書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

後京極摂政太政大臣

2010-07-24 09:06:01 | Weblog
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかもねむ

こおろぎの鳴いている霜の降る寒い夜です 筵の上に衣を敷いて一人寝をするのです 侘びしいのです
 
後京極摂政前太政大臣(1169~1206)
九条 良経。摂政・関白九条兼実の次男。従一位・摂政・太政大臣。後京極殿と号す。
建久七年の政変で一時失脚した後に復帰し、後に土御門天皇の摂政、太政大臣となるが、何者かにより暗殺される。
和歌を俊成と定家に学び、新風和歌を育成する大きな役割を果たした。
「新古今和歌集」の選者で仮名序を書く。
良経は和歌や漢詩に優れたばかりでなく、特に書道においては天才的と言われた。