に誰もいない訳だから気持ちが良い。問題の教室のある校舎の近くまで来てみると、どの部屋も電気が消えて真っ暗闇。外から1階の教室の窓のところに近づいて覗き込むが誰もいない。噂の音楽教室は2階。窓の下に座って、じっと聞き入るが何も聞こえて来ない。やはり噂だけだけだと、二人で言いながら安心して窓の中を懐中電灯で照らしながら数分間眺めていた。実は、この時点で帰れば何も見なくて済んだはずたった。帰る前に、もう一度、窓ガラスに耳を付けて何も音が聞こえて来ないことを確認するつもりで、二人で耳を付けた。ポロンポロンとピアノの音がかすかに聞こえてくる。時間は深夜の12時半。二人で顔を見合って、無言の内に確認の為に、2階の音楽教室に行くことを決意した。窓を開けて、よじ登り、部屋に入って、再度廊下に出て、2階に通じる階段のところまで来ると、かすかだが、確かにピアノの音が聞こえた。木造の建物なので、階段を数段上がった所でギシッと階段の音が鳴ってしまった。なんとなく、ピアノの音が聞こえなくなった。絶対、誰かが真っ暗闇の中でピアノを弾いていると信じ込んでいるので、階段を上り切った後、音楽教室まで数十歩の距離を急いで行った。窓ガラス越に懐中電灯を照らして部屋の中を除いたが、誰もいない。ピアノのイスにも誰も座っていない。教室の扉を開けようとするが、鍵が掛かっていて開かない。数分間、隅から隅まで懐中電灯で確認しても誰もいない。多分、先ほどの音は気のせいだと二人で無言の内に納得した。教室を後にして、階段を少し下り始めた瞬間、再びピアノが鳴った。今度は間違いなく部屋の中で何かが弾いていると確信した。静かに、忍び足で教室に戻って行って、暗闇の中でピアノがある場所を見つめた。見なければ良かったのかも知れない(続く)




刺客 必殺仕置き人

2005-08-14 09:55:24 | 時事問題
郵政民営化解散を通じて、政治家の生き様というものを改めて考えさせられる。8月8日の月曜日に参議院で法案が否決され、反対派の勝利宣言を聞いていると、まるで身体を張って頑張った救世主のような発言に勢いがあった。その数時間後に総理の権限で衆議院の解散を行った。この時点で野党は別にして、衆議院で反対した37名の議員は、まだ解散が信じられなかったはずである。更に、その2日後の10日には反対者全員に公認をしない、各選挙区に対立候補を出すという決定に対して、泣き言発言に変わっていく。こんな小さな法案の問題で公認されない、刺客を送り込んでくるのは不本意だという趣旨である。小泉総理が政治生命を賭けると言ってるに、まさか総理が同じ自民党議員に必殺仕置き人的決断を下すとは想像しなかったという考えの甘さが原因である。一体、国会議員って何だろうと思う。一部の有権者の支持で、議員に成れているのに、いつの間にか国民全員から支持されていると錯覚している。これをサラリ-マンに置き換えると、小泉さんは自民党株式会社の社長である。社長に不満があってやり方を否定すれば、閑職に追いやれるか、首になることは当然である。公認されない選挙が辛いとか対立候補を立てるのはひどい仕打ちだとか、信念を持って反対したのなら信念を持って戦えば良いのに、動揺している姿を見ると、一言で言えば、潔よくない人だなと感じる。更に、自民党本部と議員を支援する地元の県連とのネジレ現象を見ていると、国会議員は県連が決めるのか、後援会の支持が決めるのか、国民の自由な投票の結果なのか、は益々分かりづらい。国会議員は、国民の税金で飯を食っている事を忘れているのではないかと思う。本当に国民の為に動いているという切羽詰った意識が感じられないのが今回の解散前後の騒動である。老齢化少子化が確実に進行しているのに、これ以上の増税を防ぐ手段の1つとして民営化は否応無くやらざるを得ない。米国の大統領ではないが、日本のTOPも強烈なリ-ダ-シップを発揮しないと、国際的にも認められないし、世界からどう見られているかといいうことに神経が行き届かないと外交は難しい。強烈なリ-ダ-シップを発揮できるTOPがいないと拉致問題も解決できると思えない。時折テレビで見る大学教授がコメンテ-タとして批判をしている内容を聞いていると、彼らも国民の税金で飯を食っているという事を忘れて発言している人もいる。悪い意味では、まるで政治家以上に立場を分かっていない人もいる。まあ、政治家は潔よいことも1つの求心力、能力だと言う事くらい彼等にも認識してもらいたいものだ。