明恵(1173-1232)
華厳宗の高僧。
月をこよなく愛し、月の歌人とも言われている。
ほぼ同世代の西行と並べ称せられる事が多いが、
西行は50歳以上の年長者、実際に顔をあわせたのは一度有ったかどうからしい。
白州正子によると「共通しているのは好男子で、頗る女性に人気が有った」、
西行は、どちらかと言えば、無頼の生臭坊主、
それに引きかえ明恵は、ただただ一途に修行に励んだ芯から真面目な人間だったらしい。
明恵は一宗を興したわけではないのに極めて人気が高く、気取らない人柄が特に女性を惹き付けたらしい。
高山寺で栄西から頂いた茶の実を育て、茶を一般化した茶の元祖とも言われる。
「夢記」は、
19歳から40年間、見た夢を記録したもので世界でも稀な夢の日記だそうだ。
読み:
道円法師